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June 10, 2004

それなりの国民からそれなりの議員

何でも、小泉首相は、憲法や、弥縫策として作った(はずの)イラク特措法まで無視して(敢えて「無視して」という言葉を使う)、多国籍軍に協力する旨を高らかに述べて、ブッシュさんのご機嫌を買ったようだ。ここまで来ると、怒りを通り越して、情けなさに涙がこぼれる。

最近の宮台真司さん的な言葉遣いで言えば、まさに全て言いなりの国辱外交だと思う。アメリカのなす事全てを肯定さえしていればいいというのであれば、そりゃ考えなくても良いから、楽だろうと思う。でも、例えばアメリカの大統領選で政権交代が起き(僕自身はAnyone But Bush ブッシュ以外なら誰でも、と思っている一人であるが)、アメリカの政策が急反転したら、その時の日本はどうするのか。哀しいけど、結果は分かり切っている。なんだかんだ理由を付けて、アメリカが撤退すればそれに従って撤退を決定するだけだろう。本当に「国際貢献」だとか、偉そうなことを言うなら、「アメリカが撤退したとしたら」、という想像力を働かせることも、たまには必要なのではないか?

さて、年金法案も、あんな「未納騒ぎ」という茶番を演じた与党を野党が追いつめることができず(責める側にミスがあればそれが命取りになる、というのは辻元清美さんの時、嫌ほど味わったではないか)、恐らく年金制度を真剣に考えもしなかった議員が賛成票を入れて法案は成立してしまった。
イラク特措法の時と同じような虚しさを感じる。
僕は、敢えて恥ずかしいほどまっすぐな言葉を用いたいと思う。こんな「不誠実」は許したくない、と。
北海道大学の山口二郎教授が言うように、僕は国会議員の年金未納は、脱税に等しい行為だと思う。制度の欠陥とか何かで、例えば大臣になっていた数ヶ月間は未納というのはまだしも、長年にわたって払わなかった人物が「給付がもらえなくなるだけなんですから」と開き直ったり、首相に至っては「人生色々、会社も色々」と島倉千代子みたいな、まさに人をおちょくったとしか思えない言辞を弄する。僕はこの言葉を聞いて、本当に小泉さんという人は「不誠実な人だ」という印象を持った。

でも、一番僕が情けなくなるのは、この程度の議員、この程度の首相を選んだのは、紛れもなく今の日本人だという冷厳たる事実である。強制されたわけでもなく、民主主義な選挙で彼等を選んでいるのだ(ヒトラーも選挙で選ばれている、という歴史の一コマをここで思い出すのも無意味ではないだろう)。それなりの国民にそれなりの議員が選ばれるのは、理の必然。自分を棚に上げるつもりは毛頭ないが、今、世界から見た日本というのがどれだけ情けなく映っているか、というのを想像すると、いたたまれなくなる。特に、韓国を多少なりとも研究して、韓国人の知り合いも少なくない僕は、ここ数年、いつも小泉さんにいたたまれない気持ちにさせられている。

今日は腹立ち日記でした。

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