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November 14, 2005

まあ、中継ぎの作品だしね・・・

今日、授業が終わり、今夜は残業する気が失せたので、すぐに大学を飛び出し、バスで河原町に向かい、「機動戦士Z GUNDAMⅡ-恋人たち」を見てしまいました。バスで大学の同僚と偶然一緒になり「川瀬さん、何見に行くの?」と聞かれて、「いやあ、その」と口ごもる僕でした(笑)。まあそれはともかく、その感想を簡単にしたためたいと思います。

*この先はネタバレですので、未見の方はご覧にならないようにお願いします。

さて、映画版「Z」の2作目ですが、見所は、うーん、と考え込まざるを得ないものでした。ファーストの第2作「哀・戦士」編は、見所がたっぷりでしたけどねえ。ランバ・ラルのストーリーや、ミハルとカイの物語とか、ジャブローの戦闘というのがありましたし。今回のこの「恋人たち」には、そういう盛り上がるエピソードがない、というか、一応ニューホンコンでのカミーユとフォウの邂逅がそうなんでしょうけど、すっ飛ばしまくってて、余韻も何もあったもんじゃない。残念です。要するに、一つ一つのエピソードが大事にされていない、というのが全体的な印象です(期待していた分だけ、ちょっぴり辛口です)。ベン・ウッダーの特攻も必然性があるんだかないんだかよく判らなかったし。
僕は頑迷なファースト原理主義者ではありませんが、今回この作品を見て、ファーストの偉大さを改めて思い知らされ、思わず京都の夜空に向かって「ジーク・ジオン」と叫びたくなりました(嘘)。

あと、エウーゴも、ティターンズも、軍隊として、男女関係乱れすぎ。まあ、それが今回のメインテーマといえば言えるわけですがねえ。あなた達、こんな好き放題やってていいんですか、と僕が上官なら全員「修正」したくなります(笑)。

では、オタク的な感想も一くさり(まあ、僕なんてヌルヲタもいいところですが)。
まずは作画に関して。結構昔の作画って、頑張っていたんだなあ、というのが第一印象。恩田さん率いる新作画も、頑張ってはいるんですが、得意分野と不得意分野がはっきりしていたような気がします(得意分野だな、と思ったのはエマさん)。ベルトーチカやフォウの表情なんて、昔のフィルムの方が良かったシーンがいくつかありましたよ。特に、個人的な感想ですが、ベルトーチカは昔のフィルムの方が良かったなあ(Z屈指の美女なのに、見所が少なくて僕はかねがね残念に思っています。あの破綻した性格も結構気に入っているんですが・・・)。

で、声優陣に対してですが、まず色々噂が立った(真偽のほどは判りません、僕には)フォウ役のゆかなさんですが、まあいいんじゃないですか。声質が前にやっていた島津冴子さんと似ていると思いました。それほど違和感なし。ベルトーチカ役の川村万梨阿さんは、相変わらず良し。時々裏返る声がたまらん(笑)。サラ・ザビアロフ役に、女優の池脇千鶴さんが起用されているのですが、このあたりについては、時々このブログに書き込んでくださるo-tsukaさんの評を引用したいと思います。

問題はサラ。TV版の声優(水谷優子)は圧倒的に下手なのですが、逆に池脇千鶴の達者な演技が「神経質かつ無神経」という元のキャラクターに合わず、別人格になってしまいました。

いやあ、うまいこと言うなあ(笑)。思わず笑ってしまいました。あと、ハマーン様の榊原良子さん、迫力ありすぎ。毎週「ERⅨ」のエリザベス・コーディ役でお声を聞いてはいますが、今回はエリザベス先生の二倍ほどドスを利かせておいででした(当社比)。
シロッコ役の島田敏さん、昔よりも声が太くなった気がしますが、20年も経ちますもんね。仕方ないか。ヤザン役の大塚芳忠さん、相変わらず悪人の声がお似合いで(笑)。僕は島田さんと大塚さんの絡みというと、「機甲創世記モスピーダ」(タツノコプロ製作。僕は結構好きです)というアニメでのバトルを思い出します。島田さんは主人公(一応)のスティック役、大塚さんはラスボス的な敵のトップのバットラー役でしたから。ちょっとマニアックでしたね。済みません。

今回のこの「恋人たち」、映画としては正直あまり評価できませんが、ずっとニヤニヤしながら見ていたことも事実(特にカミーユ君がフォウやファといちゃいちゃしていますから、そのあたりでニヤニヤおっさんくさく笑っていました)。というわけで、来年3月の最終話への期待を高める序曲としては(まだ序曲かよ、というのはさておき)評価したいと思います。

追記:今回見ていて、「Zのヒロインたちって、ほとんどがツンデレなのでは」と思ってしまった僕って一体・・・。

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Comments

あ、ずるーい!結局お一人で行かれたんですね。

このレビューをみると、正直萎えるところもなくはないのですが、もともとそれほど過度の期待もしていませんし(作画のこととか、声優のこととかありますし)、それでも「ファンの勤め」を大事にして、時間を見つけて観に行きたいと思います。

>思わず京都の夜空に向かって「ジーク・ジオン」と叫びたくなり>ました(嘘)。

>僕が上官なら全員「修正」したくなります(笑)。

爆笑!

Posted by: masatix | November 15, 2005 at 09:11 AM

masatixくん、ごめん、我慢できませんでした(笑)。
しかし、この映画は、当たり前のことですが、新規ファンのためではなく、昔からのファンのための映画なので、つい点が甘くなりがちなのですが、敢えて厳しい評価を下しました。
「恋人たち」というなら、二人が惹かれあっていく過程をじっくり描写して欲しかった、ということです(ファーストで言うなら、カイとミハル、ミライとスレッガーのように)。

Posted by: 川瀬 | November 15, 2005 at 12:10 PM

>ファーストで言うなら、カイとミハル、ミライとスレッガーのように

しかし、それらのエピソードも、映画版になるとすごい駆け足になってしまい、あんまりなんですよねえ。僕の隣で観ていたツレは、「あれ?いつの間にミライさんとスレッガーさんが…」ってなもんでしたよ。やはり、詰め込みすぎになるというのは、こういう作品では避けることができないのでしょうかねぇ…。

Posted by: masatix | November 15, 2005 at 05:00 PM

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Tracked on November 16, 2005 at 11:04 PM

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