Recent Trackbacks

April 2017
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

« 久々のソウル | Main | ソウルそぞろ歩き »

October 29, 2004

東学学会で発表

今日は今回のソウル出張のメインイヴェントである「東学学会」が開催された。

「戦の前の腹ごしらえ」と行きたいところだったが、少し緊張のためか食欲があまりなく、宿泊したホテルの目の前には確かドトールコーヒーの支店があったはずだから、そこでパンとコーヒーで済ませようと、下に降りてみると、確かにコーヒーショップはあったのだが、あれ、なんか変だ、ちょっと「ドトール」とは違うような・・・。

dotori.jpg
(ドトリ?)

4年ほど前、ここでコーヒーを飲んだときからずっと憶えていたのだが(当時韓国では美味しいコーヒー店が少なく、ドトールの支店は僕にとって貴重な存在だった)、あれは僕の幻だったのか、それともオーナーが変わって、微妙に名前を変更したのか・・・。
ちなみに言うと、今回驚いたことの一つは、ソウルの中心街でのスターバックスなどのコーヒーショップの増加ぶりである。驚くぐらいスタバがあります。ああ、グローバリゼーション・・・。

落ち着かない気持ちのまま朝食を終え、宿舎に林泰弘先生が来てくださり、二人で9時半頃会場の「韓国プレスセンター」に到着。今回僕は少し林先生に甘えて、日本語で発表して、林先生にその場で通訳してもらう、ということにする。ちなみに発表題目は「東学・天理教・大本の神観念とその思想」というもの。これは、東学学会本部から「日本の新宗教、特に天理教との神観念の比較をしてくれ」というリクエストに合わせたもの。僕のコメンテーターは、以前日韓宗教学者の交流シンポジウムで何度もお会いしたことのある高建鎬さん(今は韓国精神文化研究院にお勤めなんだとか)。知り合いがコメンテーターと言うことで、少しはリラックスできた。

happyoumae.jpg
(発表前で緊張しています)

発表内容を要約すれば、19世紀に発生した日韓の新宗教に通底する特質を考察したものといえばいいだろうか。シャーマニックな神懸かりからスタートしたのも共通点であるが、僕が今回の発表で強調したのは「民衆救済の思想」「初期教典に見る排外的な姿勢」などである。
発表自体は、まあうまく行った方だと思います。厳しい質問や叱責は飛んでこなかったし。70代、80代の天道教関係者のお爺さん方から「いやあ、あんたの日本語は聞きやすかったねえ」という誉められ方をされてしまった。どんな誉められ方なんだか(笑)。日本語のうまい韓国人には、星の数ほどお会いしているが、こういう植民地時代の教育を受けた方を目の前にすると、植民地時代の研究者としては、色々複雑な思いが去来する。

2004donghak.jpg
(発表者と学会関係者と記念撮影)

しかし、実は驚くべき偶然があったのだ。というのも、同じ日、同じ韓国プレスセンターの、僕が発表していた真上の階で、韓国の仏教系新宗教である「円仏教」がシンポジウムを開催しており、そこでは(僕が尊敬してやまない)安丸良夫先生(一橋大学名誉教授)が講演をなさっていたのだ!!そこには、安丸先生の教え子で、僕もいつもお世話になっている李元範先生(僕をいつも釜山に呼んでくださる先生)や円光大学校の、「日韓宗教フォーラム」でずっと一緒にやってきた先生方も・・・(梁銀容先生や金洪喆先生も)。要するに、真上で知り合いが何人もひしめいていたのだ。当日までお互いに同じ会場であることを知らずに、お互い苦笑する(ちなみに僕は、会場の場所などは昨日聞きました。韓国らしいといえば韓国らしいのだが・・・)。
これだけでも驚くのに、そのご講演の内容が、僕の発表と大分かぶっている・・・。いや、この言い方は順序が逆だ。僕は今回の発表で、天理教だけではと思ったので、最近個人的に興味を持ちつつある大本(教)についても知ったかぶりを書いたのだが、結局はこの方面の第一人者である安丸先生の先行研究を参考にしまっくた(『出口なお』や『近代天皇像の形成』)ので、内容がかぶるのは完全に僕の側のせいである。「川瀬君はどんな発表したの?」となどと安丸先生がお聞きになるので、まさに穴があったら入りたい心境だった。「悪事千里を走る」とか「天網恢々疎にして漏らさず」などのことわざが脳裏をよぎったのは言うまでもない。ああ、聞かれなくて良かった・・・。

夜はまず、東学学会の方々を夕食と懇親会。これは早く始まり早く終わってしまったので(5時過ぎに始まり、7時半にはお開きになってしまった)、僕と林先生は、円仏教主催のパーティー会場に行き、安丸先生とその一橋時代の韓国人のお弟子さん達と合流し、夜遅くまで歓談。僕と林先生は、安丸ゼミの韓国人同窓会にお邪魔した格好だ。安丸先生は韓国人留学生をたくさん指導してこられ、その方々が、先生がソウルにいらっしゃるというのを聞いて、韓国各地から参集したわけだ。師匠を大事にするお国柄とは言え、これは安丸先生のご人徳のたまものだろう。
東学学会の懇親会ではお爺さま方から焼酎をどんどん勧められて断れず、この安丸先生を囲む会でもビールをぐいぐい飲んでしまって、千鳥足でホテルに帰る。

« 久々のソウル | Main | ソウルそぞろ歩き »

学問・資格」カテゴリの記事

Comments

The comments to this entry are closed.