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February 15, 2006

とんぼ返りの沖縄出張

okinawa_archives 昨日と今日、一泊二日の日程で沖縄那覇に行って参りました。こんな強行日程は僕の本意ではもちろんないんですが、「大人の都合」です。
実は、僕も「研究分担者」として関わっている科研(「科研」っていうのは文部科学省及び日本学術振興会が「君たちの研究にお金を出してあげる」といってくれる研究のことです)がありまして、その見学旅行だったのです。見学先は沖縄県公文書館沖縄県立図書館です。僕の関わっている科研は、京都府立総合資料館が所蔵する京都府近代行政文書(重文指定)の調査がメインテーマなのですが、他県の行政文書の保存状態や管理なども参考にするということで、いろいろなところを見学に行っているのです。

朝早くに伊丹空港に集合して、科研のメンバーとご一緒に一路那覇に向かいました。実は僕、沖縄は二回目です。でも、一回目というのが実は修学旅行だったんですね・・・(もう17年も前)。ですから、今回が初めてといっても良いくらいです。実際、僕は韓国には行き馴れているのですが、沖縄の那覇空港に降りたって、南国の暖かい空気を吸ったときの方が、よっぽど「異国感」がありました。この季節、沖縄は暑くもなく、もちろん寒くもなく、本当に良い季候なんですよ。来た途端「帰りたくない」と思いました。ほんと、仕事抜きじゃないのが辛かったですね。
訪ねていった沖縄県公文書館は、首里城と同じような朱瓦が目立つ面白い形の建築物でした。この公文書館の最大の特徴は、沖縄戦のために戦前の行政文書が徹底的に消失、散逸していることです(琉球王国のものは多少残っているようですが)。今更ながら、沖縄戦の凄まじさを感じます。ですから、資料としては米国占領下の琉球政府文書から保存されています。非常に綺麗な建物で、感動したのですが、やはり沖縄は亜熱帯、日差し、湿気、潮風、虫害と、資料を保存するのは一苦労というお話も伺いました。
okinawan_music 初日はここの見学だけで、夜は公文書館の皆さんとの会食。その後は、ミーハーに観光客らしく、国際通りを練り歩き、おみやげ屋さんを冷やかしたりしつつ、二次会に突入。科研のメンバーであるI先生(沖縄通)に、「沖縄民謡をライブで見せてくれるお店があるから行こう」と誘われ、もちろん参加しました。僕たちは「大人」ですから、大人しく泡盛を飲んでいたのですが(一杯だけ滋養強壮に効くといわれる「ハブ酒」を飲みました。味はすっきりしていました。驚き)、僕たちの隣の、恐らく大学生あたりのグループが合いの手を入れたり騒いだりと非常にノリが良く(地元の子たちかと思ったら、後で聞いたら、サッポロの学生たちで驚きました)、このライブの最後には、いつの間にやら、我々いい大人も踊ってしまいました。okinawan_danceでも、 こういう「狂乱状態」のときにも、冷静に第三者の視線を確保してしまうのは、哀しい宗教学者の性です(嘘)。実は写真撮りながら、僕も踊っていたんですけどね。だって、参与観察、というのも宗教学者の性ですから。
明日もあるし、ということで、このお店でこの夜は締めて、宿に帰り大浴場で一汗流して、岡崎朋美選手(同い年なので応援しています)の走りを見ながらいつの間にか寝ちゃいました。

okinawa_lib 二日目は、午前中は沖縄県立図書館にお邪魔して、同じく資料の保存、修復、複製、所蔵されている資料の特質などをお伺いしました。さすがに沖縄に関する資料や本の多さには驚きました。今友人で、「琉球空手(唐手)」とかの研究に手を染めようとしているのがいるんですが、彼なんか、ここで資料見せてもらったら良いんじゃないかな、と思いました。
一応、予定の日程はここで終了。

060214okinawa_026 午後は短い時間ですが自由行動、ということで、沖縄初体験のメンバーと一緒に首里城とその隣の県立博物館を巡りました。修学旅行生(17年前の僕を見ているようでいやでした)で一杯でしたね・・・。
その後、短い時間ですが、沖縄を研究フィールドにしているメンバーのS君に古本屋に連れて行ってもらって、沖縄宗教に関するレアな本を数冊手に入れて、今回の旅行は終わりました。
今回は出張という形で行ったわけですが、「お仕事」の割には疲れを感じませんでした。これは恐らく沖縄の空気(もしくはハブ酒)のせいだと思います。空港について、空気を吸い込んだだけで顔がほころびましたもん、僕。完全にリゾートで行ったならば・・・と想像はふくらみます。今度は是非そういう旅行でやって来たいです。

追記:沖縄県公文書館の広報冊子に、敗戦直前の沖縄県知事島田叡(あきら)氏のそばにいた方のインタビューが載っていました。現在御年88歳。その方も島田知事を大変褒めていたので、帰宅後、中野好夫の「最後の沖縄県知事」(『中野好夫集』Ⅷ、筑摩書房、1985年に所収)を再読。うーん、また感動してしまった。

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Comments

いいね。沖縄! 僕も科研で行きたいよ。
90年代末に沖縄にはまって、一年に1、2度は沖縄・八重山に行っていて、懐かしく記事を読みました。
国際通りならチャクラ(喜納昌吉のライブハウス)に行かなきゃ!
僕がはじめて行った時には喜納さん自身がチケット売って、「はい、一緒に写真撮りますよ」ってやってた。
一度、喜納さんがいなくて、ライブがない時、「東京から来てくれたのに」って、息子がカラオケにつきあって「ハイサイおじさん」を歌ってくれた。

弓山先生
今度は、そういうスポットをよくご存じの弓山先生とか、佐藤(壮)さんとご一緒して楽しみたいです。
「チャクラ」は、看板、というかポスターをちらっと見た気がします。「喜納昌吉」の名前が目に入ってきたのは憶えているので、多分それでしょう。
今回時間がなくて、国際通りの脇にある市場には行けなかったんですよね。ああいう感じのところ、ちゃんと散策してみたいです。韓国のシジャン(市場)を思わせるものがありますよね。

ご無沙汰しておりましたが、「沖縄」の文字を見てチラ見しに来ました(笑)

沖縄、いいですねぇ~~♪
わたしは勝手に沖縄を「第二の故郷」と決めておりまして、おばーちゃんになったら沖縄に移住するつもりでおります。
だんなさんも誘っているのですが、いまいち乗り気ではないので、たぶんひとりで移住することになるでしょう(ぇ
しかし沖縄県立図書館に琉球空手の資料があるとは・・・・
空手家のだんなさんを釣る(!)いい口実ができました♪

ちなみに調査目的だから、旅費は科研費から出るんですよね??

晶希さま
僕はまだ「第二の故郷」と言えるほどではありませんが、お気持ちは判ります。あまり「癒しの島」という形で沖縄を「消費」してしまうことも、ちょっと躊躇ったりするのですが、癒されるものはしょうがない(笑)。

>しかし沖縄県立図書館に琉球空手の資料があるとは・・・・

見学させていただいた書庫に、空手の本ばかりが固まった一角があったのですよ。僕は全く詳しくありませんが、色んな流派があるそうですね。資料として購入した『高等学校琉球・沖縄史』(新城俊昭著、東洋企画、2001)というのにも、空手に関するコラムがあったりしてびっくりしました。

旅費は科研費から出ております。もっと余裕があれば一週間くらいいたい気分でした。けど、毎晩飲んで、こういう調査旅行は思う以上に疲弊します。

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