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December 22, 2006

沖縄出張その1

この21日から24日まで、沖縄に出張してきました。
僕は「日韓宗教研究フォーラム」というものの日本側運営委員の一人なのですが、その日韓合同運営委員会を沖縄で開催し、ついでに沖縄の宗教文化を色々見学しようという試みだったのです。21日は飛行機で様々なところから那覇に集合して夜に会議をしただけですので、これは割愛して、22日のことからブログに記録しておきたいと思います。

Okinawa0612_010 22日の見学は、世界遺産にも登録されている「斎場御嶽(セイファーウタキ)」からスタートしました。簡単に解説しますと、これは沖縄本島の南端に位置する聖地で、昔は琉球王権に関わる祭事が行われた禁足地でした。ちなみに「御嶽(ウタキ)」とは、沖縄における聖域で、本土の村の鎮守のようなものと思えばいいでしょう。この「斎場御嶽」では、聞得大君(きこえおおきみ)と呼ばれる巫女のトップ(琉球王の妹など、血縁の女性がなっていました)が祭事を行っていた場所です。僕は講義でこの御嶽や聞こえ大君の話を教えたことがあったのですが、実際に訪れたのは初めてだったので、興奮してしまいました。
Okinawa0612_014 天気もよく、眼下に広がる海の向こうに、聖なる島の久高島(くだかじま)もはっきり見えました。この久高島も、琉球神話にとって非常に重要な場所であり、島の女性が執り行う「イザイホー」という祭りで有名だった島です(久高島に関しては後述)。

Okinawa0612_037 この日の午後は、有名な「平和の礎(いしじ)」がある沖縄平和祈念公園を訪れました。ここは、沖縄戦で亡くなった様々な人の慰霊塔がずらっと立っている公園です(立派な資料館もあります)。亡くなった方の名前を一人一人刻んだ「平和の礎」の他にも、都道府県別の慰霊塔や(ついつい自分の地元の府県の慰霊塔を探してしまいました。各県によって個性があります)、韓国人慰霊塔もあります。ここでは、この見学旅行をコーディネートしてくださった佐藤壮広先生のお知り合いのユタ(沖縄の民間シャーマン)の方に、「沖縄戦没者墓苑」(遺骨を納めている国立の墓苑)にて沖縄流の慰霊の儀礼をしていただき、それを見学しました(僕たちも、線香を燃やしたり、紙銭を納めたりして参加しました)。Okinawa0612_052
このユタと呼ばれる人々は、いわゆる「霊感」が強い人が長じてなることが多いのですが、今回儀礼をやってくださった方も、大変霊感が強い方でした。というのも、最初この方は「韓国の人が怒ってるよ」とおっしゃったので、何のことかな、と思って聞いたら、「こちら(墓苑)を先にお参りして、自分たち(韓国人慰霊塔)を後回しにしてるって」とおっしゃるではないですか!韓国の人、というのは、「韓国人の魂」だったというわけです。我々は、この方にお参りする順序など教えてもいないのに・・・(韓国人慰霊塔は最後にお参りする予定でしたが、このユタの方には、お会いする時間と場所しかお伝えしていなかったのです)。これには、不信心者の宗教学者たる僕も思わず身震いしてしまいました。「この人は本物だ」と。
この沖縄平和祈念公園は大変広く、ここをぐるっと回るだけで午後一杯が終わってしまい、今日の見学はここまででした。(翌日に続く)

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