ただ、瞑目するのみ
妻からの情報で、僕と同世代の(卒業年度は一緒。さっき大学の卒業アルバムを見たら載っていた)研究者、横山文野さんという方が亡くなったということを知らされる。実は、半年も前にガンでお亡くなりになっているのだが。彼女の闘病記及び彼女の夫君のブログなどもホームページには掲載されていて、今日一日掛けて、ほぼ全てを読んでしまう。彼女は2002年の健康診断で肺に影が見つかり、その後3年に及ぶ闘病生活を送った(イレッサも使用なさったとのこと)。
ブログを一気読みして、深くため息をつくと共に、今更ですが、ご冥福をお祈り申し上げます。卒業アルバムを見たら、何か見覚えのある顔だった。恐らくキャンパスで幾度となくすれ違っていただろう。僕も長々とあのキャンパスにいたからね。学部は違うけど。
ただ、同世代の学者が、その才能を振るうこともできず病魔に倒れてしまったことが、他人事とは思えず、動揺してしまった(自分でも、面識もない横山さんのことでこれほど動揺するとは思ってもみなかった)。どれほど口惜しかったことだろう。
ついでにいうと、彼女の夫君であるTOMさんの「喪の仕事」をブログでトレースすることとなり、つい自分だったらどうするだろうか、と思ってしまった。
僕がこれほど動揺したのは、それなりに年を取ってきたからかも知れない。もちろんまだ若いつもりだし、亡くなった横山さんも若いが、もっと若いときには「お気の毒様」で済ませていられたことが、結婚したり、社会に出て働いたりして、それなりに人生、というと大袈裟だが生活を積み重ねていくうち、その「生活」の貴重さが実感されてきて、文字通り「他人事」でなくなったからだろう。
ただ、瞑目するのみ。
R. I. P.
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Comments
このお方、亡くなっていたとは…今さらですが驚きました。ちなみにTOM氏は私の学部時代のゼミの同期です。
Posted by: じん | February 03, 2006 at 04:39 PM
じんくん、そうなんだ、世間は狭いなあ。
TOMさんのブログ、僕は涙無しでは読めませんでした。
さっき書きましたが、どうもこのショックで『博士の愛した数式』見ても、涙腺が緩くなっててねえ。
Posted by: 川瀬 | February 03, 2006 at 04:46 PM