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May 14, 2007

自民党の「強さ」

今朝の朝日新聞を読むと、滋賀県の自民党県連はこの前の県議選で大敗したのを受け、栗東市に建設予定だった新幹線新駅について、嘉田由紀子知事と県議会の「多数派」に合わせて、知事の示す建設中止の対応を支持すると決めたそうだ。少し引用する

滋賀県栗東市の新幹線新駅建設問題をめぐり、自民党県連は13日開いた定期大会で、嘉田由紀子知事が示す解決策を支持する、との方針を正式決定した。出席 した中川秀直・同党幹事長は、4月の県議選で自民が惨敗した敗因が新駅問題だったことを認め、今後は嘉田知事に対し、「抵抗勢力ではなく、対話勢力として 臨む」と述べた。これで新駅建設の中止が確実な情勢となった。

最初これを読んで「良かったなあ」という気持ちと「ざまあみろ」という意地の悪い考えが浮かんだのだが、よくよく考えるとだんだん腹が立ってきた。

じゃあ何、今まであれだけ強硬に反対していたのに「抵抗勢力と見なされて選挙に負けるから(中川幹事長)」という理由で、これまでの意見を簡単にすっこめちゃうの?「勝てば官軍」とはいうけど負けたからって簡単に「官軍」にしっぽ振るわけ?
こういう無節操振りが、まさに「自民党」の本質であり、「強さ」でもあることにも腹が立つ。そう、弱さではなく「強さ」なのだ。このような性質だからこそ、自民党が戦後殆どの時期「与党」であったのである。実は自民党の真骨頂は、その政治信条というより、身も蓋もない「現状肯定」である。
まあ、地方と中央では自民党の性質も違うだろうし、組織が一枚岩であった試しもない(現在歴史学でもトレンドなのは、かつて一枚岩と見られていた組織の中のグラデーションの解析である)。でも、今回の事例は、自民党のいう政党のあり方を改めて僕のような愚鈍な者に示してくれたものといえるだろう。

そして、そういう「どうとでも動く見解」しか持たないような人々が、あたかも不屈の意志でもって「改憲します」なんてことを言っているから腹も立つわけである。政治家の人には、信条とか座右の銘で「天道我にあらば百万人と雖も我行かん」なんていう言葉を挙げる人も多いけど、くだらない部分にだけこの信条を貫く人が多いようだ(現首相含む)。

あと、言わずもがななんだけど、「戦後レジーム」って、90数%自民党が作ったものだと思うんだけどね、それを否定するってどういう事?残念ながら、戦後日本の屋台骨だったのは、左翼政党でも労働組合でも、ましてや日教組などではなく、自民党のはずなんだけど、それを否定するのというのは恐らく、「今の世の中はおかしい、変えなくてはならない」という世の中の雰囲気をそのまま自民党という怪物が「追認」したからであろう(改憲は結党以来の党是、などという言葉に騙されてはいけない)。

そして、その雰囲気に乗っかった改憲の行き着く先は、内田樹先生がいみじくも解説しているとおり、「改憲で日本が手に入れるのは「アメリカ以外の国と、アメリカの許可があれば、戦争をする権利」であり、それだけ」にすぎない。

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Comments

バカっぽいコメントで申し訳ないのですが、、

>自民党の真骨頂は、その政治信条というより、身も蓋もない「現状肯定」である。

う~ん、すごくナットクしました♪

ずれさま、コメントありがとうございます。

現状肯定って、やっぱり強いんですよね。政治の世界で一番簡単な罵倒は「そんな青臭いことを」とか「現実を見ろ、足元を見ろ」というように、理想論を一蹴するやり方ですから。
もちろん、理想論とか原理原則にこだわって身動き取れなくなるようですと本末転倒ですが、元々それもなく、現状追認(世の中、そういうものだよ)だけだと、僕としてはちょっとな・・・と思うわけです。

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