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September 19, 2004

環境問題を考えながらのコンサート

今日は、同僚のA先生ご夫妻に、鴨川上流の方にあるお寺でのコンサートに誘っていただいた。そのお寺は「岩屋山志明院」というお寺で、なんでも歌舞伎の「鳴神」という演目の元ネタになったお寺だという。このお寺のご住職が、環境問題にも熱心な方で、特に鴨川上流域の自然環境保護の運動もなさっているそう。そこで、環境問題を考える集いと、京都市交響楽団(京響)の有志の方のコンサートがこぢんまりながら、和やかな雰囲気で行われた(この集いの主催はNPO法人「市民環境研究所」)。

まずは、鴨川の水源地である京都北部において、どのような森林伐採が行われているかの報告。その報告の要旨をまとめると、
1)現在、大規模な伐採が進行中である。
2)現行の「森林法」には、この伐採を制止する力がない。
3)森林自体の伐採もさることながら、環境にダメージを与えているのは、その材木を運び出すための「作業道」建築である。しかも、その工事はずさんで、土砂流出も著しい。
4)しかし、大規模伐採と大雑把な作業路建設は不況の林業業界の苦肉の策(コストを抑えるための)であることも事実。

環境を保護することが素晴らしいのは当然のことで、環境破壊に反対の声を上げることも、さして難しくはないが、その「環境破壊」で飯を食べている人に対する配慮、となると、僕などは途端に声が小さくなる。今回の報告では、その辺りにも言及していて、非常に勉強になった。
京都府では、この9月に府知事が鴨川の環境に配慮するための条例の検討に着手することを宣言したのだが、掛け声だけに終わらないで欲しいと思う。

コンサートはオーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの四重奏。僕は全く知らない作曲家だが(シュターミッツという作曲家)、楽しく聞くことができた(演奏者の方は、湿気の多い山寺で、調律が大変そうだったが)。

コンサートのあとは、岡田瑛さんの「おしゃべり」。岡田さんは、著名な生物学者岡田節人(ときんど)さん(京大名誉教授)のご夫人で、ご自身も生物学者(ご夫婦でこの集いに来られていた)。その「おしゃべり」の内容は、「京都の中の奇人の一人」(梅原猛評)と目される節人氏の「人生」を妻の視点から解説するというもの。伊丹のブルジョワ家庭の育った岡田節人先生がどんな人だったかがおぼろげながら判って、非常にゴシップ的に楽しい「おしゃべり」だった。僕などは、岡田ご夫妻の存在自体が、京都の「サロン文化」の残光のような気さえした(京阪神の「細雪」的世界の残り火、といった方が判りやすいか)。ちなみに岡田節人さんは、無類の音楽好きで、京響の「友の会」会長もつとめられている由。

帰りはA先生ご夫妻と北山の中華「白龍」で夕食(ごちそうさまでした)。楽しく、ためになる一日でした。

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