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« 三分の理 | Main | 三宅乱丈はすごいかも・・・ »

December 17, 2004

読書マラソン

昨日、一年生のK君が一枚の紙を持ってきてくれた。それは、生協が主催している「読書マラソン」という企画の紙で、要するにお薦めの本の「ポップカード」(店頭で飾られるキャッチコピーが書いてあるカード)を自分で書いて生協に持っていって、どんどん読書をしていくと割引券や景品が進呈されるというもの。K君はサークルの関係上、この企画に関わっているらしく、学生のみならず教員の意見も聞きたい、とのことで、学年担任の僕のところにその紙を持ってきたわけだ。
僕としては、『東大教師が新入生にすすめる本』(文春新書)がすぐに思い浮かんだが、まずは、大学1、2年生が読んで損はない本、そして廉価な文庫本か新書に限定して推薦しようと思い、本棚を物色して、以下の4冊をとりあえずエントリー。
結構ポップカードを書くのは骨が折れる。小さな紙に、いかにして興味を引く言葉を入れるか、というのは難しいものだ。「コピーライター」というのは大変な職業だと思い、改めて博○堂で働く大学の同級生川○君や、ヴィレッジ・ヴァンガードの店員さん達に頭が下がる思いだ。

読書マラソン推薦図書

川瀬貴也(文学部教員)

kukai石牟礼道子『苦海浄土』講談社文庫
水俣病という恐ろしい「犯罪」を独特の手法で告発した名著。被害者の声にならない声、低い呟き、ささやきを石牟礼氏という「巫女」が倍音と化して伝えてくれている。恐らく読者は、今までに聞いたことのない「声」に戦慄することだろう。


kusanohana福永武彦『草の花』新潮文庫
人を愛する、ということはどういう事か。これは文学の決して終わりのないテーマの一つでしょう。時には「愛する」ということ自体のエゴイズムにも目を向けねばならないときがあると思います。その格好のテキストがこの本です。


musyukyo阿満利麿『日本人はなぜ無宗教か』ちくま新書
日本人は無宗教といわれますが、それは本当でしょうか。我々はいつの間にか「痩せた宗教観」でもって〈宗教〉を見てはいないでしょうか。自らに内在する「宗教観」の見直しをこの書を通して考えてみて欲しいと思います。


nenagara内田樹『寝ながら学べる構造主義』文春新書
大学に入ったら、色々難しい外国の思想家のことを勉強しなければならなくなります。「構造主義?それ、食べられるの?」と思っている皆さんに、「名シェフ」内田先生の料理をお勧めします。この本で基礎を養って、難しい原典に当たってみてください。



こんなものを推薦してみました。

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

川瀬さんこんにちは。tsujimudaです。
お薦めする本、といえば最近、わたしは生まれて初めて「新書を読んで涙する」という経験をしました。よってその本をここに推薦いたします。

西山厚『仏教発見!』講談社現代新書、2004。

詳しくは書きませんが、序章でノックアウトされました。著者の人柄の良さと豊富な知識、自由な知性が全編に行き渡っています。ぜひどうぞ。

tsujimudaさんへ

新刊ですよね、この本。まだ買ってないや。
今日の帰りにでも買います。

マンガばかり買って反省している川瀬より

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