« 「韓流」は何をもたらしたか? | Main | 水俣からドミニカへ »

June 03, 2006

洛北史学会にて

本日は、「洛北史学会」という学会で、コメンテーターを務めました。この学会は、僕の勤務校の史学科の先生方が設立した学会で、同僚ということで、僕にも声をかけてくださったのでした。今回の大会テーマはずばり「宗教」。というわけで、一応宗教学者の僕にコメンテーターの白羽の矢が立ったのでした。
大会の内容は以下の通りでした。

【テーマ】     「信仰」の「力」-その可能性をめぐって
【日程】    2006年6月3日(土)
【報告者と題目】
内田鉄平氏(専修大学社会知性開発研究センター任期制助手)
「信仰から見る庶民の旅行」
守川知子氏(北海道大学、イラン・イスラム史)
「聖なるものを求めて
-シーア派イスラームの聖地巡礼-」
橋川裕之氏(日本学術振興会、中世ビザンツ史)
「魂を穢す平和-ビザンツの信仰とリヨン教会合同-」

【コメンテーター】川瀬貴也氏(京都府立大学、日本・朝鮮近代宗教史)

宗教学というのは、昔からよく「ゲリラ」と言われ(というか、主張していました)、他分野の成果を借りて、あちこちに滑り込むことを元々得意技にしておりますが、時代も地域も違う今回の諸発表に、とりあえずコメントをつけられるのは宗教学者でしょう、と今回の大会の企画委員におだてられ、のこのこコメンテーターをお引き受けして、結果死亡しました(笑)。
確かに、宗教学科に在学中の時は、まさに時空を超えて「とにかく宗教の研究ならば、なんでもいい」というアナーキーな環境で揉まれてきたという自負がありますが、今回は、いきなり三つ、それもよく知らない固有名詞がバンバン飛び交う濃い発表を立て続けに拝聴して、後は自分の憑依体質を信じて、口から出任せのコメントでその場を凌ぎました(お筆先状態ならぬ、お口先状態と自分では言っています)。今回のご発表は、「巡礼」「正統と異端」というテーマが交錯していたので、そこを足がかりに、古典的な人類学者の説を援用して、コメントしました。
コメントでも言ったのですが、いわゆる歴史学系の学会で、これだけ様々な地域の発表を一度に聞くということは珍しいです。時代区分、地域区分が厳密になりがちな業界ですから。僕みたいな、もともと様々な事例から共通性を見つけたがる志向性を持つ宗教学者にとっては、ある意味居心地の良い学会でした。次回以降もこういう形態になるかは判りませんが、とりあえず役目は果たしてホッと一安心です。
発表者の先生方、そしてお誘いくださった先生方、ありがとうございました。

|

« 「韓流」は何をもたらしたか? | Main | 水俣からドミニカへ »

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/34862/10372958

Listed below are links to weblogs that reference 洛北史学会にて:

« 「韓流」は何をもたらしたか? | Main | 水俣からドミニカへ »