June 29, 2008

昔の自分を振り返り、そして前に進む―鈴木祥子@磔磔

080629takutaku_001 さて、今日もしつこく鈴木祥子さんのライブに行って参りました。今日が一応ツアーの最終日、しかも僕の地元の京都ということで、参加しないわけにはいきますまい。数ヶ月前にしっかり店売りのチケットを買って、万全の体制で夕方、四条のライヴハウス「磔磔」に向かいます。
会場15分前くらいに着いたのですが、祥友の皆さんをはじめとして、さすがに今日はざっと数十人が既にたむろしていました。僕は祥友の数名の皆さんとの約束で、例の「Sho-Co-Journey T shirt」を着て参上です。女性も数名着てきていましたが、「圧倒的じゃないか、我が軍(男子軍)は・・・」と呟きたくなるほど、男子(いや、取り繕うのは止めます。僕を含めオッサン集団です)の方が着ている人数が多い。ちょっとした何らかのプレイという気がしなくもないですが(笑)、そのままさりげなく入場です。今日のステージは左からピアノ、真ん中にエレキギター、右端のドラムセットいう配置。

予定通り、6時過ぎにライヴはスタート。以下はいつも通りにセットリストを記しつつ、感想を差し挟みたいと思います。
祥子さんは真っ赤なワンピーズドレス(茶色のベルト)と黒いヒール(後でグッチのものといっていらっしゃいました)で登場。祥子さんが登場しただけで、何だか今日の会場はグワーッとテンションというか、体温が上がるような感覚。祥子さんも「どうしたどうした」とちょっと驚いていたようですが、そのまま舞台の真ん中に進みギターを抱えます。
1)ベイビー イッツ ユー(G)
いきなりギターでビックリしたのですが、この曲だったのでますますビックリ。
2)I won't back down(G)
これはTom Pettyのカヴァーですね。以前のライヴでもやってくれた記憶有り。「エレキを持つと、つい弾きたくなるのよね」と祥子さん。
3)あじさい(P)
これはまさに雨模様のこの季節のための曲。途中で間違えて、最初からリスタート。汗をどっとかいて、Lovejoybikkeさんがいつものように、ハンカチを手渡すなど甲斐甲斐しくサポート。
4)あなたを知っているから(P)
これが好きな男子は多いんですよね。試みに周りをちょっと覗き見てみると、目をつぶって浸っている率が高い(笑)。
5)Sweet sweet baby(P)
これも『風の扉』の中の名曲ですね。ここで祥子さんは今回初の「何かリクエストあります?」の問いかけを。でも、みんながモジモジしている間に「あ、ないんだ。じゃあ、サクサク行きます」と譜面をパラパラ。目的の曲を探しながらのMCで、

ツアーで全くやっていない曲をこれからやろうと思います。というより、この曲はデビュー以来ライヴでやったことがないから、何と20年ぶり。何か、昔の曲って、昔の日記のような気恥ずかしさがあるじゃないですか。もちろん作品と日記は違うものだけど。でも、今回リマスタリングしているうちに、自分で「あ、いいじゃん」なんて自画自賛しちゃったりして(笑)。時が解決というか時効というか。ついでに言うと、今日は赤いドレスを着ていますが、実は自分では私は赤が似合わないなんていう思いがあったんですが、敢えてそういう既成概念を取り払うというか、チャレンジするというか、今回、昔の歌を歌うというのもそういう部分があって。というわけで、デビューアルバムのタイトル曲をやります。(大意)

祥子さんがこう宣言すると、会場には静かなざわめきが。というわけで
6)VIRIDIAN(P)
が演奏されました。これはレア中のレア。まさに20年間の封印が今解かれました。いやあ、悪くないですよ、マジで。年齢を意識させない歌ですし(祥子さんの歌って、ファンの贔屓目かも知れませんが、若い時にしか歌えない曲って少ないと思います)。
7)夏はどこへ行った(P→G)
最初ピアノで弾こうとしたのですが「ピアノとギター、どっちがいい?」と会場に訊くと「ギター」という声が多かったので「私もそう思ったんだよね」ということでギターで仕切り直し。「この曲はこの磔磔で初のソロライヴをやった時に、最初に弾いた曲で、今回もまたやってみたいと思いました」とのこと。
8)そしてなお永遠に(G、リクエスト)
祥子さんは「まだもうちょっとギターな気分。何か聴きたい曲あります?」というと、祥友りゅうさんがすかさずこの曲をリクエスト&アクセプト。「何かこの曲を歌っちゃうと大団円みたいだね(笑)」と苦笑しながら、このヘヴィーなラヴソングを歌い上げます。いやあ、ギターを弾く祥子さん、迫力あったなあ。
9)危ない橋(P)
10)ぼくたちの旅(P)
この2曲はシームレスで演奏。
11)水の中の月(P、リクエスト)
これは昨日も聞きましたが、最も好きな曲の一つなので、何度でも良いです。この曲に代表されるロマンティシズムというかリリシズムをずっと愛するファンも多かろうと思います。
12)本当は哀しい関係(P、新曲)
これは9月10日発売予定のニューアルバム「Sweet Serenity(直訳すれば「甘い穏やかさ」、かな)」に収録される新曲です(皆さん、手帖に書き込みましょう)。僕はライヴで聞くのは2回目かな(前回は品川ステラボールで)。祥子さん曰く、本当はもうちょっと長いタイトルにしたかったそうですが(「Sweet Serenity and Chocolate Milk Tea」というのが原タイトル)、レコード会社の人から「もっと短く」といわれ、このタイトルになったそうです。ちなみに、僕はすぐに影響を受ける人間ですので、このブログは祥子さんが教えてくれた熱いミルクティーに板チョコを溶かすChocolate Milk Teaを飲みながら書いています(笑)。ただ、僕の自宅にあったのが、大人向けの苦めのチョコ「チョコ○ート効果(カカオ86%)」だったので、ちょっとイマイチでした。恐らく甘めのチョコの方がおいしくなると思います。
13)Father Figure(P)
これもニューアルバムに入る予定の曲ですが、この一年ほど、よくライヴでやっているのでライヴ常連にはおなじみの曲。実は、最初聞いた時は「どういう情景を歌っているんだろう?」とピンと来なかったのですが(済みません)、何度も聞き、祥子さんのアナログ版のスリーブのライナーノーツ(英語の翻訳は疲れる)を読むうちにずしっと胸に迫るようになり、今では大好きな曲の一つになっております。ニューアルバムが発売されたら、当然ヘヴィーローテーション決定でしょう。
14)悲しい青空(P、リクエスト)
これはまさに史上初、だそうです。祥子さん自身「練習もしていない曲をぶっつけ本番でリクエストでやってしまう。出血大サーヴィスと言っていいものかどうか(笑)」。うーん、超レア曲ばかり聴けて幸せ。
15)Circle Game(G)
この曲は僕にとって「峻厳な雰囲気の曲」です。聞いて身が引き締まる思いがします。
16)GOIN' HOME(G)
一転して明るいこの曲。観客もさびの部分を合唱。
17)恋は罪(P→G、産業ロックmix
「この曲も実は昨日、19年ぶりにやってしまいました」。僕たちは当然昨日これをリクエストしためんちかつさんを見てくすくす笑い。すると祥子さんも「そこ、何笑ってるんですか~」とツッコミ。で、今日もこの明るい不倫ソング(笑)を歌ってくれましたが、ビックリすることに、昨日同様、Huey Lewis & the News のDo you believe in loveのさび部分とこの曲のさび部分を交互にするヴァージョンでやってくれました!!というわけで、これを仮に「産業ロックmix」と呼んでおきたいと思います(笑)。しかも、最後はギターで締めくくってくれました。いやあ、すごいよ、祥子さん。
18)光の駅(G)
祥子さんはこの曲が入っている『Long Long Way Home』にはどうしても「スタジオに閉じこもって(閉じ込められて)延々曲を書いていた(書かされていた)」というトラウマがある、ゆえにこのアルバムの曲はなかなか気が進まないということを何度かライヴのMCで言っていましたが、最近心境の変化があったそうです。ツアーで初期の曲をやっているうちにこの曲も改めて好きになってきたとのことです(僕が思うに、今回の祥子さんのツアーはこのように「昔の自分を振り返り、そして前に進む」というコンセプトがあったと思います)。ということで、祥子さんもノリノリ、僕たちも大盛り上がり。「Into the sunrise, into the moonlight」と祥子さんと観客でcall & responce。一旦ステージはこれで終了。以下はアンコールです。

19)D'yer Mak'er(P)
これはLed Zeppelinのカヴァー。今までのライヴでも何度かやっていますね。
20)ときめきは涙に負けない(P)
うわあ、一転してしっとりして会場の男子どもが瞑目して聞いているぅ(僕もその一人でしたが)。
21)午後の坂道で(P、リクエスト)
これをリクエストする人って多い気がしますね(ほぼ男性ですが)。浜離宮朝日ホールのソロの時でもリクエストしていた人がいたよなあ。
22)月とSNAPSHOTS(D)
待ってました!ようやくドラムの叩き語りですよ!!ズンズン来るドラムの音。スカートだなんて関係ないぜとばかりに豪快に叩きまくる祥子さん。
23)海辺とラジオ(P、リクエスト)
明るい曲で終盤疾走するライヴ会場。この曲の直後、みんなでStanding Ovation。大盛り上がりのままアンコールの「第一部」が終了し、またまた拍手で一旦楽屋に引っ込んだ祥子さんを呼び出し、二度目のアンコールです。ここからはほとんどの客が立ったままでした。まあ、年齢層の高い祥子さんファンとはいえ、2、3曲ならスタンディングも大丈夫でしょう(笑)。
24)メロディ(P)
これもノリの良い歌なので、手拍子が続きます。僕も含め何人かは、さびに入る直前に手拍子を少し原曲のリズムを真似して変化させました。
25)あたらしい愛の詩(アカペラ→P)
最後にこの曲です。祥子さんはアカペラで、我々は手拍子で。「愛がただの名前に過ぎなくなって~♪」というフレーズは僕にとって永遠です。「I still love you」というフレーズを祥子さんと僕たちで交互に歌い続けましたが、何度も続くうちに「どうやって収拾をつければいいのか(笑)」と祥子さんも困ってしまい、ピアノに移り、締めました。
今日のライブはこれで終了。いやあ、今日もしっかり堪能してしまいました。
僕は恐らく次に参加するのは、ニューアルバムのレコ発の10月あたりのライヴになる予定です(9月の東京公演は恐らく出張で行けないのです。無念)。でもこの6月、しっかり「祥子分」を補給させてもらい(もしかしたらオーヴァードーズかも知れませんが)、終演後一緒に飲みに行った祥友の皆さんとも秋の再会を期したのでした。

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June 28, 2008

レコプレ関西連合集会@京都ZANPANO

080628zanpano_4 私事ですが、この六月の週末は、学会・研究会とライブの参加で全てつぶれてしまいました。共に楽しいことではあるのですが、さすがに疲労の色が濃くなりつつありますが、その六月の最後を飾る二日間の始まりです。今日は今日で午後は京大で行われた某研究会、そしてそれを途中抜けでそそくさと失礼した後、夕方からは京大の北にあるカフェ「ZANPANO(叡山電鉄元田中駅すぐ)」でおこなわれた鈴木祥子さんのイヴェント&ライヴに行って参りました。いい加減僕もしつこいと思いますが、この6月、毎週祥子さんはどこかでライブをなさっているのですから、仕方ありません。ファンとしては唯々諾々と従うだけです。遅刻しそうだったので、息を切らせて走りましたが、祥子さんご自身が渋滞に巻き込まれたのか遅くに入ったので、間に合いました。入り口には、いつもの「祥友」の皆様が。
今日のイヴェントのタイトルは「6/28レコプレ関西連合集会at 京都ZANPANO!!」というもので、祥子さんが書記長として主催する「全国アナログプレイヤー普及委員会」というサークル活動の関西決起集会なのです。連合集会とかいうと、一昔前の暴走族を思い出さないでもないですが、やはりこれは祥子さんを含め参加者の多くが「金八先生世代」なのも影響しているかも知れません(店の名前がもし「ゼット」とかだったら悶絶していたかも知れません)。

今日は大きく分けて二部構成で進行しました。第一部は「ビバ!産業ロック~僕たちがスキだった音~」と題され、祥子さんとスタッフ、そして我々観客が持ち寄ったレコード―特に70年後半から80年代前半に一世を風靡した「産業ロック」を中心に―をかけてそれを鑑賞しようという集会、第二部が「鈴木祥子リクエストライブ」というもので、その名の通りリクエストに(リクエストは一応先日再販された「Sho-co-songs collection1」からに限るという条件で)祥子さんが次々と応えるライブでした。

080628zanpano_5 では、かけられたレコードのリストを羅列していき、その後のライブのセットリストをいつものようにお送りしたいと思います。

7時の時間通りに「集会」はスタート、黒の「Journey」のTシャツと白いスカートを着た祥子書記長の登場です。ZANPANOは写真のように細長い作りで、一番奥のカーテンの向こうが控え室、その手前にピアノという配置。祥子さんは控え室から出てくる時、つっかえ棒に引っかけてあるだけのカーテンを落としてしまい「ああ、ドリフみたい」といっていましたが、僕の真後ろにいた祥友YOHさんは「吉本新喜劇」とつぶやき、早速関西人としてのツッコミを(笑)。

1)TOTO Goodbye Elenore
まず、登場前のBGMとしてかかっていたのは、この曲(アルバム『Turn Back』所収)。
ここからは、祥子さんのツアースタッフとしてずっと同行していたH澤さんと、今度のニューアルバムのプロデューサーであるA沢さんと3人で話が進んでいきます。
2)Eddie Money Think I'm In Love
この曲の後、プロデューサーのA沢さんが言うには、「産業ロックには三つの条件がある、それはアップテンポであること、二つ目がさびの部分に泣きのメロディが入ること、三つ目がハイトーンヴォイス」とのことですが、何となく納得してしまいますね。
3)Asia Heat of the moment
これはさすがに僕も聞いたことがある。
4)Journey Don't Stop Believin'
これはもちろん祥子さんセレクト。これも聞き覚えがあるなあ。意識していなくても「Best Hit U.S.A.」とか「MTV」を見ていて、自然にすり込まれているんですよね、この手の音楽は。ここから祥子さんの熱いジャーニー話が続きます。
5)STYX Rockin' the Paradise
アルバム『Paradise Theater』所収。今日はSTYXが良くかかったなあ。というわけで、続けてこれも。
6)STYX Mr.Robot
これはテクノの走りですね。良く聞くと変な日本語とか「made in Japan」とか、そういう歌詞も聞こえてきました(空耳じゃないと思います)。
ここで「産業ロック」という言葉自体についての議論が始まりました。そもそもこの言葉は有名音楽評論家のS谷Y一さんが広めた概念らしいのですが、その括りに祥子さんをはじめとするパネラー、というか書記長とその横の書記たち(でしょうか?)も納得いかないご様子。「私、この業界にデビューしてどんな音楽聞くの、と訊かれてジャーニーとかって答えるとすごく冷ややかな目で見られたの」という祥子さんの過去のトラウマから、H澤さんのS谷さん批判などが飛び交ったのですが、色々な大人の事情と上からの圧力(嘘)がありますので、これは割愛(笑)。
カテゴライズということに関しては、いわゆる「ガールズポップ」という括りについても、その渦中にいた祥子さんはしっくり来ないものを持っていたとのこと。するとプロデューサーのA沢さんが「昔、僕『WHAT's IN』の編集者として祥子さんに関わったからなあ」と言ったので思わず爆笑。観客の中にも、そういう雑誌で祥子さんを知り、祥子さんの記事を読み込んでいた人々がいるはずなので、苦笑せざるを得ませんよね・・・。
7)Boston Amanda
アルバム『Third Stage』収録曲。これにて、祥子さん及びスタッフの持ち込んだレコードのお披露目は終了。これ以降は客の持ち込み音源になります。
8)Journey Separate Ways
これは僕でも聞いたことがある超有名曲ですね。アルバム『Frontiers』所収。祥子さんの好みを考えて、しっかりジャーニーを持参した方がいらっしゃいました。
9)STYX The Serpent Is Rising
さっきまで聞いていたSTYXのイメージとは違うなあ。持ち込んだのは、すたあまんさん(後でご挨拶しました)。奥様が持っていたとのこと、渋い。
10)沢田研二 Amapola
これも渋すぎるよなあ。映画「Once Apon A Time In America」の日本版イメージソング。シングルの表紙のジェニファー・コネリーが可愛い。
11)Cheap Trick Surrender
これは南青山の第一回集会で、鬼木雄二さんとやった曲ですね。
12)Airplay She waits for me
これはいかにもAORってかんじで、あの時代だよなあ、と懐かしくなりました。僕は好きだな、こういうメロディライン。
13)Huey Lewis & the News Do you believe in love
アルバム『Picture This』収録。この人の歌を聴くのって、20年以上ぶりじゃなかろうか。
14)Chicago Hard to say I'm sorry(素直になれなくて)
「アメリカンバカバンド」なんて悪口いいつつ、祥子さんも実は結構好きなChicago。祥子さんは歌詞をしっかり憶えていて、この曲はレコードの音量を落として、途中から祥子さんが歌い上げました。今日初めての祥子さんの歌でしたが、すごくこれが良かった。やっぱ良い声だぜ。
15)奥村チヨ 泣いて京都へ→渚ゆうこ 京都慕情
この京都のご当地ソングのセレクションは祥友K口さん。すっかりレコード収集の趣味にはまった彼は、今回京都特集を組んできたのです。すごいなあ。昔祥子さんがカバーした「京都慕情」しか知らん(笑)。
ここで「レコプレ関西第一回集会」は終了。祥子さんも何故か「木枯らし紋次郎」のテーマソングに送られるように、一旦休憩です。

ここからは皆さんお待ちかね、「鈴木祥子リクエストアワー」がやってまいりました。祥子さんは黒Tシャツを脱いで、衣装替え。
1)ムーンダンスダイナーで(P)
これは祥友りゅうさんのリクエスト。「初期の曲の中からだとなかなか決められないなあ」といいつつ、一番に名乗りを上げてリクエストして採用されちゃっていました。でも、これって冬の曲なんですよね。この曲は本当にしみいるようなメロディで、僕も大好きです。オープニングの「チャン、チャン、チャーン」と三つ音が続くところはいつ聞いても良いなと思います。
2)雪の夜に(P)
これまた、祥友YOHさんのリクエスト。これは今までの会場はおろか、祥子さんも「十数年ぶり」という超レア曲。季節外れの歌2連発ですが、そんなことが全く気にならないできばえ。
3)ステイションワゴン(P)
前奏がいつもと違うアドリブっぽいアレンジ。みんな、けっこう暗い曲ばかりリクエストして、会場は水を打ったような静けさに。
4)STYX Babe
「自分で自分にリクエスト(笑)」ということで。アルバム『Cornerstone』収録の曲。1979年の作品で、これが発表された頃ちょうど祥子さんはアメリカのヒューストンにいて、この曲に思い入れがあるとのこと。
5)水の中の月(P)
祥子さんも「今日は暗い曲ばかりね、そういう日もある(笑)」とアクセプト。名古屋でも聞きましたが、何度聞いてもこの曲はいい。『Long Long Way Home』の中でも僕が一番好きな曲。
6)青い空の音符(P)
これも、僕はライヴでは聞いたことがないと思います。大貫妙子さん作詞。
7)ささやかな奇跡(P)
これもしっとり可愛らしい曲ですよね。
8)どこにもかえらない(G)
祥子さん曰く「ギターでぱーっと」。これもすたあまんさんのリクエスト。この曲の後半部分はみんなで合唱&ラララ&口笛。僕も含めてですが、口笛で高い音が出せずに済みません。
9)恋は罪(P)
これは祥友めんちかつさんのリクエスト。これも超レア曲ですよ!先日のシャングリラでの「最後のファーストキッス」のアクセプトに続き、このレア曲まで!この曲も、「Sweet Basil」同様、明るい曲調で不倫を歌っていたりするから油断なりませんが(笑)。
080628zanpano_6 で、ここで祥子さんは遊び心を発揮して、先ほどかけたHuey Lewis & the NewsのDo you believe in loveのさびの部分とこの曲のさびの部分を往復するという凄まじい技を仕掛けてきて、僕たち大喜び。コード進行に共通性があったのでしょうけど、これには本当に驚いたなあ。
ここで一旦ライブは終了ですが、お約束通り、僕たちはアンコールを求める拍手。祥子さんはすぐ戻ってきましたが、ここで、サプライズ発生。実は、僕も含めて数名の有志で「祥子さん20周年おめでとうケーキ」をZANPANOのご協力の下、作っていたのですね。それをアンコールで戻ってきた祥子さんにH澤さん経由で渡していただきました。祥子さんは誕生日同様、20本のろうそくを吹き消し「ありがとう~、生きていれば、良いことあるねえ」と喜んでくださいました。その笑顔が見られて、僕たちも満足です。
そして「では、お礼も込めて、私からもう一曲プレゼントさせてください」といって始めたのが
10)水の冠(P)
でした。暗めの曲からどんどん明るめの曲になっていって、これで締めくくり、良いチョイスです。今日はこれにて終了。
終わったら、もう10時半。レコプレはどうしても、時間がかかってしまうんですよね。
そのあと僕や京都に今日お泊まりの皆さん数名は三条に繰り出して打ち上げ(腹減ってたし)。そして当然ながら午前様となり、タクシーでそれぞれ帰り、十数時間後の再会を約束したのでした。

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June 15, 2008

名古屋の夜は更けていく―鈴木祥子@TOKUZO

080615tokuzo_002 この土日は、名古屋に出張でした。「宗教と社会」学会という学会が南山大学で開催されたのです。僕はおよばずながら、この学会の常任委員及び機関誌の編集委員を兼ねておりますので、この両日は朝から夕方まで人の発表を聞いたり、もしくは会議にかり出されたりと死にそうになりました。
まあ、それはともかくとして、何と恐ろしい偶然ながら、我が愛しの鈴木祥子さんもこの土日、二日連続で、名古屋今池のTOKUZOというライブハウスで連続公演です。祥友の皆さんの中にも、誤解なさっている人がいるのであえて申し上げますが、この学会の日程は一年前からすでに決められており、僕がどうにかした、という陰謀論は妄想です(笑)。だいたい、僕は一番下っ端なんですから。まあ、こういう偶然を言い表すのには「天の配剤」という立派な言葉がふさわしいでしょう。というわけで、学会が終わるや否や、地下鉄を乗り継ぎ、二日目のライブに参加してしまいました。勿論、スーツのままで(さすがの日曜日、スーツ姿の人間は僕一人でした。当たり前ですが)。TOKUZOの前には、いつもの祥友の皆さんが(実は、昨日学者同士の二次会の後、彼らの打ち上げに付き合っていたので、十数時間ぶり)。リハーサルが長引き、ちょっと遅れての入場です。
080615tokuzo_008 ステージは左手にはピアノとエレキギター、真ん中にはマイクスタンドと奥にベース(今日のゲスト、かわいしのぶさんのもの)、左手にはドラムセットという配置でした。
今日の祥子さんの衣装はピンクのジャケットにデニムのスカート、そしてピンクのヒールという、ピンクを基調としたコーディネート。実は、今日のピンクのジャケットは名古屋栄の三越のナネット・レポーに買いに行って、たまたまそこの店員さんが祥子さんファンでお互い驚いた、というエピソードが後で話されましたが、そりゃ店員の方は息が止まるかと思ったことでしょう
では、以下ではいつものようにセットリストを書きつつ、感想を挟んでいきたいと思います。

1)夏はどこへ行った(P)
まさにデビュー曲。一曲目にふさわしいといえましょう。ただ、スネアドラムのねじをゆるめ忘れていたせいで、ブーンと共鳴してしまっていましたが。
2)あの空に帰ろう(P)
この曲が好きなファンは多いと思います。この曲が終わった後、スネアに気づいた祥子さんが「ドラムを叩くと思いきや」などと言いつつ、ねじをゆるめていました。
3)もう一度(P)
この曲は出だしにいつもやられてしまいます。
4)わたしの望み(P)
これは先週の大阪でもやってくれた曲ですね。
5)夢の庭で(P)
これはレア。『風の扉』から。祥子さんもこれは久しぶりと言っていました。
6)水の中の月(P)
待ってました。この曲、僕は好きなんですよね。「リクエストボードに書いてくれていましたけど、実は難しくてあまりやりたくなかった曲なんだけど(笑)」といいつつしっかりやってくださいました。ありがたや。祥子さんは今回再販された初期四枚のアルバムについて「すごくシリアスじゃないですか、このアルバムって(笑)。そのシリアスさとかセンチメンタルさが恥ずかしい、と思ってしばらく遠ざかっていたんだけど、二〇年たってみるともう時効というか(会場爆笑)」。そして「今回のツアータイトル、長いですよね。年を取ると言いたいことが多くなってしまうの(笑)」とも。
7)最後のファーストキス(P)
確かに改めて聞いてみると、可愛らしい曲ですよね。
この曲が終わった後、祥子さんが「今日のvery cute pretty guest、かわいしのぶちゃんでーす」とかわいしのぶさんを呼び、ここから数曲二人のセッションが始まりました。かわいさんの衣装も、ピンクの上着にジーンズと、今日のお二人のコンセプトは「女の子のハッピーな色としてのピンク」なんだそうです。よく見ると、かわいさんのベースのベルトもピンクのモコモコがついたもの。徹底してるなあ。お二人がタッグを組むときのバンド名は「Crazy Sweet Honey」というそうですが、今日だけ(?)「Pink-Chan」だそうです(笑)。
8)風の扉(G&B)
ズンズンズンとかわいさんがベースでメロディをかき鳴らしたと思ったら、「風の扉」でびっくり。すげー。
9)あじさい(P&B)
ピアノとベースの組み合わせ、という二人組の音楽を聴くのは初めて(ぼくは、生のかわいさんを拝見するのも初めてでしたが)。ベースが加わるとこうも変わるのか、とちょっと感動してしまいました。
10)Get Back(P&B)
プロの人に言うのも失礼ですが、「かわいさんベースうめー」と口をあんぐりさせてしまいました(素人目にもすごく映りました)。祥子さんは激しいピアノで、ブレスレットの「カチャカチャ」という音も聞こえてきます。
11)holdmethrillmetrustmeloveme(G&B)
もともと『CD Journal』の付録CDに入っていた曲で、ちゃんとしたリリースは未だにないこの名曲をノリノリでやってくれましたよ~。すごかった。祥子さん曰く「男の子がいないと生きていけない女の子の依存の歌です」。ノリノリの二人は、ギターとベースのネックを呼吸を合わせてマイクスタンドに「バーン」とぶつける悪のり。何でこんな事をしたかというと、昔三軒茶屋のHeaven's Doorというライブハウスで、このお二人とGraceさんを加えた三人でライブをやったとき、同時にマイクスタンドを倒して気持ちよかった、ということがあったからなんだそうです。わからんわ、説明されなければ。もちろん、今回はTOKUZOのスタッフに怒られるから、軽くぶつけただけですが。
12)海辺とラジオ(P&B)
これもレア曲と言っていいでしょう。途中で祥子さんがちょっとトチってしまいましたが、かわいさんがナイスフォロー。ここで一旦かわいさんは控え室に。
13)Father Figure(P)
一転してしっとり。この落差に今日の僕はやられてしまいました。僕としては、今日のピアノソロで一番の演奏。これが終わった後、ちょっとMCに。例の「全国アナログプレイヤー普及委員会(レコプレ)」の一環として、今回のツアーのアンケート用紙には「あなたは今回発売された特別アナログ盤を買いましたか?」という項目と、「こんどまたアナログ盤が出たら買いますか?」という項目があるのですが、意外とアンケート回答には否定的というか、拒否するような回答が多かったらしく、祥子さんは「嘘でもいいからはい、と言ってくれ、セイ・イエス!(笑)」とおっしゃっていました。まあ、確かに実家のアナログプレーヤーの針は故障していてしかも生産中止、なんて人も多いでしょうからねえ。でも、ここは「はい」と言いましょうね、皆さん。
14)5years,/AND THEN(P)
この二曲を連続でやる、というのはこのところよくある流れですよね。アナログ盤の収録曲でもありますが。この「五年」というのは、一旦事務所から独立して、ライブハウスのブッキングなどをみんな自分一人でやり始めて五年たったな、という意味なんだそうです。
15)ステイションワゴン(P、リクエスト)
「何か聴きたい曲あります?」と、恒例のリクエストタイムに。すかさずこの曲名が聞こえると、「ええ?わかったよ、やりゃいいんでしょ、なんて逆ギレしてどうする、私」と「ツンデレセルフつっこみ」をする祥子さん(笑)。

一旦ここで祥子さんは控え室に戻り、ここからアンコールです。
16)光の駅(G)
すこしPAのトラブルがあったようですが、すぐに回復。これもアルバムのオープニングにふさわしい曲だったなあ、と改めて実感。ここでふたたびかわいしのぶさん登場。
17)そしてなお永遠に(G&B)
これはまさに「鬼気迫る演奏」という表現がふさわしい。ものすごく祥子さんはワイルドなギタープレイ。目が奪われました。
18)月とSNAPSHOTS(D&B)
とうとう、ドラマーのしょこたんの登場です。僕もドラム叩いているときの男前な祥子さんが大好きなので、さあ、何の曲をやるのかとワクワクしたら、意外な選曲で二度びっくり。ライブでフルでやるのは十三年ぶり、と言っていました(先週は残念ながら、途中でストップでしたからね)。これも、さっきの「そしてなお永遠に」のテンションのまま。ただ、ひたすらすごかったですよとしか言いようがありません。この曲が今日のライブでのベストですね、やっぱり。
ここで再び祥子さんとかわいさんは控え室に戻り、僕たちは当然再度アンコールを求める拍手。すぐに祥子さんは戻ってきてくれて、開口一番「何か聴きたい曲あります」とリクエストアワーに。祥友りゅうさんが「paingiver!!」と言うと、すぐにギターを抱えて応えてくれました。りゅうさん、またまた感涙(マジで思い残すことはないでしょう)。というわけで、
19)paingiver(G、リクエスト)
この曲を終えた後祥子さんは「まだ一曲やりたい気分、何かあります?」と聞いてきたので、今度はIさんがリクエストしたら、通りました。ラストはその曲
20)Sweet Basil(P、リクエスト)
ということになりました。これも可愛い曲なんですが、じっくり歌詞を読むとすごく哀しい状況なので、いい意味で裏切られる曲の一つですよね。
これで今日のライブは終了。今日はけっこう祥子さんも僕たち観客のノリもよく(手拍子も途切れませんでした)、最後はまたまたstanding ovationで祥子さんを讃えます。いいライブでございました。

080615tokuzo_018 そのまま僕を含めたライブ友達はTOKUZOに居残って、軽く飲み食いすることにしました(外に出て店を探す手間が惜しかったので)。アンケートを力入れて書いたり、ビールを飲みながらだべっていると、控え室から片付けの終わった祥子さんが現れたので、僕は今日買った「Sho-co-songs collection1」のスリーヴにサインをしていただきました(調子に乗って写真も撮らせていただきました)。僕も思い残すことはありません(笑)。
080615tokuzo_011 祥子さんやかわいさんを見送った後もTOKUZOで僕たちは飲み続け(遠くから来てらっしゃる方は電車やバスの時間が迫っていましたので「いつかまた会う日まで」と言いつつどんどん消えていきましたが)、地元の方や僕のように泊まる人間数名は、ここにとても書けない「内緒話」に興じ、こうして楽しい名古屋の夜は更けるのでした(その話のせいで眠れなくなり、真夜中にこうしてブログを更新しております←ちょっと嘘)。

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June 08, 2008

鈴木祥子@大阪Shangri-La

080608shangrila_002 このところ、ライブ感想ブログになっておりますが、今日も今日とて鈴木祥子さんのデビュー20周年記念ツアー「鈴木祥子“SHO-CO-SONGS VOL.1~1988~1990”発売記念ツアー“SHO-CO-SHALL BE RELEASED ~いろいろあったよ20年~”」の最初を飾るライブに行ってまいりました。場所は大阪梅田の「Shangri-La」。僕は初めてのライブハウスです(「空中庭園」こと新梅田シティの方向です)。このツアーはタイトルの通り、祥子さんの初期アルバム4枚が再編集、リマスタリングされ、ついでに初期の映像が入ったDVDを付けて発売されるのに合わせた「レコ発(再販)」ツアーなのです(今日は発売日前ということで会場での先行販売はなし。しかし来週の名古屋からは物販有りだそうです)。
僕は早めに自宅を出て、梅田周辺をブラブラして(かっぱ横丁の古本屋とヨドバシカ○ラくらいというのが情けないですが)、5時頃現地に到着。そこではライブで知り合いになった「祥友」のいつもの皆々様が。いつものように談笑しているうちに開場です。

080608shangrila_003 以下では、いつものようにセットリストを書きつつレポートしたいと思います。

時間通りにライブはスタート。舞台の左側にピアノ、右側にエレキギターというシンプルなセットです。祥子さんは真っ赤なワンピースドレス。う、か、可愛すぎる・・・。こんな服をさらっと着こなせる祥子さん、やはり恐ろしい子(笑)。
1)危ない橋(P)
1曲目は、リマスタリングしたアルバム『風の扉』から。祥子さんは最初照明が点いた時「あ、雰囲気明るいね、この照明。でも、予定通り暗い曲から始めます(笑)」とこの曲を。
2)もう一度(P)
これは、復活したリクエストボードに書き込まれていた曲ですね。僕の近くの人(R.R.さん)が密かにガッツポーズ。おめでとうございます。
3)あじさい(P)
これもこの季節の曲ですよね。聴きたかったんだよな~。後で歌詞カードを見直すと、「紫陽花はむらさき」で「藤棚はアメジスト」だったんですね。「藤棚ってあったっけ?」と思ったのですが、僕の記憶違いでした。祥子さん曰く、「今日はリクエストボートに書いてもらった曲を中心にお送りする予定です」。事実祥子さんは、あらかじめ歌おうと思った曲の楽譜をクリップボードに重ねて止めていて、一曲歌い終えるごとに、その楽譜をどんどん床に置いていっていました。
4)swallow(P)
これも今の季節の曲ですよね。この歌を終えてから、今回発売されるCDとDVDセット「Sho-co-songs collection 1」についての宣伝MCに突入。

「今回リマスタリングして音がすごく良くなりました」「若い時の恥ずかしい映像、あ、恥ずかしいなんていうと変な意味みたいですね(笑)、若かりし頃の映像が入っています」「よく言えば初々しい、悪く言えば目が泳いでいる(笑)。確かにプロモーションヴィデオはちょっと気恥ずかしかったりしますが、ライブの良い映像も入っていますので、よろしければ」

我々は当然買いますよ、というお返事の意味の拍手。あと、今回のツアーのグッズとしてキーホルダーも作られています(僕などは当然購入)。
5)ささやかな奇跡(P)
これも好きだなあ。僕が始めて買ったアルバムに入っていた曲だもんなあ。
080608shangrila_004 6)愛はいつも(P)
これはアルバムの曲通りではなく、最初のサビの部分をわざと飛ばして、半ばからスタートするライブバーション。で、ここで、最前列に座っている我々の服に祥子さんが「あ、着てくれてる~」と気付いてくださいました。そう、僕たちは今日、ちょっと示し合わせて(言い出しっぺは僕です、済みません)、去年のツアーで売られていた特製Tシャツを揃って着ていたのでした(写真参照。この写真は打ち上げの飲み会で撮ったものですが、こんな風に、まるでパチンコのフィーバーのように並んでいたのです)。僕はこのTシャツ、着るのは今日が初めてでした。まあ、こういう時に着るもんでしょうしね。
7)月とSNAPSHOTS(P、リクエスト)
で、祥子さん、ここで「あの~、何かリクエストあります」とやってくれました。「リクエストを募ると中だるみになるから止めようかな、と思うんですが、一人だとついついリクエストをやりたくなるんですよね」とおっしゃいましたが、この曲は楽譜をもってきていなかったようで、途中で止め。「ごめんなさい、今度の楽しみにしておいて(笑)」
8)Sickness(G、リクエスト)
今日初めてのギター。しかもリクエストを受けて(リクエストなさったのはすたあまんさん)。僕この曲好きなんですよ(このブログで何度も言っていますが)。で、この曲の後、今日の衣装についての解説が加えられました。「今日はこういうの(派手目の)にしたのは、大阪対策なんですよ~(会場爆笑)。以前大阪で白いドレスを着た時「ここは大阪やでえ」みたいなことを書かれちゃったんですよ。」ええっ、その可愛すぎる真っ赤なドレスは大阪仕様だったんですか?でも誰だ、祥子さんに「もっと派手にしろ」なんてことを書いた奴はぁ!大阪がますます誤解されるやないかぁ!!
9)風の扉(G)
先ほどのリクエストから流れるようにこの曲へ。この曲で、何故か我々は手拍子足拍子の大盛り上がり。祥子さんも「どうしたの?こんなストレートな反応、久しぶり。東京じゃ考えられない(笑)。Thank you, Osaka!って、まだ終わりじゃないよ(笑)」うーん、やはり関西人の図々しいリアクションの方がアーティストの方には良いのかも知れませんね(と関西人であることを正当化しておきます)。
10)最後のファーストキス(P)
これは友人めんちかつさんのリクエストボードでのリクエスト。何とこの曲をライブで歌うのは19年ぶりという激レア曲。後ろの席を振り返ると、彼はやはり小さくガッツポーズ(笑)。祥子さん曰く、この曲が発表された頃「アイドルっぽい」とか「可愛い子ぶっている」という評が聞こえてきて、余り歌う気になれなかったのだそうです。「若い時はそういう評価を受けると頑なになっちゃって・・・」
11)わたしの望み(P)
12)あの空に帰ろう(P)
これはライブでは珍しいでしょうね。僕の行ったライブでは、去年のステラボールで、会場からのリクエストでやってくれていますが。僕の隣のよしみさん、大満足(よしみさん、リクエストボードに書いていたのです)。
13)完全な愛(P)
これは、いつもお世話になっている友人りゅうさんのリクエスト。実は最初のリクエストタイムの時、りゅうさんが「完全な愛!」と叫ぶと祥子さんは「後でやろうって考えてるの」と言っていましたが、とうとうその時が来ましたよ。二年越しにリクエストし続けて、とうとう実現。りゅうさん感涙。
14)Father Figure(P)
15)5years,/AND THEN(P)
立て続けに、今度の9月に出る久々のオリジナルアルバムに収録予定の曲を2連発。まあ、この2曲は結構この一年ほどのライブでやってくれていますが。去年末、拾得でやってくれたテイクが、祥子さん初の「アナログ版」となって結実したわけですが、今日も物販で売っており、少なからぬ人が買っていました。祥子さんも「買っとくれ~」と言っていました。
16)Get Back(P)
この曲でのピアノは物凄く軽快でした。個人的に、今日のプレイの一等賞。祥子さんも乗っているらしく、「楽しいっ!!」。我々も手拍子でノリまくり。やはり「大阪人=ラテン人」という説は本当なのかも(まあ、遠くから遠征してきている方も多く、関西人一色では決してないのですが・・・)。
17)光の駅(P)
祥子さんが言うには、この曲が入っている4枚目のアルバム『Long Long Way Home』にはスタジオに閉じ込められて曲を書かされまくったとか、そういう嫌な思い出がいっぱいらしく、このアルバムを思うとブルーになっていたそうですが、この曲で締めてくれました。祥子さんは一旦舞台袖に入りましたが、そのまますぐに再登場。
さて、ここからアンコールです。
アンコールの始めに、アナログ版の話になった時、「この中で、アナログプレーヤーをお持ちの方ってどれくらいいらっしゃいます?」と訊いたら、僕も含めて多くの挙手が。それ を見て祥子さんは「すご~い、この人数でこれだけ持っているなんて、大阪恐るべし」と言ってくださいましたが、それは大阪(及びファンの我々)を買いかぶりすぎ。僕を含めて、祥子さんの「アナログは良いよ~」という説得(というかファンの我々にとってはご命令)で、例のアナログ版発売に合わせて慌てて購入したのが、恐らく6割はいっていると思います。アンコールはオールリクエスト。矢継ぎ早に出されるリクエストをほとんど拾って次々とこなしてしまう祥子さん、やっぱりすごいとしか言いようがありません。
18)モノクロームの夏(P、リクエスト)
初夏に相応しい選曲。
19)メロディ(P、リクエスト)
20)プリヴェ(P、リクエスト)
21)Circle Game(G、リクエスト)
これほど激しい「Circle Game」は初めてだと思いました。
22)忘却(P、リクエスト)
しっとりと歌い上げる祥子さんの横顔を見つめてしまいました。
ここでまた祥子さんは一旦控え室へ。しつこい我々はもう一度アンコールを求めて手拍子。再び現れた祥子さんはギターを手に。ラストは意外な曲で終わることになりました(リクエストだから何が来るのか分かりませんけど)。
23)サンデー・バザール(G、リクエスト)
最初の「ジャララ~ン」というのはギターで一弦(下)から上に引き上げるようにして出していたんだ、と意外な発見。

今日は全て祥子さんのオリジナル曲。堪能しまくった我々は最後の最後でスタンディング・オベイション祥子さんも「わわわ、こんなのデビュー以来初めて」と喜んでくださいました
レコ発ツアー最初のライブということで、祥子さんも大分サーヴィスしてくださいましたね。ありがとうございます。
ライブが終わった後は、阪急梅田の裏側の安い居酒屋で、祥友の皆さんと軽く打ち上げ。今月は何度かお会いすることになるでしょう、来週以降もよろしくお願いします、と言い合ってお別れしました。

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May 10, 2008

ZABADAK@Live Spot RAG

080510zabadakrag_007 このところ良くライブに出掛ける僕ですが、今日も木屋町三条の「Live Spot RAG」に行って参りました。今日のお目当ては、「ZABADAK」のライブ。今回のツアーは「ギターと鈴と譜面台と私/2008年ZABADAK春のツアー」と題されたもので、吉良知彦さんがギター複数本で全国を回っているツアーなのです。
僕はZABADAKの約20年来のファンなのですが、実はライブに行くのはほぼ14、5年ぶりです(吉良さん、すみません)。RAGで演る、と聞いた途端、地の利を活かして発売当日に直接買いに行き、今日の整理番号は一桁台でした。思えば、約一年前、同じこのRAGで、上野洋子さんも参加した難波弘之さんのライブを見たんだよなあ。一年以内にお二人を同じ場所で拝見できるとは、と勝手に感無量でした。

080510zabadakrag_003 今日のRAGは立錐の余地もない満員。テーブルも全て片付けられていて、椅子がずらっと並べられています。
僕は最前列の真ん中あたりに座ることができました、まさにかぶりつきです。ラッキー。
以下ではセットリストを中心に感想を書いていきたいと思います。もしかしたらいくつか間違えているかも知れませんが、ご容赦ください(修正情報をいただければ幸いです)。

吉良さんは、ほぼ時間通りにステージに登場。黒のTシャツにジーンズというシンプルな出で立ち。ステージに上がると、用意されていた鈴を足に結び、譜面台の曲リストをパラパラめくり、ギターを抱えて、これで準備完了。まさに「ギターと鈴と譜面台と私」というツアータイトル通り。準備が整ったところで、挨拶抜きで始められましたが、第1曲目は最新アルバムのオープニングテーマでした。
1)回転劇場(from『回転劇場』)
おお、正攻法でのオープニングだなあ。
2)ニュウス(from『回転劇場』)
この2曲はアルバムでもシームレスでつながっている曲なのですが、この曲に対する僕たち観客の手拍子がずれてしまい、吉良さんは「あ、ストップ!」ということになり、アルバムのような流れる展開には至りませんでした。お互いにとって残念。
そして今日初めてのMC。「こんばんは、zabadakどす」「今日も雨ですが、雨の京都もいいということで・・・」というと、観客席から「雨男!」という掛け声が入り、吉良さんも「今回のツアー、4敗1分けなんです(笑)」と凄まじい雨男ぶりを自己紹介。
3)Tin Town(from『Signal』)
これが終わった途端吉良さんは「疲れた」といい、会場爆笑。もちろんあちこちから「まだ早い!」と激励の声。こんな台詞に関西人たちが突っ込まないわけはない。まあ、昨日の名古屋公演との連チャンで、実際に疲れておいでだったと思いますが。
4)今日の夢のこと(from『Wonderful Life』)
この曲の直後の吉良さんが言うには、「一応セットリストとかは作ってきているんですが、実際ステージに上がって皆さんの顔を見て、歌いたい曲は何だったのかを気付くんですよね、何のためのリストなんだか(笑)」といいつつ、譜面台を行きつ戻りつ。
5)チグリスとユーフラテスの岸辺(from『Water Garden』)
うおー、超初期の曲。僕が高校時代に出会ったzabadakがここにあります。実は、この時期の歌の方が頭に完璧に吸収されていて、歌詞がスラスラ出てきてしまう僕がいます。
6)水のルネス(from『Welcome To Zabadak』)
これも超懐かしい。これを聞いている時、アルバム通りにサビの部分は「Sometime~♪(Sometime~)」とセフルディレイが脳内で再生されて、それを口の中でぼそぼそと呟いてしまう僕。
7)夕焼け(新曲、ニューアルバム所収予定)
MCによると、この曲が入る予定のニューアルバムは9月からレコーディングで、年明けくらいに発売になるだろうとのこと。「ここからは『切ないシリーズ』です」と吉良さん。そして始まったのが、
8)ヒースの丘(from『ミュージカル 秘密の花園 サウンドトラック』)
これはさすがにその場では判りませんでした。上記のサントラでは、岸祐二さんが歌っている曲。吉良さんはさっきのMCで言ったとおり、その場その場で歌いたい曲を決めているようで、何度も何度も譜面台のリストをめくっては戻していて、「この沈黙がいたたまれないから、皆さん、私語・雑談をしてください」と言い出す始末(笑)。
9)旅の途中(清浦夏実
これはアニメ『狼と香辛料』の主題歌ですね。吉良さんのセルフカバー。僕はこのアニメを見ていないのですが、改めて吉良さんの声で歌われると、「ああ、zabadakサウンドだよなあ」と思ってしまいました。
10)Still I'm Fine(from『Signal』)
吉良さんは連日の腕の酷使で、腕がぷるぷる震えてきてしまいました。でもそれを「昔から結構震えるたちなんですが、吉田戦車の漫画で『震え止め、あります』というのがあって、あれば僕、買っちゃうな(笑)」と笑いに変えてしまうところはさすが。
11)Colors(from『Colors』)
ここで、アクシデント(僕にとっての)発生。「Colors」を歌い終わった吉良さんが、最前列でこのブログの元となるメモをこそこそ取っている僕に目を向け「今、何曲くらいまで行きましたか?」と訊いてきたのです。急に話を振られて泡食っている最中に、他の観客から「11曲です」との声がかかり、ちょっぴり悔しい思いをしました(笑)。
12)小さい宇宙(from『私は羊』)
いやあ、久々に聴く生の「小さい宇宙」。男の僕もたまらん。
この曲が終わって吉良さんは「自分で選んだ道なんだから、後回しにしない!」「気合い、気合い!」と呟きつつ「この曲でとりあえず一旦休憩に入ります」と宣言し、始めたのが
13)桜(from『桜』)
だったので、我々も一音も聞き漏らすまいと水を打った静けさに。この難曲且つ超名曲をギター一本でやってしまおうという吉良さんのチャレンジ精神とテクニックには唖然。ところどころ「あっ」という部分もありましたが(吉良さんの自己採点は何点でしょう?)、僕にとっては無問題。陶然とさせてもらった数分間でした。
吉良さんは足に鈴をつけたまま一旦控え室に戻り、十数分の休憩。

ここから後半戦です。吉良さんは足に鈴をつけたままなので「シャンシャン」という音が後ろの方から聞こえて、それが後半戦のスタートの合図となりました。
14)Harp & Pipe→水の踊り(from『はちみつ白書』、シングル『Follow Your Dreams』or『Decade』)
イントロメドレー。最初は何の曲だったかなかなか思い出せなかったのですが「確か『はちみつ~』に入っていたっけ?」と思い、自宅で確認。「水の踊り」はそれこそ何度聞いたか判らない名曲。もう、辛抱たまらんの一言。
15)雲の言葉(from『回転劇場』)
アルバム『回転劇場』で、最もドラマティックな曲の一つ。どんどん音階と歌詞が重なり合っていく様は圧巻。
16)Wonderful Life(from『Wonderful Life』)
吉良さんは、ここで敢えて(?)似たテイストの曲を立て続けに。怒濤の「感動系」。吉良さんの声も伸びる伸びる。
17)かしはばやしの夜(from『賢治の幻燈』)
ここはちょっと「箸休め」的な曲が。僕はこの曲を生で聴くのは初めて。うーん、レア。宮沢賢治の世界を描いたコンセプトアルバムからの一曲。
18)ブリザード・ミュージック(from『ブリザード・ミュージック』)
「昨日の名古屋でリクエストされてできなかったので、さっき練習しました。名古屋のみんな、ごめん(笑)」とのことです。名古屋の皆さん、済みません、京都の人間が楽しんじゃって(笑)。
ここで吉良さんも息が上がって、「しんどい」「自分を追いつめている。Mですね」「ロッカーが年を取る、というのは実は未知の領域なんですよね。ストーンズなんて、90歳でもああやっている気がする(笑)。僕もあと何十年できるかなあ」などと、休憩がてらダラダラMC。
ファンの一部も観客席から質問を飛ばします。「初めてコピーしたのは?」「Simon & Garfunkelです。その後、かぐや姫に行ってしまいましたが(会場爆笑)」と言っていきなり「妹よ~、ふすま一枚~」と、かぐや姫の「妹」のさわりを歌い出す吉良さん。実は、これこそ超レア音源(笑)。その後、昨日名古屋のホテルで見たチューリップの特番の話になり、「あれは泣けるよねえ」と言って、これまたチューリップの「青春の影」のさわりの部分を歌う吉良さん。それを聴いた僕は思わず「吉良さん(財津さんのモノマネが)うめえ!」と心の中で叫んでしまいました(笑)。「レコ発ツアーは?」との声には「やるつもりです」とのお答え。僕らはもちろん期待の大拍手。
これでMCは一旦終わり、ラストスパートに向かいます。
19)夏日記(from『Wonderful Life』)
しっとり、ですよね。
20)百年の満月(from『桜』)
通称「ひゃくまん」。僕も大好きな曲で、ミニアルバム『Trio』で何度聞いたことか・・・。吉良さんがリストをめくりながら「やってくれーという小さな声が聞こえる」と言って始めたこの曲、ところがどっこい大作。吉良さんが何と「あれ、(コードが)判らなくなった」といって、曲がストップ。客席は一斉に「えーっ!!」(ホント、このツッコミは息が合っていました。関西だからか?)と笑いながら大ブーイング。吉良さんは一旦僕たちに背を向けて、こそこそおさらい(笑)。そして向き直って「思い出しました、やります」と、振り下ろすストロークがzabadak曲でも最速のあの「ジャーン」というイントロが始まりました。いやあ、失敗があって却って盛り上がりましたねえ。終わった直後は割れんばかりの大拍手。吉良さんも「やればできる(笑)」とご満悦。
21)星の約束(from『音』)
おお、これも懐かしい。
22)Dreamer(from『IKON』)
これは数年前、このRAGでやった曲だそうで「ここに来ると、また弾きたくなった」とのこと。最後は「ラーラララー」と観客全員で合唱。
23)八番目の満月(from『回転劇場』)
この曲も途中で「あれれ?」となりストップ。どうも今日は吉良さん、さっきの「百年の満月」もそうでしたが、「月」と名のつく曲とは相性がお悪いらしく、まさに「ツキに見放された」状態(笑)。でもちゃんとやりきりましたが。このあと、再び僕に「今何曲くらい?」とお訊きになったので、今度は即座に「今のところ、全部で22、3曲くらいです」と申し上げました。「じゃあ、そろそろだな」といって始まったのが、
24)空ノ色(from『空ノ色』)
この曲の吉良さんのヴォーカルには鬼気迫るものがありました。紛争や弾圧の絶えないこの世界、「憎しみからは何も生まれない」と僕も声を揃えて合唱したい気持ちです(最近の話題なら、例えばチベット問題とか)。「百年の満月」とこの曲が今日の僕にとってのベスト。
ここで一旦ステージは終了。
我々はもちろんアンコールを要求する手拍子。吉良さんも控え室に入る間もなく、そのまま舞台に戻ってきて、応えてくれます。
アンコールはやはりこの曲。
25)遠い音楽(from『遠い音楽』、『宇宙のラジヲ』)
アレンジとしては、最新アルバム(セルフカバーもたくさん入っていますが)『宇宙のラジヲ』の感じかな?最後にはこれまた観客全員で自然発生的に合唱。人のこと言えないかも知れませんが、ザバダックファンの歌詞の暗記率は異常。どこまで皆さん聞き込んでらっしゃるのか・・・。

休憩を入れて3時間弱のステージはこれで終了。
080510zabadakrag_010 僕は物販でライブDVD『ZABADAK 2006~2007@CLUB CITTA』を買い、腹も減っていたのでそのまま居残ってバータイムとなるRAGで軽くつまんで一杯やってから帰ろうと思い、一旦外に出て会場整理を待つことにしました。その待ち時間の時、固まって談笑していた濃いファンと思しき皆さんに声を掛け(お訊きしたら、ザバダックの歌を皆さんで歌っている「ザバうた友の会関西」の皆さんでした。その存在は存じ上げていましたが、実際にその方々をお話しするのは初めて)、図々しくもその輪に入れてもらい、その後のバータイムでご相伴にあずかりました。この場を借りてお礼申し上げます。
080510zabadakrag 数十分待って再び扉が開き、先ほどの皆さんと談笑していたら、片付けをほぼ終えられた吉良さんがひょっこり奥の控え室から出てらっしゃいました。この機会を逃してはならじと、ぼくはさっき物販で買ったDVDを持って、ちゃっかりサインしていただきました(写真参照)。これで「お宝」がまた一つ増えました。その際、ちょっとお話しをさせていただいたのですが、「実は僕、『After The Matter』のレコードを持っているんですよ(zabadakの原型となった自主製作もの。後にCD化され復刻。写真参照)。昔東京の中古レコード屋で偶然発見しまして」と申し上げたら、「それはすごい!あれは100枚しか作っていなくて、そのうち60枚は業界に名刺代わりに配りまくったんだから」と吉良さんもおっしゃるではないですか。改めて、あれも「お宝」認定。気さくに応じてくださった吉良さん、本当にありがとうございます。今日は演奏者、ヴォーカリスト、作曲家、気さくなお兄さん(笑)としての吉良知彦を思う存分楽しませていただきました。まさに文字通り「忘れられない夜」となりました。吉良さん、ありがとうございます、20年でも30年でも、一生ついていきます!!

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May 04, 2008

鈴木祥子フルアコースティック・ライブ@浜離宮朝日ホール

002 本日はタイトルの通り、浜離宮朝日ホールに、鈴木祥子さんのソロライブを見に行きました。題して鈴木祥子フル・アコースティック・ライブ SHO-CO-SONGS 2008~しょうことピアノ~。このところの関西のライブでは、狭くて年季の入ったハコ(婉曲表現)でやることが多かった祥子さん、僕もこれほどのきれいなホールでのコンサートは、去年のステラボールでのコンサート以来。まず、僕はこの浜離宮朝日ホール自体が初めてだったのですが(休日ということもあり、周りに時間をつぶすところが全くなかったのには参りましたが)。
今回はスタートも夕方5時からと早く、僕は4時頃このホールに向かったのですが(大江戸線をこんなにぐるっと乗ったのも初めてだなあ)、入口には、いつものようにライブでお友達になった「祥友」の方々が(K崎さん、K口さん、ともも☆さん、YOHさん、よしみさん、A山さん、まきさん、マリンさん、H瀬さん)。彼らといろいろだべっているうちに開場時間です。ロビーは開演前ごった返していましたが、僕はある人物を目ざとく発見してしまい、思わず「ああっ!」と声を上げてしまいました。それは、大学時代の友人のO田君・F村さん夫婦。向こうもものすごく驚いてお互い「どうしてここに?」と質問してしまいました。O田君はおそらく大学卒業以来、F村さんも彼女が母校の助手をやめて以来お会いしていないはず。実は彼らも祥子さんファン歴が長いことがそこで判明(O田君はセカンドアルバムの『水の冠』以来のファン、僕はサードアルバムの『風の扉』から)。意外と、僕の周りに「隠れ祥子さんファン」が多いのかも(そういえば、友人のM部さんも数年前いきなり「私もファンなの」とか言ってたもんな。学部生時代はおくびにも出さなかったくせに)。いきなりの出会いに僕の方はいきなりテンションが上がってしまい、そのまま入場しました。

ここからはいつものように、セットリストを上げて感想を述べたいと思います。今日は本当に「ソロ」ということで、祥子さんの一人での独演会。楽器もピアノ(木目のスタインウェイ。ものすごくいい音でびっくり)とアコースティック・ギターの二種類だけ。

1)Happiness(アカペラ→P)
祥子さんはグレー(照明の関係でそう見えました、もっと微妙な色だったかも)のロングドレスで登場。あいさつなしでいきなり「ねえ、どうして手を離すの~」とアカペラでスタート。さすが音に聞こえたホール、ものすごく声の響きもいい。これすごいや、と最後部にいた僕も納得。でも歌詞の中の「25年も~」のところで苦笑しちゃうのはお約束。一番をアカペラで歌い切り(バックでギターの音が聞こえたのですが、誰が演奏していたのかは不明)、そのあとはピアノで。祥子さんは歌い終わった後、第一声。
「みなさん、こんばんは。今日は実はあまり緊張していないんですよ(笑)。図々しい女でごめんなさい。皆さんも、こんなホールではありますが、あまり緊張しないで最後まで楽しんでください」
2)愛はいつも(P)
3)Sweet Sweet Baby(P)
4)Sweet Thing(P)
「Sweet」二連発。
5)チャイム(P)
6)この愛を(P)
7)あなたを知っているから
8)サヨナラの朗読(P)
これはレア。ファーストアルバムの『Viridian』から。赤い照明で作られた何らかの模様をバックに。
一気にピアノでここまで、MCも入れずぐいぐい進める祥子さん。聴く我々も、ホールがホールなだけに、両手は膝に置いたまま聞き入り、みんな微動だにしません(目をつぶってグラグラしている人は何人かはいますが、音は立てない)。例えるなら、自宅で独り酒を飲んで、しゃべる相手も止める相手もいないのでぐいぐい飲んじゃう、みたいな感じでしょうか。ここで赤いアコースティック・ギターを抱えつつMC。

「みなさん、こんな東京から誰もいなくなる(笑)日に、わざわざこんなところまで来てくださってありがとうございます。今までピアノで優しいのから始まってここまで来ましたが、ここからは少し不穏なのを(笑)」

そう笑いつつ祥子さんが弾き始めたのは…
9)舟(AG)
思わず客席から笑い声が…。何度も言っていますが、僕は結構この曲好きですよ。
10)Happiness?(AG)
これはレアかも。少なくとも、僕が通ったライブで聴いたことはありません。しかも、クエスチョン・マークなしの「Happiness」と同時に聞ける機会はめったにありません。
これを歌い終わった後、「これ、私が29歳の時に作った曲なんですけど、歌いながら実感しちゃった。特に女の人はあれかこれかの選択を迫られて悩んじゃうってこと、ありません?私だけ?」「ここでリクエスト何かありますか、とか言っちゃうといつもの雰囲気になってしまうので、今日はせっかくのこういうホールなので格好つけて、やめておきます(笑)」祥子さんはギターをスタッフに渡して、再びピアノの前に座り、
11)Love/Identified(P)
星というか、羽根が降りしきるような照明効果の中で。その照明は情熱の赤。
12)Blonde(P)
前曲からそのまま繋げて。今度は沈静化させる青い照明のもとで。
ここで祥子さんは「女性って、父性への憧れとかそういうのってありません?」という話題を振って、それがテーマであるこの曲へ
13)Father Figure(P)
これの歌詞にあるように、「星」が降りしきるような照明の中で。
14)Five years and then(P)
この2曲もつなげるような感じで。これらが入っているであろうニュー・アルバム(9月発売)が待ち遠しいです。ここで再びアコギをもち、
15)sickness(AG)
僕、この曲がなぜかすごく好きなんですよ。これをギターで聴けたのも嬉しい。
16)日記(AG)
ここでいったん祥子さんは舞台袖に退場。もちろん僕たちはアンコールを要求する拍手。祥子さんは、今度は朱色のドレスに着替えて再登場(遠くからだと、照明で色が飛ぶのか、ピンクやオレンジっぽい色に見えました)。以下はアンコール曲です。

17)完全な愛(P)
最初、祥子さんは次回のコンサートやCDの発売を告知しようとしたのですがなぜか「お知らせがあります、が・・・やっぱ後で。先に曲やります」と言ってこの曲を。
18)もう一度(P)
この曲でお客さんは思わず手拍子。しかしその手拍子が微妙にずれていたのか、祥子さんは途中でこの曲をストップして、さっきやりかけた告知を(9月21日の20周年記念コンサートと、6月発売のCD Boxセットの告知)。祥子さんはどうも静かに聞き入る僕たちの「生の反応」を感じ取りたい、という欲求があったようで、つい「リクエストあります?」と言ってくれました。それで採用されたのは
19)午後の坂道(P、リクエスト)
20)もう一度(P)
「もう一度」をもう一度(笑)。ここで再び祥子さんは舞台袖に消え、僕らは二度目のカーテン・コール。

21)逆プロポーズ(仮)(P)
ニュー・アルバムに入る予定の新曲。このタイトルも、もちろん仮のもの。「二人は同じものを感じてる?あなたを幸せにしたいの」という感じのハッピーな曲です。
22)忘却(P)
さっきハッピー極まりない新曲を歌っておいて、最後にこれで締めるところがまた祥子さんらしいというか、なんというか(笑)。

これにて、今日のライブはすべて終了。今日はカヴァー曲も一切なし(最近祥子さんはCheap Trickのライブに行ったので、一曲くらいはあるかと思っていたのですが)、すべて祥子さんの曲だけ、構成もピアノとギターだけというシンプルなもので、ホールの音響、ピアノの素晴らしい音も相まって、これはこれで素晴らしい企画だったと個人的には思いました(祥子さん自身は、僕らからの反応が測れないので、多少フラストレーションがあったように見受けられましたが…)。

そして、祥子さんのライブにしては非常に早い時間に終了してしまったので、そのままいつものメンツで連れ立って、おっさんサラリーマンの街新橋で飲むことに(東京駅から深夜バスで帰る、という方もいたので、ロケーション的にもちょうど良かった)。実は、僕は東京に約11年間住んでいましたが、新橋で飲むのはおそらく初めて。まあ、この近所に勤めていなければ、わざわざ来ないですけどね。今日行った店は「迷宮の国アリス」というお店。ちょっとした好奇心で連れ立って行ってしまいました(結構繁盛していてビックリ)。まあ、新橋に咲いた徒花、というか、なんというか・・・。その後、東京駅まで酔い覚ましに歩いてYOHさんをお見送りし、僕とK口さんは丸ノ内線で帰宅。では、また6月以降のツアーでお会いしましょう。

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April 26, 2008

『思想地図』vol.1発売!!

Shisochizu_001_2 こちらのブログはご無沙汰になってしまいましたが、今回は「営業モード」で書かせていただきます。
編者の東浩紀さんも、執筆者の増田聡さん高原基彰さんも既にブログでお書きですが、NHK出版から、思想雑誌『思想地図』の第1号が出ましたので、お知らせいたします(出版社の予定としては、もうちょっと先なのですが、もう色んなところで流通し始めているらしいので、フライング気味に宣伝いたします)。僕も縁あって、一本論文を書かせてもらいました。本は写真をご覧ください(amazonbk1)。

全体がオレンジの、非常に特徴のある本です。多分、書店で平積みされていたら、結構目立つと思います(人文系の新刊コーナーやNHKブックスの並びに置いてあると思います)。
僕は数日前、執筆者として見本をいただいたのですが、思った以上にボリュームがあり、実はまだ全部ちゃんと読み切れていないのですが、僕以外の執筆者の皆さん方は、非常に面白い論考をお書きになっていることは保証しますので、どうぞ本屋で見かけたら、この「オレンジ色の憎いヤツ」(このキャッチコピーを知っている人は、相当年を食っていることでしょう)をお手に取ってください(できればそのままレジに行って、1575円ほどを差し出してくださると、なお嬉しいです)。
では、この号の目次を以下に示します(副題やページ数は省略)。

・創刊に寄せて          東浩紀+北田暁大
・国家・暴力・ナショナリズム      東浩紀+萱野稔人+北田暁大+白井聡+中島岳志
・日本右翼再考     中島岳志
・日韓のナショナリズムとラディカリズムの交錯     高原基彰
・マンガのグローバリゼーション     伊藤剛
・データベース、パクリ、初音ミク     増田聡
・物語の見る夢     福嶋亮大
・中国における日本のサブカルチャーとジェンダー     呉咏梅
・日本論とナショナリズム     東浩紀+萱野稔人+北田暁大
・ブックガイド「日本論」     斎藤哲也
・「まつろわぬもの」としての宗教     川瀬貴也
・〈生への配慮〉が枯渇した社会     芹沢一也
・社会的関係と身体的コミュニケーション     韓東賢
・共和制は可能か?     白田秀彰
・死者への気づき     黒宮一太
・キャラクターが、見ている。