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July 25, 2005

脅しと想像力

今朝の朝日新聞で、例のNHKの特番(女性国際戦犯法廷を扱った回)が、政治的圧力により改編された件についての追加調査の記事が大きく載っていた。まずは、この記事を作成した朝日新聞に敬意を表するが、ざっと読んだところ、僕としてはあまり目新しいところがなかった、というのも正直なところだ。

何故かと言えば、申し訳ないが、今回の事件の中心人物である、自民党の安倍晋三氏と、中川昭一氏が「いかにも、そういうことをやりそう」な人なので、意外性がないのだ。別に彼らが悪人顔だ、というのではない(どっちかというと今までの自民党の議員の中ではハンサムな方かもしれない。議員全体の顔面平均点の低さはさておくとして。ついでに言うと、ハンサムな学者がもてはやされるのも、同様の理由による。閑話休題)。彼らの政治的信条やこれまでの経歴を見ても、「この人は、NHKに圧力をかけるような人ではない」と、どうしても思えないのだ(例えば、中川氏には、こんな著作がある)。彼らにかけられた「疑い」は、まさに、彼ら自身の経歴によるもので、いわゆる「不徳の致すところ」として、諦めていただくしかない。

まず、一般的にいって「脅し」とは、ヤクザが「どうなるか判ってんだろうな」と凄むのを見ても判るように、「相手の想像力」を駆使させるものである。具体的に色々言う脅しもあるだろうが、言質を取られないために、向こうの想像力に依存する脅しの仕方が一般的だろう。今回の、安倍氏や中川氏ら自民党のお歴々の「脅し」もこれに類する。「番組を止めろ」というような具体的且つ誤解の無いような言葉は使わずに(一部使っていたようだが)「予算の時期だ」などというのは、これは、「どうなるか判っているんだろうな」というのと同様の「脅し」に他ならない。

「公平性を欠く」「偏向している」という人の偏向性は、言うまでもない。もちろん、彼らに対してこんなことを言っている僕の偏向性だってあるだろう。だが、僕はそれを自覚している。彼らには、その自覚がない。もしくは、それを否認している。
彼らは人の想像力を要求するより先に、自らの想像力の欠如を思うべきであろう。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

Comments

 この件、荒らされないうちにw、一足先にコメント致したいと思います。今日は幸い、ブログに書ける日のようで(なんで同じ閲覧ソフトを使っているのに、カキコが出来たりできなかったりするのか、未だに謎ですが)。

 結論から。同感ですね。
 同じ「想像力」という表現を用いて言うなら、自分と異なる立場の意見を目の当たりにしたときに、その同じ立場に立ってものを考えることと、その立場の当否(→、且つ、その当否の判断の本質的な難しさ)とを別個に考えることが出来るかどうかということですよね。
 特定の立場に立って者を考え、何かを言えば、ある種の“偏り”が生まれるのは理の必然なわけで(勿論、上記の理屈を、立場の異なる意見を封殺するための方便に乱用する場合もあるので、話はややこしいのですが;例えば、自転車「放置」問題など)。
#だいたい、“中立性”や“公平性”に関する具体的な基準を、彼等は明示しませんよねぇ。

 因みに記事は、
http://www.asahi.com/national/update/0725/TKY200507240365.html
ですね。
 ところで、想像力に訴える脅しとのことですが、
>
> 「『こういう大事な時期ですから』と言ってきた。それで、
> 『予算の時期だ』と言った。自民党の部会でもこんなNHK
> の予算は通すべきではないと堂々と言っている」
>
・・・という中川氏のコメントは、もはや明言に等しいのでは?
#若貴八百長疑惑にも似たような言い回し...。

 追加調査、すればするほどどんどんネタが出てきそうな気がしますが、今回の一連の記事が示唆する結末を更に補強し続けるだけになるんじゃないかという気がしてなりません。

こんにちは。
僕のブログに最初に顕著な反応が来たのが
この問題だったのでその意味では思い出深いです。

政治家とNHK関係者が事前に会ったかどうか、
っていうのは当事者の証言以外に記録がなかなか
残ってこないので、当事者が証言を翻すと確かに
立証は難しいですね。その点は朝日の弱さです。

「圧力」というのもなかなか難しく、政治家という
のもなかなか狡猾ですから、直接的な「放送やめろ」
的な発言はおそらくしていないでしょう。
これも「圧力」を狭く定義しようとする最近の右派
お得意の手でしょうか。
要はNHK側が一番いけないんですけどね。

朝日も政治家に叩かれているうちはまだ見込みがある
新聞かもしれません。読売や産経はそんなことない
ですからね。


今朝の新聞を読むと、NHKの側が「圧力はなかった」と抗議しているとか。そりゃ「圧力があったので、ああいうことになりました」とは言えませんわな。苦しいところです。

横山さん

>追加調査、すればするほどどんどんネタが出てきそうな気がしますが、今回の一連の記事が示唆する結末を更に補強し続けるだけになるんじゃないかという気がしてなりません。

NHKの「現場」の人間はどう思っているんでしょうかね。明示的に「やれ」「やるな」という指示を受けるよりも「何となくやったらやばそうじゃない」という雰囲気が瀰漫してしまうと、却ってまずい気がしますね。「自主的に取り下げさせる(言われる前にその手のことは取りやめる)」というのが、「向こう」が想定している最上の勝ち方でしょうから。

虎哲さん

>政治家とNHK関係者が事前に会ったかどうか、
>っていうのは当事者の証言以外に記録がなかなか
>残ってこないので、当事者が証言を翻すと確かに
>立証は難しいですね。その点は朝日の弱さです。

その辺は、朝日も認めていて、色々書いていましたが、僕は敢えて、その政治家の「人柄」(ここが最重要)と「状況証拠」で限りなく黒に近い灰色だろう、という判断をしているわけです。

 その朝日新聞にこんな記事が。
http://www.asahi.com/national/update/0727/OSK200507260094.html

 自首した犯人曰く、
「『過ち』の文字が気に入らない。日本人がつくったのになぜこんな文字があるのか」

 まさに想像力の無さと、「当為の日本」像の身勝手さのなせる業。

 まぁ、思うところは多々ありますが、今回は遠慮致します。
#それにしても、さすが Nifty。相変わらず書きにくいw。

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