昨日、ある学生の相談に乗っていたのですが、その学生が「先生、最近ライブに行くことが多いみたいですね」と話を振ってきました。僕が「実は明日もそうなんだよ」と答えたら、「もしかして鈴木・・・」「そう、その鈴木さん」と言うと「先生、本当に好きなんですね」と半ば呆れられた川瀬です、こんにちは。
このところ僕がこのブログにライブレポートばかり書いているせいで、教え子達も鈴木祥子さんの名前を大分覚えてきました。結構地味な「布教活動」は成功しているといえるでしょう(好きなミュージシャンを勧める行動って、やはり「布教」という比喩を使いたくなるよな)。あとは、CDを貸すだけだな。ふふふ。
というわけで、今日もまたまた京都の老舗ライブハウス拾得に、鈴木祥子さんのライブを見に行ってまいりました。今日は「鈴木祥子ライブシリーズ2007 sho-co-motion」と題されたツアーの最終日。ヴァイオリニストの勝井祐二さんとのジョイント企画でもあります。そしてオフィシャルサイトには
この日はなんと、鈴木のみならずスペシャルゲストの勝井祐二さんも浴衣で登場。ライブシリーズのラスト、京都の夏の夜をめいっぱい楽しみましょう。
とあるので、先週のライブの時、「来週、みんなで浴衣で来ましょうか」というお調子者(僕含む)の相談をしていたのですが、生憎京都ははっきりしない天気。雨がザーザーだとどうしようかな、と思っていたのですが、せっかくの企画(?)だし、着てやるか、ということで思い切って浴衣で行くことにしました(実は、先週このライブのために買ってはいたのです。学生の「先生は薄い色の浴衣が似合うと思う」という意見を取り入れ、ご覧のようなベージュの浴衣です)。僕の浴衣は安物だし、年に何度も着ないから濡れてもかまわないや、浴衣って元々そういう服だし、と言い聞かせながら(でも、足下はBirkenstockのサンダルでごまかしましたが)。幸い、天気が持ってくれて良かったです。
ライブ会場に行くと、男性の浴衣もチラホラ(ライブ友達のめんちかつさんも浴衣でおいででした)。あと、甚平を着てきた方も(YさんやK口さん)。浴衣の女性はざっと見たところ7、8名くらいいらっしゃいましたか。そのうち二人は、このところ良くライブでご一緒するU西さんとM井さんでした。あと、mixiで知り合って、まだ実際に会ったことの無かった方々(ラリーさん、ゆきさん)にもご挨拶ができました。
祥子さんの怪我の具合を心配していたのですが、7時過ぎに、二階の控え室から、ゆっくり階段を下りてきました。でも一段一段おしりをついて降りて来るという感じで、相当足の怪我は重いのだな、と感じました。先週同様、またまたbikkeさんが脇を支えておいででした。祥子さんは黒地に黒の帯の浴衣。最初何の模様か良く判らなかったのですが、どうも「唇」のようです。しかも帯の模様は、キッチュな「王冠」!!こういう浴衣で来るとは思いませんでした。
では、いつものようにセットリストを記していきます。
1)Frederick(W、リクエスト)
祥子さんはウーリッツァーに座ってまず深呼吸。「さっき階段を下りてくるだけで疲れちゃった(笑)。で、何か聴きたい曲あります?」と何と一曲目からリクエスト募集。何人かのファンは恐らく「新婚さん、いらっしゃい」の桂三枝のように豪快にひっくり返って突っ込みたかったことでしょう(僕だけ?)。という事で、今日は祥子さんのソロのパートはリクエストアワーになってしまいました。
2)真夏の夜の事(W、リクエスト)
「初恋の嵐」のカバー。こういうリクエストにもさらっと応じてしまう祥子さんはやはりすごい。祥子さん自身「男性」の立場で歌うという事はほとんど無いので、この曲のようなカバーは新鮮に感じるんですよね。
ここから、勝井さんも加わります。勝井さんも当然浴衣ですが、紺地にコウモリ柄が白抜きされているという「チョイ悪」(笑)な絵柄。しかも帯は、ワニが何匹もいるというアバンギャルドなもの(こんな帯、あったんかいな)。祥子さんは「今日は勝井さんがちょっと悪っぽい雰囲気なので、私もそれに会わせて浴衣を選びました」と言っていましたが、こういうある意味ギャルっぽい浴衣が似合ってしまう四十代。祥子、恐ろしい子。
3)Death and the Lady(P)
British tradを歌っているSirley Collinsという歌手のカバー。60年代のイギリス・フォーク界の歌姫だったそうです。渋すぎ。お姉さんのドリーとの共作アルバム『Love, Death and the Lady』所収。
4)何がしたいの(W)
おお、勝井さんのヴァイオリンが加わって、CDの音触りが目の前に!
5)Woodstock(W)
Joni Mitchellのカバー。これは去年末の拾得でもこの組み合わせでやりましたね。
この曲が終わって、一旦勝井さんは退場。
祥子さんは「今日はSho-co-motionのラストだから、総集編、という感じで行くよ。何か聴きたい曲ある?」とまたまたリクエストアワー。
会場はまたまたバラバラのリクエスト曲が怒号される修羅場に(大袈裟)。そこを勝ち抜いた曲は以下の通り。
6)夢の庭で(W、リクエスト)
これはレアかも。歌詞をちょっとど忘れしてしまっていましたが。
7)RED CHERRY&STRAWBERRY(アカペラ、リクエスト)
これはこの前祥子さんがカーネーションの矢部浩志さんのプロジェクトMUSEMENTのファーストアルバム『Random Access Melody』に参加した際に歌ったもので(数日前発売されたばかり)、カーネーションファンから上がったリクエスト。「いや、歌わないけどね」と言いつつさわりの部分をアカペラで歌って、しっかり宣伝?
8)Sweet Basil(W、リクエスト)
みんな結構初期の曲をリクエストするもんだなあ、と感心(これは二枚目の『水の冠』所収)。曲の途中で「この曲、やっぱ哀しい曲だよね。誰かのセカンドというか、2番目の女って曲だもんね」と語りが入る。
9)愛はいつも(W、リクエスト)
冒頭のサビ部分を飛ばして、本メロから始めるヴァージョン。
10)南へドライヴして(W、リクエスト)
これも珍しいんじゃないかな。祥子さんご自身「どんな曲だっけ?」と言いつつ、スキャットで歌っているうちに思い出しましたが。
ここで祥子さんが語るには「歌いたい曲が自分でよく判らなくなってきているんですよ。音楽に対する考え方が最近大きく変わったんですよ。上手く説明できないけど、自分、自分って押し出すより、やって欲しい曲を歌いたいっていう方向に。それでロクにセットリストも考えずに来ているんですけど(会場爆笑)。で、さっきの、何てリクエストでしたっけ?」と再びリクエスト。
11)道(P、リクエスト)
12)風に折れない花(W、リクエスト)
会場もモジモジしながら、間奏部分のコーラス「You are the melody, you make me sing a song of love, you are the melody and you are my song」という部分だけ合唱。
13)帰郷(W)
としっとり系の曲3連発。
ここで再び勝井さんが登場。
14)Solo(W)
Sandy Dennyのカバー。アルバム『Like an Old Fashioned Waltz』所収。さっきのSirley Collinsのカバー同様、ちょっと昔のフォークが歌いたい、というモードだったのかな、今日の祥子さんは。
15)Blonde(W)
勝井さんのヴァイオリンが素晴らしかった。まさにヴァイオリンが歌っていました。
16)依存と支配(W)
「先週やってみて面白かったから」とのこと。ここでも勝井さんのヴァイオリンがうなりまくり。
17)インプロヴィゼーション(D)
「依存と支配」からの連続なんですが、ウーリッツァーからドラムに祥子さんが移動して、ドラムとヴァイオリンのインプロがくりひろげられました。これは「別の曲」とした方が良いのでは、と思います。
ここで勝井さんout。そして「締めの曲」として
18)Goin' Home(W)
が歌われて、一旦終了。さあ、舞台から降りて楽屋に引っ込んでアンコール、というのが普通ですが、祥子さんは今移動するのも一苦労ですので、もういいや、とばかりにすぐに戻ってきてくれました。以下はアンコール曲です。
19)京都慕情(W、リクエスト)
渚ゆう子カバー。こんな渋いリクエストをしたのはライブ友達のYOHさん。
20)忘却(W)
先日、祥子さんのお父様が亡くなりましたが、その火葬の時(かな)、葬儀屋さんが気を遣って祥子さんのCDを流したそうなのですが、ちょうどその時に掛かっていた曲がこれだったそうです。ドラマを感じますね。
21)Get Back(W、リクエスト)
これも、新ベストアルバム『Sho-Co-Journey』所収。という事で、女王様から「買え!!」とのご下命(笑)。もう買ってるけど。
そして、もう一度勝井さん登場。
22)Passion(W)
祥子さん曰く、「今からやる曲は、昔私がもっと可愛らしい考えを持っていたときのもの」というので、我々ファンはファーストから4枚目くらいの曲をやるのかな、と思ったら、この曲だったのでビックリ。これって数年前の曲じゃない。
でも、考えようによっては、髪振り乱してpassionateに振る舞うのは若さであり(実際、この曲の演奏中、激しい動きのせいで祥子さんの髪がほどけました)、可愛らしさであるのかも知れません。祥子さんがこの曲を「可愛いときに書いた曲」と言い切ったところに凄みを感じました。この数年間の祥子さんの変化は、我々ファンが思うよりもすごいスピードで進行しているのかも知れません。でも、勝井さんも年を取ってきてから「色んなものを相当なスピードで許していますよ」と言っていたのには笑った。
僕としては、この曲が今日のライブのベストパフォーマンス。
23)Daddy, I'm home(W)
ここで事件発生。実はライブ友達のM井さんが、オリジナルの「Sho-co-motion団扇」をいくつか作成してくださり、それを僕や周りのライブ友達に配ってくださっていたのですが(写真参照)、それを前列にいた我々はさりげなく振ったり仰いだりしていたのですが、祥子さんがようやく気付いてくださり「何、それ?」と曲が中断。祥子さんも喜んでくださったようですので、あとで、調子に乗ってサインまでしていただきました。
こういうきっかけを作ってくださったM井さん、ありがとうございました。そして最後は、
24)どこにもかえらない(W)
25)風の扉(W)
の2曲を連続でやり、これで今日の公演は終了。その後は物販及びサイン会(残念ながら写真は撮れませんでした)。
そして、その後は、前々から計画していた「祥友」(祥子さんのライブで友達になった人の事。つかさん命名)で真夜中まで打ち上げしましょう、という事で、11名ほどでまずは三条木屋町の飲み屋へ(先週も同じ店だったんですが、大人数が入れる店が限られているので致し方なし)。そこで、改めてお互い自己紹介。自己紹介要件は「名前、祥子さんからいくつ年上/年下か(年齢バレバレ)、祥子さんを知ったきっかけ」など。そこでは「祥子さんの男性ファンと女性ファンの違い」というような話題で盛り上がったのですが、残念ながら、僕もお酒のせいでその鋭い考察を忘れてしまいました。
そこで2時間くらい飲んで、まだ時間が許す人6名(僕含む)はそのまま近くのカラオケ屋に入り(勿論UGA!)、祥子さんの曲をまずあるだけいれるという「Sho-Co-Motionカラオケ」に突入。UGAが一番曲数が多いので指定したのですが、それにしても選曲基準がよく判らない曲もあり(何でこんなマイナー曲が、と僕らが呆れたくらい)、「鈴木祥子」の曲を全て歌い終わったあとは、祥子さんが提供した他アーティストの曲や、祥子さんがライブでカバーした洋曲まで入れて、歌いまくり。そして、皆さんコアな祥子さんファンですから、曲の合間に祥子さんのライブMCを真似するなど暴走。「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」の鈴木祥子ヴァージョンと考えてくださればいいと思います。腹を抱えて笑いました。皆さん、どれだけ祥子さんが好きなのか、と自分の事を棚に上げて呆れました。
楽しく土曜の夜は過ぎていったのですが(カラオケも、締めの曲はBay City Rollersの「Saturday Night」でした。アホっぽくて素晴らしい)、さすがに平均年齢が高いこの集団、徹夜はちょっと、という事で3時くらいに解散。「またいつか逢う日まで」「Adios」(共に祥子さんの曲名)を呟きながらお別れしました。
Recent Comments