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December 07, 2004

あんまりな人選

新聞で知ったのだが、なんでも例の「歴史教科書を作る会」の幹部だった高橋某という人物を、埼玉県知事が県の教育委員に推薦したのだそうだ。いやあ、もう呆れてものもいえないですなあ(もう、この例の教科書をあげつらうのは体力がいりますので、止めにしておきます。悪しからず)。新しく知事になった上田さんの正体も見えた、という感じです。やれやれ。ホント、脱力感を感じます。

この前も、確信犯的に、というよりは、ほとんど神経症的な「症状」として(言っちゃいけないと判っているがどうしても言ってしまう、というのは強迫神経症めいています)、文部科学大臣が「失言」なさいましたが、ホント、懲りないですね、皆さん。言えば絶対(発言者が敵視している)諸外国に非難されるのが判っているのに。
まるで熱いお風呂に足を入れるように、ちょっと言ってみて大丈夫そうだったら、もう少し・・・という感じで事を進めたいのかも知れませんが、向こうもそれほど「甘く」はないようです。

僕は自分では、もちろん青臭い理想主義的な部分があるのは自覚していますが、一方ではマキャベリズムとまでは言いませんが、結構「戦略的」に事を進めることも考えているつもりの人間です。僕に限らず、どんな人も同様だと思いますが。
で、上記の人たちに腹が立つのは、その主義主張の同調できないこともさることながら、その「戦略性」の無さです。政治家のくせに全く・・・。まあ、戦略的すぎて、こちらが文句を言えなくなるのも怖いので(僕なんか、故小渕首相はそういう人だったのではないか、と思っています)、文部科学大臣をはじめとする皆さんには、時々問題を思い出させてくれる役割をこれからもお願いします、と皮肉の一つも言いたくなります。
でも、僕の友人の小埜田君が言うように

「ある意味で、彼のような「自明なる悪」が存在してくれることによって、「あれは悪だ!」とキャンペーンを張ることが簡単になるのだが、しかしそれでも、彼を「自明なる善」と頑なに信じる少数者と、無意識に支持してしまう多数者とがいる。このことこそが最大の問題である。」

というのも考えなければならない問題だと思います。「白黒」の単純な問題にしてはならないのだと僕も思います。

さて、聞くところに拠ると、制服組上がりの前防衛庁長官が、現役自衛官と組んでしょーもない提言をしたりと、どうも戦争ごっこが好きな御仁が多くて困る。どうしてそんなに「軍隊」とか「戦争」が好きなのか?平和ボケで、隣人を信じることのできる楽天家の僕には全く理解できない。それに、素人ながら戦略的な物言いをさせてもらうなら、隣国が攻めてきても何のメリットもないような状況を外交や貿易の積み重ねで作っておけば良いだけではないか、と思ってしまうがいかがだろうか。

いま言えるのは、残念ながら確実にこの国は危険な道に進みつつあるということだ(警察も不当な職質とかを平気でするようですし。←宮台真司氏のブログより)。楽天家の僕も、この点に関してだけは悲観的にならざるを得ない。僕は数十年後、「証人」として何か語っていることができるだろうか?

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Comments

 きわめて珍しく、諸般の事情で MS IE から書き込んでおります。
 白川勝彦さんの違法職質事件ですが、
http://www.nikkansports.com/ns/general/p-so-tp0-041207-0004.html
・・・に一応、報道がありますね。日刊スポーツにしか報道がない
というのが嘆かわしいですけどね(この辺、残念ながら、宮台さん
の指摘は正しい)。

Posted by: 横山 雅俊 | December 08, 2004 at 11:01 PM

横山様

このところ、どうもこのココログ自体にバグが多いので、これだからニフティは・・・とため息をついている川瀬です。夕方、実はコメントを書き込んで送信ボタンを押したらいきなり「メンテナンス中でご迷惑をおかけします」というページに飛ばされて、パーになってしまいました。というわけで二度目の挑戦。

上記の話、元国家公安委員長が不審人物扱いされて職質というのが笑えますよね。白川さん自身がおっしゃっているように、元公安委員長且つ弁護士であるというような特殊な人だから、あくまでも突っぱねられたわけで、僕なんかが同じ目にあったら、渋々ポケットの中を出して丸く収めようとするだろうな・・・と思い嫌ーな気持ちになってしまいますね。

Posted by: 川瀬 of Joytoy | December 09, 2004 at 10:46 PM

#Netscape から再度挑戦...。

> 僕なんかが同じ目にあったら、

 似たような目にあったことがあります(笑)。
 夜、自転車を(前照灯をつけて)走っていたら、突然後ろから大声で「危ないじゃないか!」と叫び声をあげながら、何者かが自転車で追いかけてきて、自転車に乗っている僕に体当たり!(勿論、倒されました) 何者かと思うと、警邏チャリに乗っている警察官(しかも無灯火運転)。揚げ句に、こっちが無灯火運転扱いにされそうになりました。
 余りに怪しかったので(ニセ警官のニュースもしばしば耳目にしていたことだし)、身分証の提示を要求し(どこの署の誰であるかは、今でも覚えています)、パトカーを呼ばせて実際に警官であるかどうかを確認させました。
 以上、赤門前の現場から中継でお伝え・・・ではなく、そういう状況だったわけです。
 ついでながら、神奈川県警の不祥事に端を発する警察バッシングが流行ったのは、それからまもなくの事でした。

Posted by: 横山 雅俊 | December 10, 2004 at 05:45 PM

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