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October 31, 2004

確認したいこと

イラクの人質事件、どうも最悪の結果となったようです。政府の発表が二転三転したので、どうなっているのかと思っていたのですが(ソウルでもNHK衛星放送は見ていました)、空港から京都に向かう特急列車の中で、その結末を電光表示で見てしまいました。

僕がこの事件に関して言いたかったことは、ソウルへの出発直前に拝見したガメ様のブログでほとんど言い尽くされていますから、屋上屋を架すようなことになるかも知れませんが、簡単に、自分なりに「確認」だけしたいと思います。

まずは、政府というところは、国民であれば、その人がどんな思想信条、もしくは信仰を持っていたとしても、それを理由に、危機に陥ったその人を見捨てたり、「自業自得だ」などと言ったりする事は許されない、ということです。余りにも自明かも知れませんが、前回の人質バッシングを僕たちはもう知っていますので、もう一度しつこいかも知れませんが、確認したい。前回の事件で、我々は政府首脳の多くが実は、「従う者だけ助けてやる」という恐るべき思想の持ち主であることを見てしまいました。このような考え方は、端的に「憲法違反」でもあることを確認したいと思います。思想信条で差別しているんですから。

ついでに言うと、ある政治家が「憲法が邪魔になって、自由に行動できない」などと言っていますが、これは考え方自体が間違い。憲法はまさに、国家の恣意的な行動を掣肘するための法なのです。こんな基本中の基本も判っていないのは、政治家として本当はおかしいのです。憲法ですら邪魔者扱いするようなメンタリティでは、「邪魔になる人間」は見殺し、と言うのも、ある意味理の当然かも知れません。

もう一つ確認したいことは、やはりテロリストは非難されるべきであるということ。アメリカやそれに追随する日本の愚かさがテロリストの愚かさをチャラにする、なんて事はないと思います。

もう一つ。彼の無鉄砲な行動は、どう贔屓目に見ても、愚かとしかいいようがないのも事実です。しかし、それでもって、鬼の首を取ったように、無関係の人がご家族をぼろぼろにする権利はないことも確認しておきたいともいます。これではまるで大昔にあったような、一族から一人犯罪者が出たのでその一族が皆殺し、というのと等しいではないですか。彼がもし生きて帰国したなら、それなりに責めはあったでしょう。そして今回、「自業自得」ともしも言うなら、その代償は、彼は自らの命で既に払ってしまいました。これ以上彼(及び彼のご家族)も「ない袖は振れない」と思います。

簡単ですが、メモしておきます。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

Comments

韓国出張お疲れ様でした。先週はゼミ休んでしまい、すみません。(←これで、本名ではないですけど、誰だかわかりますよね?)
さて、今回の事件ですが、本当に後味の悪い結果になってしまいましたね。政府の対応が悪いってのはある意味ではわかりきったことなのでで、せめて無事に解放という結末になってほしかった。この事件で世論がどういう方向に向いていくのか、不安です。

小埜田君、コメントとトラックバックありがとう。
持病だそうで、お大事に。僕も持病の喘息が季節の変わり目と言うことで活性化しはじめてしまいました。

さて、本当に最悪の結果になってしまいました。そして、いまだにご家族に対する誹謗中傷がやまない、と言う、いわば「末期症状」を呈しています。恥ずかしいったらありゃしない。

小埜田君のブログも先程拝見しました。全く賛成です。
今度のゼミでは、この話題で一時間潰れちゃうかもね。

 おひさです。試しにブログの方に書き込んでみます。
 夕方のゼミ直前の研究室の一時から・・・。
#をを!(初めて Mac の Netscape から)書けたぞ!
##でも、画面の左側が隠れて見えませんがw

 香田さん誘拐事件は、ホントに最悪の結末でした。
 そして、まさに屋上屋を重ねるだけですが、マスコミ連中や
政治家連中の言動も人として最悪です(蛇足ながら、変換して
いたら「マスコミ連中野生児か連中の言動も」とキタもんだ。
あながち(以下省略))。尤も、ある意味予想通りの結末です
が。

 アメリカのブッシズムみたいに、日本でも誰かジュンイズム
(日本の場合、ネタの対象は一人じゃなさそうですね)みたい
なサイト、やってくれませんかね?

 秋らしい日々が殆ど無いまま、初冬を迎えつつありますが、
皆様、適宜ご自愛を。
(因みに、メアドは実在のものを加工した類似品です。)

Å@òAë±èëÇ´çûÇ›é∏óÁívǵNjÇ∑ÅB
Å@ó]ÇËÇ…Ç®ñÒë©Ç»éÒëäÇÃíËå^ãÂÅAîíÅXǵǢÇ≈Ç∑Ç™ì\ÇËïtÇØǃǮǴNjÇ∑ÅB

http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20041101AT1E0100801112004.html
http://www.asahi.com/politics/update/1101/005.html

TB&引用させていただきました。
「自己責任論」「国益論」、どれも「溺れた犬を叩く」ような、なんというか嫌な感覚(人間の醜さを見せ付けられた感覚でしょうか)です。
「国民の生命は守らないよ」と政府が宣言する異常さにもっと気づいてほしいものだと思いますが。
彼らには「明日はわが身」と言う感覚がないんでしょうかね。
マルティン・ニーメラーのような状況になったときにはもう遅いのに。

長々と失礼しました。

真鶴様
コメント&トラックバックありがとうございました。
ホント、前回の人質事件でもそうでしたが、、単純に「弱いものいじめ」をして憂さを晴らしている、という構図が醜悪で堪りません。

「自業自得」だなんて、どこから線引きして良いのか。
例えば、イラクに限らず海外旅行先で、ただ単純に「日本人」だからと言う理由で暴行を受けたら、「こんな時期に日本語喋ってうろつくのが悪い」とでもいうのでしょうか。
「国益」云々をいう人がいますが、僕などは国益を考えて、アメリカに盲目的に追従するのは良くないと思っています。

>彼の行動は、どう贔屓目に見ても、愚かとしかいいようがないのも事実です。

しかし、

>代償は、彼は自らの命で既に払ってしまいました。
>これ以上彼(及び彼のご家族)も「ない袖は振れない」と思います。

全く同意見です。

「自己責任」と称して、結果を全て人質1人に転嫁する発言を行う者には、

刑法の最高刑でも、罪を犯した者の死刑に留まっていることを
再考して欲しいとも思います。
[首相の責任も、もちろんですが限定されています。]

命を失った上に、
家族が(遺体搬送費と称して)金銭を払うことを
強制される状況を見るに、
死刑以上の私刑が行われようとしている感が否めません。

また、「責任」を論じるなら、
「誰の決定の結果による」「どの範囲の」責任かを
示した上で書く必要があります。

例えば、政府による人質の救出活動を決定し、
命じたのは首相や大臣自身です。
(家族や人質は要請・要望はできても
公務員に命令はできませんし、していません。)

割が合わないと思うことを
「理解しがたい」などと外務大臣が公言するくらいなら、
救出する建前自体取らない方が
まだ一貫した行動だと思います。

現に、中越地震での親子3人救出作業では、
最後に残った子の死亡が医者により確認され、
かつ二次災害の恐れがあり、
さらに子の父親の同意を受けて、遺体の収容作業を
救出部隊の決定の結果として中断しています。

同様に、「国益」というなら、
その「国」とは何を指し、誰の利益なのか?
「現在の政権担当者」の利益なのか
「人質」の利益なのか「発言者」の利益なのか
ぐらいは明らかにした上で書く必要があるでしょう。

国民全体の利益、では定義が大雑把すぎます。

このような曖昧な主張を、
発言者の精神的利益のみを動機に行い、
たとえ結果的にせよ、政権担当者ばかりを実質的に利することになるのは、
無自覚であろうとはいえ、看過できません。

いわゆる「自己責任」「国益」論は、結局の所、問題提起の段階で、
別々の問題を因果関係で論じる混乱をきたしているように見えます。

Teruさま、初めまして。コメントありがとうございます。

>命を失った上に、
>家族が(遺体搬送費と称して)金銭を払うことを
>強制される状況を見るに、
>死刑以上の私刑が行われようとしている感が否めません。

僕も同感です。まさにリンチですよね。昔は国家が連座制というリンチを執行していましたが、現在は、自分を無辜の市民と思いこんでいる市井の人々によって「連座制」がおこなわれている気がします。今回、犠牲者のご家族は前回のバッシングを見ているので、ものすごく発言に気を遣っているのがありありと判って、却って痛ましかったです。

>同様に、「国益」というなら、
>その「国」とは何を指し、誰の利益なのか?
>「現在の政権担当者」の利益なのか
>「人質」の利益なのか「発言者」の利益なのか
>ぐらいは明らかにした上で書く必要があるでしょう。

「国益」「国益」と声高に言う人が指しているものが、実際には「現在の政権担当者」の利益としか思えないのが、最大の問題だと僕は思っています。
それに、当たり前ですが、民主主義によって選ばれた政治家の決定は、どんなものであっても、将来ひっくり返される可能性のある「暫定的な決定」にすぎないわけで、「アメリカに従うことこそが、リアルポリティックスというものだ」という物言いが数年後に果たしてどれだけ通用しているのか不明ですし、なるべく選択の幅を持っておいた方が、リスクマネージメント上絶対有利だと僕は単純に考えています。自分では、単なる反米論者ではないつもりですし、そうはなりたくないと思っています。

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