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August 23, 2005

水雲教見学

フォーラムの二日目は、午前中に、それぞれの部会での議論を司会者が全員に紹介し、総合討論。第三部会は、何故か若輩者の僕が諸先生方をさしおいて昨日行われた議論をまとめて紹介する羽目に(若輩者だから押しつけられた、という意見はさておき)。

2005nikkan_049昼食後、バスに乗って、大田(テジョン)の郊外にある鶏龍山(ケリョンサン)という聖地に向かう。ここは何故か韓国新宗教の本部が集まる「メッカ」で(って変な表現だな)、その理由は風水とかから説明されたりもしますが、実際のところ、よくわかりません。日本でも、富士山の周りに新宗教の施設が多いことも連想されます(オウム真理教だって、実はそうでした・・・)。
今回は、その中でも「水雲教」という教団を見学させていただく。

2005nikkan_056これは、東学の流れをくむ新宗教で(そもそも「水雲」とは、東学教祖の崔済愚の号)、僕も名前だけは聞いていたが、実際見るのは初めて。この教団の名前は、植民地時代の資料である『朝鮮の類似宗教』(村山智順著、朝鮮総督府、1935)という報告書にも見えるが、後に、真宗大谷派に半強制的に吸収合併された。

2005nikkan_058現在の教団は、その流れを汲みつつ、話によると最近また大きくなりつつあるそうで、手元にある『韓国新宗教実態調査報告書』(円光大学校宗教問題研究所編、1997)によれば、信徒数はおよそ6万人ほどなのだそう。この教団の教祖は李象龍(1822-1938)という人物で、教団では「水雲天師」と呼ばれている。先述の通り、「水雲」とは東学教祖の号であり、彼はその一種の「生まれ変わり」というか、魂の継承者として位置づけられているようだ(いわゆる「ダライ・ラマ方式」ですね←今、勝手に名付けた)。

2005nikkan_077今回は特別に、朝夕行う儀礼を見せていただく。いただいた儀礼の説明書(今回の学会テーマが「宗教と儀礼」なので、韓国側運営委員が、儀礼を重視するこの教団を見学先に選んでくれたのだ)を書き写すと、以下の通りである。
1 開式宣言・打鐘、2 明燭焚香、3 礼参奉告、4 呪文奉頌、5 祝願文告由、6 神衆壇礼、7 四方拝礼、8 説教、9 互相拝礼、10 閉式
呪文は、著しく仏教色が強い(4番目の呪文は、東学の当初からある本呪文だが、その他はほとんどが仏教っぽい呪文)。東学も「儒・仏・道」の三教を統一した教え、と自らを規定していたが、この水雲教は、その中でも特に仏教色を前面に押し出して、他の教団との違いを押し出そうとしたのだろうか・・・。そして、この儀式の後は、この教団の「パラチュム」という踊りを見せていただく(「パラ」とは小さな銅鑼のこと。「チュム」とは踊りという意味)。 

2005nikkan_093他の堂内を見せていただくと、中には「釈迦」「孔子」「老師」「檀君(朝鮮の始祖神)」「教祖」が祀られている。そして、写真にあるような立派な仏は、実は植民地時代に東本願寺から送られ、今まで大事に保管されているものだそうだ。東本願寺は、数年前まで、植民地時代に奪ったこの教団の石塔を倉庫にしまっており、ようやく数年前にそれを返還、正式に謝罪し、仏像を保管していた教団本部に代表団が訪れたそうだ。いやはや。
天気も良く、暖かく迎え入れてくださった教団に感謝。

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