Recent Trackbacks

April 2017
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

« 浴衣でラスト―鈴木祥子with勝井祐二 | Main | 学歴ではなく「批判する友人」の有無 »

July 24, 2007

面白うてやがて哀しき・・・―『映画 選挙』鑑賞―

Senkyo 本日、『映画 選挙』を見に行ってまいりました。
この映画はその名の通り「選挙」をひたすら観察して撮っているもので(「観察映画observational film」、と冒頭に字幕にありました)、監督は想田和弘さん。実は奇縁ですが、想田さんは僕の学部時代の先輩で、ゼミで一年間ご一緒した仲なのです。その想田さんの撮られた映画ですから、これは早く見に行かねばとずっと思っていたのですが、ようやく昨日正規の授業が全て終了しまして、本日学生を連れて見に行くことができました(cocon烏丸の京都シネマにて)。

奇縁といえば、この映画の主人公、山内和彦さんは想田さんの大学時代の同級生で、この映画の撮影もまさにある意味「偶然の産物」だった側面があるそうです。山内さんは自民党の立候補者の公募に応じて、落下傘候補として川崎市市議選に立候補します。落下傘なわけですから、元々の地盤が無く、その地域の自民党の組織に手取り足取り、お辞儀の仕方までたたき込まれていくわけです。この映画はその選挙戦の2週間をそのまま切り取ったものです。

映画の内容などは公式サイトを見ていただくとして(詳しく説明したいところですが、この映画はそういうディテールを楽しむ映画ですので、僕などがこういう場でベラベラ喋るのは興ざめでしょう)、僕が感じたことを少し書いてみたいと思います。
確かに、この映画は文句なく面白かったです(これだけ笑えたドキュメントフィルムは久しぶりです)。会場も何度か笑い声に包まれましたが、ふと「これを面白がるってどういう事だろう」という思いが去来しました。典型的な「どぶ板選挙」の模様を赤裸々に描いたこの映画、確かに日本の「民主主義」の実態を白日の下に晒したわけですが、我々はまさにこういう社会に生きているわけで、他人事のように笑いものにするだけでは済まないはずです。例えば山内さんの選挙事務所にいた自民党支持者たちの「オヤジ臭さ」だとか、ジェンダー感覚の無さをあげつらうのは簡単です(山内さんの奥さんを巡ってのジェンダー的「攻防」は、この映画の見所の一つでもあります)。もちろんそれは正しいのですが、では彼らにはどういう言葉でものを言えばいいか、別の選挙の方法があるのか、といわれるとはたと困ってしまうわけです。これではいけないと思いながら、代替案を出すこともなかなかできないもどかしさ。「面白うてやがて哀しき・・・」というのが、この映画を見た直後の感触でした。

この映画を、まさに本当の「選挙前」に見ることになったのも奇縁かも知れません(会期延長した政府のせいですが)。そして、選挙前に、いや選挙後もこの映画が一人でも多くの方の目に触れることを祈っております。

« 浴衣でラスト―鈴木祥子with勝井祐二 | Main | 学歴ではなく「批判する友人」の有無 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/34862/15866275

Listed below are links to weblogs that reference 面白うてやがて哀しき・・・―『映画 選挙』鑑賞―:

» 「選挙」言葉の軽さ [再出発日記]
「選挙」と言う映画は見るつもりはなかった。けれども、先日の日曜日、映画サークルで懇意にしてもらっている映画通の方が、傑作だ、と言うので騙されたつもりで見てみた。面白かった。やっぱり映画は見てみないことにはわからない。監督・撮影・編集:想田和弘登場人物:...... [Read More]

« 浴衣でラスト―鈴木祥子with勝井祐二 | Main | 学歴ではなく「批判する友人」の有無 »