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July 24, 2007

面白うてやがて哀しき・・・―『映画 選挙』鑑賞―

Senkyo 本日、『映画 選挙』を見に行ってまいりました。
この映画はその名の通り「選挙」をひたすら観察して撮っているもので(「観察映画observational film」、と冒頭に字幕にありました)、監督は想田和弘さん。実は奇縁ですが、想田さんは僕の学部時代の先輩で、ゼミで一年間ご一緒した仲なのです。その想田さんの撮られた映画ですから、これは早く見に行かねばとずっと思っていたのですが、ようやく昨日正規の授業が全て終了しまして、本日学生を連れて見に行くことができました(cocon烏丸の京都シネマにて)。

奇縁といえば、この映画の主人公、山内和彦さんは想田さんの大学時代の同級生で、この映画の撮影もまさにある意味「偶然の産物」だった側面があるそうです。山内さんは自民党の立候補者の公募に応じて、落下傘候補として川崎市市議選に立候補します。落下傘なわけですから、元々の地盤が無く、その地域の自民党の組織に手取り足取り、お辞儀の仕方までたたき込まれていくわけです。この映画はその選挙戦の2週間をそのまま切り取ったものです。

映画の内容などは公式サイトを見ていただくとして(詳しく説明したいところですが、この映画はそういうディテールを楽しむ映画ですので、僕などがこういう場でベラベラ喋るのは興ざめでしょう)、僕が感じたことを少し書いてみたいと思います。
確かに、この映画は文句なく面白かったです(これだけ笑えたドキュメントフィルムは久しぶりです)。会場も何度か笑い声に包まれましたが、ふと「これを面白がるってどういう事だろう」という思いが去来しました。典型的な「どぶ板選挙」の模様を赤裸々に描いたこの映画、確かに日本の「民主主義」の実態を白日の下に晒したわけですが、我々はまさにこういう社会に生きているわけで、他人事のように笑いものにするだけでは済まないはずです。例えば山内さんの選挙事務所にいた自民党支持者たちの「オヤジ臭さ」だとか、ジェンダー感覚の無さをあげつらうのは簡単です(山内さんの奥さんを巡ってのジェンダー的「攻防」は、この映画の見所の一つでもあります)。もちろんそれは正しいのですが、では彼らにはどういう言葉でものを言えばいいか、別の選挙の方法があるのか、といわれるとはたと困ってしまうわけです。これではいけないと思いながら、代替案を出すこともなかなかできないもどかしさ。「面白うてやがて哀しき・・・」というのが、この映画を見た直後の感触でした。

この映画を、まさに本当の「選挙前」に見ることになったのも奇縁かも知れません(会期延長した政府のせいですが)。そして、選挙前に、いや選挙後もこの映画が一人でも多くの方の目に触れることを祈っております。

July 21, 2007

浴衣でラスト―鈴木祥子with勝井祐二

昨日、ある学生の相談に乗っていたのですが、その学生が「先生、最近ライブに行くことが多いみたいですね」と話を振ってきました。僕が「実は明日もそうなんだよ」と答えたら、「もしかして鈴木・・・」「そう、その鈴木さん」と言うと「先生、本当に好きなんですね」と半ば呆れられた川瀬です、こんにちは。
このところ僕がこのブログにライブレポートばかり書いているせいで、教え子達も鈴木祥子さんの名前を大分覚えてきました。結構地味な「布教活動」は成功しているといえるでしょう(好きなミュージシャンを勧める行動って、やはり「布教」という比喩を使いたくなるよな)。あとは、CDを貸すだけだな。ふふふ。

というわけで、今日もまたまた京都の老舗ライブハウス拾得に、鈴木祥子さんのライブを見に行ってまいりました。今日は「鈴木祥子ライブシリーズ2007 sho-co-motion」と題されたツアーの最終日。ヴァイオリニストの勝井祐二さんとのジョイント企画でもあります。そしてオフィシャルサイトには

この日はなんと、鈴木のみならずスペシャルゲストの勝井祐二さんも浴衣で登場。ライブシリーズのラスト、京都の夏の夜をめいっぱい楽しみましょう。

とあるので、先週のライブの時、「来週、みんなで浴衣で来ましょうか」というお調子者(僕含む)の相談をしていたのですが、生憎京都ははっきりしない天気。雨がザーザーだとどうしようかな、と思っていたのですが、せっかくの企画(?)だし、着てやるか、ということで思い切って浴衣で行くことにしました(実は、先週このライブのために買ってはいたのです。学生の「先生は薄い色の浴衣が似合うと思う」という意見を取り入れ、ご覧のようなベージュの浴衣です)。僕の浴衣は安物だし、年に何度も着ないから濡れてもかまわないや、浴衣って元々そういう服だし、と言い聞かせながら(でも、足下はBirkenstockのサンダルでごまかしましたが)。幸い、天気が持ってくれて良かったです。
Yukata01 ライブ会場に行くと、男性の浴衣もチラホラ(ライブ友達のめんちかつさんも浴衣でおいででした)。あと、甚平を着てきた方も(YさんやK口さん)。浴衣の女性はざっと見たところ7、8名くらいいらっしゃいましたか。そのうち二人は、このところ良くライブでご一緒するU西さんとM井さんでした。あと、mixiで知り合って、まだ実際に会ったことの無かった方々(ラリーさん、ゆきさん)にもご挨拶ができました。

祥子さんの怪我の具合を心配していたのですが、7時過ぎに、二階の控え室から、ゆっくり階段を下りてきました。でも一段一段おしりをついて降りて来るという感じで、相当足の怪我は重いのだな、と感じました。先週同様、またまたbikkeさんが脇を支えておいででした。祥子さんは黒地に黒の帯の浴衣。最初何の模様か良く判らなかったのですが、どうも「唇」のようです。しかも帯の模様は、キッチュな「王冠」!!こういう浴衣で来るとは思いませんでした。

では、いつものようにセットリストを記していきます。
1)Frederick(W、リクエスト)
祥子さんはウーリッツァーに座ってまず深呼吸。「さっき階段を下りてくるだけで疲れちゃった(笑)。で、何か聴きたい曲あります?」と何と一曲目からリクエスト募集。何人かのファンは恐らく「新婚さん、いらっしゃい」の桂三枝のように豪快にひっくり返って突っ込みたかったことでしょう(僕だけ?)。という事で、今日は祥子さんのソロのパートはリクエストアワーになってしまいました。
2)真夏の夜の事(W、リクエスト)
「初恋の嵐」のカバー。こういうリクエストにもさらっと応じてしまう祥子さんはやはりすごい。祥子さん自身「男性」の立場で歌うという事はほとんど無いので、この曲のようなカバーは新鮮に感じるんですよね。

ここから、勝井さんも加わります。勝井さんも当然浴衣ですが、紺地にコウモリ柄が白抜きされているという「チョイ悪」(笑)な絵柄。しかも帯は、ワニが何匹もいるというアバンギャルドなもの(こんな帯、あったんかいな)。祥子さんは「今日は勝井さんがちょっと悪っぽい雰囲気なので、私もそれに会わせて浴衣を選びました」と言っていましたが、こういうある意味ギャルっぽい浴衣が似合ってしまう四十代。祥子、恐ろしい子
3)Death and the Lady(P)
British tradを歌っているSirley Collinsという歌手のカバー。60年代のイギリス・フォーク界の歌姫だったそうです。渋すぎ。お姉さんのドリーとの共作アルバム『Love, Death and the Lady』所収。
4)何がしたいの(W)
おお、勝井さんのヴァイオリンが加わって、CDの音触りが目の前に!
5)Woodstock(W)
Joni Mitchellのカバー。これは去年末の拾得でもこの組み合わせでやりましたね。
この曲が終わって、一旦勝井さんは退場。

祥子さんは「今日はSho-co-motionのラストだから、総集編、という感じで行くよ。何か聴きたい曲ある?」とまたまたリクエストアワー。
会場はまたまたバラバラのリクエスト曲が怒号される修羅場に(大袈裟)。そこを勝ち抜いた曲は以下の通り。
6)夢の庭で(W、リクエスト)
これはレアかも。歌詞をちょっとど忘れしてしまっていましたが。
7)RED CHERRY&STRAWBERRY(アカペラ、リクエスト)
これはこの前祥子さんがカーネーションの矢部浩志さんのプロジェクトMUSEMENTのファーストアルバム『Random Access Melody』に参加した際に歌ったもので(数日前発売されたばかり)、カーネーションファンから上がったリクエスト。「いや、歌わないけどね」と言いつつさわりの部分をアカペラで歌って、しっかり宣伝?
8)Sweet Basil(W、リクエスト)
みんな結構初期の曲をリクエストするもんだなあ、と感心(これは二枚目の『水の冠』所収)。曲の途中で「この曲、やっぱ哀しい曲だよね。誰かのセカンドというか、2番目の女って曲だもんね」と語りが入る。
9)愛はいつも(W、リクエスト)
冒頭のサビ部分を飛ばして、本メロから始めるヴァージョン。
10)南へドライヴして(W、リクエスト)
これも珍しいんじゃないかな。祥子さんご自身「どんな曲だっけ?」と言いつつ、スキャットで歌っているうちに思い出しましたが。

ここで祥子さんが語るには「歌いたい曲が自分でよく判らなくなってきているんですよ。音楽に対する考え方が最近大きく変わったんですよ。上手く説明できないけど、自分、自分って押し出すより、やって欲しい曲を歌いたいっていう方向に。それでロクにセットリストも考えずに来ているんですけど(会場爆笑)。で、さっきの、何てリクエストでしたっけ?」と再びリクエスト。
11)道(P、リクエスト)
12)風に折れない花(W、リクエスト)
会場もモジモジしながら、間奏部分のコーラス「You are the melody, you make me sing a song of love, you are the melody and you are my song」という部分だけ合唱。
13)帰郷(W)
としっとり系の曲3連発。

ここで再び勝井さんが登場。
14)Solo(W)
Sandy Dennyのカバー。アルバム『Like an Old Fashioned Waltz』所収。さっきのSirley Collinsのカバー同様、ちょっと昔のフォークが歌いたい、というモードだったのかな、今日の祥子さんは。
15)Blonde(W)
勝井さんのヴァイオリンが素晴らしかった。まさにヴァイオリンが歌っていました。
16)依存と支配(W)
「先週やってみて面白かったから」とのこと。ここでも勝井さんのヴァイオリンがうなりまくり。
17)インプロヴィゼーション(D)
「依存と支配」からの連続なんですが、ウーリッツァーからドラムに祥子さんが移動して、ドラムとヴァイオリンのインプロがくりひろげられました。これは「別の曲」とした方が良いのでは、と思います。
ここで勝井さんout。そして「締めの曲」として
18)Goin' Home(W)
が歌われて、一旦終了。さあ、舞台から降りて楽屋に引っ込んでアンコール、というのが普通ですが、祥子さんは今移動するのも一苦労ですので、もういいや、とばかりにすぐに戻ってきてくれました。以下はアンコール曲です。

19)京都慕情(W、リクエスト)
渚ゆう子カバー。こんな渋いリクエストをしたのはライブ友達のYOHさん
20)忘却(W)
先日、祥子さんのお父様が亡くなりましたが、その火葬の時(かな)、葬儀屋さんが気を遣って祥子さんのCDを流したそうなのですが、ちょうどその時に掛かっていた曲がこれだったそうです。ドラマを感じますね。
21)Get Back(W、リクエスト)
これも、新ベストアルバム『Sho-Co-Journey』所収。という事で、女王様から「買え!!」とのご下命(笑)。もう買ってるけど。
そして、もう一度勝井さん登場。
22)Passion(W)
祥子さん曰く、「今からやる曲は、昔私がもっと可愛らしい考えを持っていたときのもの」というので、我々ファンはファーストから4枚目くらいの曲をやるのかな、と思ったら、この曲だったのでビックリ。これって数年前の曲じゃない。
でも、考えようによっては、髪振り乱してpassionateに振る舞うのは若さであり(実際、この曲の演奏中、激しい動きのせいで祥子さんの髪がほどけました)、可愛らしさであるのかも知れません。祥子さんがこの曲を「可愛いときに書いた曲」と言い切ったところに凄みを感じました。この数年間の祥子さんの変化は、我々ファンが思うよりもすごいスピードで進行しているのかも知れません。でも、勝井さんも年を取ってきてから「色んなものを相当なスピードで許していますよ」と言っていたのには笑った。
僕としては、この曲が今日のライブのベストパフォーマンス。
Uchiwa_a 23)Daddy, I'm home(W)
ここで事件発生。実はライブ友達のM井さんが、オリジナルの「Sho-co-motion団扇」をいくつか作成してくださり、それを僕や周りのライブ友達に配ってくださっていたのですが(写真参照)、それを前列にいた我々はさりげなく振ったり仰いだりしていたのですが、祥子さんがようやく気付いてくださり「何、それ?」と曲が中断。祥子さんも喜んでくださったようですので、あとで、調子に乗ってサインまでしていただきました。Uchiwa_b
こういうきっかけを作ってくださったM井さん、ありがとうございました。そして最後は、
24)どこにもかえらない(W)
25)風の扉(W)
の2曲を連続でやり、これで今日の公演は終了。その後は物販及びサイン会(残念ながら写真は撮れませんでした)。

そして、その後は、前々から計画していた「祥友」(祥子さんのライブで友達になった人の事。つかさん命名)で真夜中まで打ち上げしましょう、という事で、11名ほどでまずは三条木屋町の飲み屋へ(先週も同じ店だったんですが、大人数が入れる店が限られているので致し方なし)。そこで、改めてお互い自己紹介。自己紹介要件は「名前、祥子さんからいくつ年上/年下か(年齢バレバレ)、祥子さんを知ったきっかけ」など。そこでは「祥子さんの男性ファンと女性ファンの違い」というような話題で盛り上がったのですが、残念ながら、僕もお酒のせいでその鋭い考察を忘れてしまいました。
そこで2時間くらい飲んで、まだ時間が許す人6名(僕含む)はそのまま近くのカラオケ屋に入り(勿論UGA!)、祥子さんの曲をまずあるだけいれるという「Sho-Co-Motionカラオケ」に突入。UGAが一番曲数が多いので指定したのですが、それにしても選曲基準がよく判らない曲もあり(何でこんなマイナー曲が、と僕らが呆れたくらい)、「鈴木祥子」の曲を全て歌い終わったあとは、祥子さんが提供した他アーティストの曲や、祥子さんがライブでカバーした洋曲まで入れて、歌いまくり。そして、皆さんコアな祥子さんファンですから、曲の合間に祥子さんのライブMCを真似するなど暴走。「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」の鈴木祥子ヴァージョンと考えてくださればいいと思います。腹を抱えて笑いました。皆さん、どれだけ祥子さんが好きなのか、と自分の事を棚に上げて呆れました。
楽しく土曜の夜は過ぎていったのですが(カラオケも、締めの曲はBay City Rollersの「Saturday Night」でした。アホっぽくて素晴らしい)、さすがに平均年齢が高いこの集団、徹夜はちょっと、という事で3時くらいに解散。「またいつか逢う日まで」「Adios」(共に祥子さんの曲名)を呟きながらお別れしました。

July 19, 2007

クーラーは我慢してでも・・・

新潟柏崎周辺を襲った地震、大変でしたね。被災者の方にはお見舞い申し上げます。

この地震で注目されたのは、やはり柏崎原発でした。実は、放射能漏れなどの色々な情報を隠蔽していたなどという、芳しくない話も聞こえてきていますが、やはりこれだけの地震多発地帯にこれだけの原子炉を集中させているというのは単純に危険きわまりない話ですので、できることなら数年間は柏崎の諸原子炉を停止するくらいの処置を執って欲しいところです。この原発が停止するせいで、8月は電力不足が予想されるという報道がなされていますが、電気は貯蓄できないものなのですから、その供給量に合わせた消費の仕方を、関東地方は模索すべきだと思います。少なくとも、冷房の設定温度を上げるとか、自宅では極力控えるとかくらいはできるはずです。それがどれだけの節約効果になるかは知りませんが、ちりも積もれば何とやら、でしょう。

かくいう僕も、原発の恩恵に与っていることは自覚しています。このパソコンの電源も、福井県のどこかの原発から送られてきたものかも知れません。一気になくせ、というのも無理とは承知していますが、それへの依存レベルをゆっくり下げる、というのは全くの不可能事とも思えません(ついでに言うと、原発問題は安全面が最大の問題であることはもちろんですが、それを設置した自治体がそれ無しではやっていけなくなる体質に変わる、という麻薬性も実は大きな問題だと思います)。
去年の今頃も、「弱冷房がcool」という記事を書きましたが、もう一度、「小さなことからコツコツと」を、この原発事故をきっかけに確認したいと思っています。安易なシニシズムよりも、ポジティヴな自己満足で生きていきたいだけですけどね。

July 14, 2007

雨の拾得―鈴木祥子×JB

梅雨と台風の季節になり、京都では祇園祭の「コンチキチン」が聞こえる時節となりました(今日は宵宵宵山)。
台風の接近で、京都も勿論雨模様なのですが、今日は拾得に、またもや鈴木祥子さんのライブをいそいそと見に行ってまいりました。
話は変わりますが、先日某出版社の方が僕の研究室を訪ねてくれたのですが、その際にも「先生がよくライブレポートを書いてらっしゃるのあのブログは・・・」と言われ、もう後戻りできない地点に僕はいるのだなあ、と改めて思いました(アカデミックなネタも、政治ネタも結構書いてるんだけどなあ。まあ、最近の政治の現場はあまりにアホらしいことが続いて、書く気も失せているのは事実ですが。あと、この時期は既に選挙戦に入っており、一応公務員の僕は口を噤まねばならないのです。そういう大人の事情もどうぞご賢察ください、って、過去のエントリ見れば、僕の傾向性なんかバレバレですけど)。
というわけで、開き直って今日もライブレポを書かせていただきます。

7時開演、ということで、開場はその1時間前だろうと思い、ちょっと早めですが5時半過ぎに拾得に到着。今日は雨で、且つ祇園祭が始まっていますから、バスは意外とやばいかも、と思い、JR二条駅に行って、そこから歩きました。結構歩いても大した距離ではありませんでした。そして、そこにはいつものライブ仲間の皆さんが。そして6時に扉が開き、ぞろぞろ入り、僕は一番前の丸テーブルに座ることができました。お隣は、いつもライブレポートの際参照させてもらっているめんちかつさん

今日は鈴木祥子×JB(渕上純子(ふちがみとふなと)&bikkeLovejoy))という組み合わせでのライブ。女の子(敢えてこう言います)ばかりのバンドスタイルとなりました。
7時ちょうどの開始だったのですが、何と、祥子さんは先日足をねんざしてしまい、松葉杖とふちがみさん、bikkeさんに両脇を支えられての登場で、みんなビックリ。普通会場に登場したら拍手で迎えるはずの我々もあっけにとられ、つい拍手をするのを忘れたくらいです。祥子さんによると、先日法然院で行われた大友良英さんのライブの際に転んでしまったそうです。あそこはお寺だし、そういう危険が一杯だよな、と納得。というわけで、今日は「without右足」でライブが行われました。
以下、いつものようにセットリストと感想を挟んでいきたいと思います。
曲名の後ろの略号は(P)はピアノ、(W)はウーリッツァー、(D)はドラム、(V)は楽器を使わずヴォーカルのみ、という意味です。

1)You Got It(P)
映画「Boys On The Side」のサントラより。祥子さんがbikkeさんから借りて、はまっているそうな。そのことはあとで我々も実感することになります(後述)。
2)野の人の野のうた(V)
Lovejoyのファーストアルバム『妙』より。実は、このアルバムは聴いたことはないけど、存在は知っていました。というのも、僕が好きなzabadakと同じMAGNET/biosphere Recordから出ていたから。何でもこの歌は、上々颱風の白崎映美さんのお母さんをイメージしたそうな。
ちなみに、白崎さんと祥子さんは、初対面ですぐにうち解け合ってしまったらしいです(bikkeさん曰く、お互い他人とは思えないくらい人間性が似ているそうな)。
3)ヘブン(V)
「ふちがみとふなと」のアルバム『ハッピーセット』より。祥子さんはある人からもらったふちがみとふなとのNHK公開録音の音源(CR-R)を聞いて、気に入ってしまったとのこと。ふちがみさんから「それは違法では」とツッコミが(笑)。
4)at home(V)(D)
これもJBの曲。上記の『ハッピーセット』に所収。祥子さんは「右足無し」のドラミングに挑戦。でも、ちゃんとバカスカ叩いてらっしゃいましたよ(プロは違うぜ)。
一旦、ここでJBのお二人は退場。祥子さんのソロになります。

祥子さんはいつものウーリッツァーに座り、いきなり「リクエストあります?」とやってくださいました。全くもう(笑)。何人かのリクエストが飛んできたのですが、それらを「あら、そう?」という心があるのか無いのか判らない生返事で右から左へ流し(笑)、とりあえず「水の冠」をアクセプト。でも、すぐに曲に入らず、足をねんざして生まれて初めて車椅子に乗って、街行く人に「チラ見」をされたという体験をつらつら喋っているうちに、手は勝手に「Daddy, I'm home」のメロディを。ということで「あれ、いつの間にかこのメロディに。やっても良い?」ということで、最初のソロは
5)Daddy, I'm home(W)
になってしまいました。でもその後にすぐ、さっきリクエストされた2曲
6)水の冠(W)
7)ただの恋だから(W)
を立て続けに。ちゃんと話を聞いていなさそうで聞いてくれているんだもんなあ、元々マゾが多い祥子さんファン(断定)には堪らない態度といえましょう。特に今日はそういう「女王様的な振る舞い(マゾのファンから見た、という意味です)」が多かったような気が・・・。祥子さんご自身も「やって良い?、とか弱気はダメだよね、これを聴けって感じで頑張ります」なんておっしゃっていました。
8)この愛を(W)
これもリクエスト。
9)依存と支配(W)
これもリクエスト。祥子さん曰く「この曲を独りでやるのは初めて」。ということで、左手のコード主体の、ちょっとプログレっぽいインプロビゼーションが入ったヴァージョンを聴くことができました。
そして、ここで再びJBのお二人が登場。

10)にんじん(W)
JBの曲。最初祥子さんは参加しない予定でしたが、ねんざのため移動できないので、置物のようにたたずんでいるのも何だから、ということで急遽参加。
11)Alone Again(W)
あのポップスの名曲に、JBが歌詞を付けて。日本人も、何人かカバーしたことがあるらしいのですが、最初にカバーを歌ったのは初代コメットさんの九重祐美子(ここのえゆみこ)さんで、詞はなかにし礼さんだそうです(嘉さん、情報感謝します)。
12)My Best Friend(W)
Queenのカバー。これは、前回のライブでもやりましたね。
13)Frederick(W)
もはや僕にとっては、パティ・スミスの曲と言うより祥子さんの曲、という感じです。
14)You really got me(W)
The Kinksのカバー。
15)Love/Identified(P)
ウーリッツァーからピアノに前曲の終わりからスライドして、そのままこの曲に。やっぱりこの曲好きだ。祥子さんの顔がピアノの前面に映っていて「お願い、あたしを見て」と言われなくても見つめてしまいます(笑)。
16)蒲公英(D)
JBの曲。祥子さんは足を怪我している人とは思えない激しいドラムプレイ。
17)Starman(D)
David Bowieのカバー。これは以前、難波ベアーズでもやったなあ。元々JBのアルバム『ルリパキダンス』に入っています。
ここでまたJBのお二人は再退場。またまた祥子さんのリクエストタイムになり、壮絶なリクエスト合戦(?)の末勝ち抜いたのは、以下の2曲。
18)Love is a sweet harmony(W)
19)モノクロームの夏(W)
そして、ここでまたまたJBのお二人が再々登場。
20)どこにもかえらない(W)
祥子さん曰く「昔は何か歌う気がしなかった曲なんだけど、このところだんだん気に入って、このSho-co-motionのテーマソングみたいになってきた」とのこと。最後はお遊び的に、バッハの「パッヘルベルのカノン」を弾いて、最後の曲へそのまま移行。
21)You got It(W)(Tambourine)
最初の曲をまた最後に持ってくる、という何かアルバムみたいな構成でしたね。repriseっていうんでしょうか。しかも1番は3人で演奏して、またまた二人が退場してから独りで2番を演奏、という変則スタイル。祥子さんの今の気持ちに一番フィットしている曲なんでしょうね。

というわけで、今日は足の怪我もあってか(?)、おとなしめに終了。とはいっても、さっき上で述べたように、怪我した人とは思えないドラムでしたが。あと、今日の祥子さん、声の伸びが素晴らしかったです。最初から最後まで。

その後は、物販及びサイン会。何人かの知り合いが、またまた『SHO-CO-JOURNEY』にサインを書いてもらっていました。でも、思わぬ売れ行きのせいで、買い損ねた人も(A山さんとU西さんは「最後に買えばいいや」と言っていたら売り切れに。でも来週もライブありますしね)。
ライブのあとは、最近恒例になりつつある打ち上げに。今日、京都に泊まられる方と地元民の僕とK山さんの計5名(K崎さん、K口さん、K山さん、U西さん、僕)、木屋町までタクシーに乗り、軽く飲みました。
来週はこのライブツアーの最終日。この打ち上げに来たメンツと、今日挨拶を交わした人々はほぼみんな参加するというしつこさ(笑)。というわけで、「また来週」と明るくお別れしました。

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