昔の自分を振り返り、そして前に進む―鈴木祥子@磔磔
さて、今日もしつこく鈴木祥子さんのライブに行って参りました。今日が一応ツアーの最終日、しかも僕の地元の京都ということで、参加しないわけにはいきますまい。数ヶ月前にしっかり店売りのチケットを買って、万全の体制で夕方、四条のライヴハウス「磔磔」に向かいます。
会場15分前くらいに着いたのですが、祥友の皆さんをはじめとして、さすがに今日はざっと数十人が既にたむろしていました。僕は祥友の数名の皆さんとの約束で、例の「Sho-Co-Journey T shirt」を着て参上です。女性も数名着てきていましたが、「圧倒的じゃないか、我が軍(男子軍)は・・・」と呟きたくなるほど、男子(いや、取り繕うのは止めます。僕を含めオッサン集団です)の方が着ている人数が多い。ちょっとした何らかのプレイという気がしなくもないですが(笑)、そのままさりげなく入場です。今日のステージは左からピアノ、真ん中にエレキギター、右端のドラムセットいう配置。
予定通り、6時過ぎにライヴはスタート。以下はいつも通りにセットリストを記しつつ、感想を差し挟みたいと思います。
祥子さんは真っ赤なワンピーズドレス(茶色のベルト)と黒いヒール(後でグッチのものといっていらっしゃいました)で登場。祥子さんが登場しただけで、何だか今日の会場はグワーッとテンションというか、体温が上がるような感覚。祥子さんも「どうしたどうした」とちょっと驚いていたようですが、そのまま舞台の真ん中に進みギターを抱えます。
1)ベイビー イッツ ユー(G)
いきなりギターでビックリしたのですが、この曲だったのでますますビックリ。
2)I won't back down(G)
これはTom Pettyのカヴァーですね。以前のライヴでもやってくれた記憶有り。「エレキを持つと、つい弾きたくなるのよね」と祥子さん。
3)あじさい(P)
これはまさに雨模様のこの季節のための曲。途中で間違えて、最初からリスタート。汗をどっとかいて、Lovejoyのbikkeさんがいつものように、ハンカチを手渡すなど甲斐甲斐しくサポート。
4)あなたを知っているから(P)
これが好きな男子は多いんですよね。試みに周りをちょっと覗き見てみると、目をつぶって浸っている率が高い(笑)。
5)Sweet sweet baby(P)
これも『風の扉』の中の名曲ですね。ここで祥子さんは今回初の「何かリクエストあります?」の問いかけを。でも、みんながモジモジしている間に「あ、ないんだ。じゃあ、サクサク行きます」と譜面をパラパラ。目的の曲を探しながらのMCで、
ツアーで全くやっていない曲をこれからやろうと思います。というより、この曲はデビュー以来ライヴでやったことがないから、何と20年ぶり。何か、昔の曲って、昔の日記のような気恥ずかしさがあるじゃないですか。もちろん作品と日記は違うものだけど。でも、今回リマスタリングしているうちに、自分で「あ、いいじゃん」なんて自画自賛しちゃったりして(笑)。時が解決というか時効というか。ついでに言うと、今日は赤いドレスを着ていますが、実は自分では私は赤が似合わないなんていう思いがあったんですが、敢えてそういう既成概念を取り払うというか、チャレンジするというか、今回、昔の歌を歌うというのもそういう部分があって。というわけで、デビューアルバムのタイトル曲をやります。(大意)
祥子さんがこう宣言すると、会場には静かなざわめきが。というわけで
6)VIRIDIAN(P)
が演奏されました。これはレア中のレア。まさに20年間の封印が今解かれました。いやあ、悪くないですよ、マジで。年齢を意識させない歌ですし(祥子さんの歌って、ファンの贔屓目かも知れませんが、若い時にしか歌えない曲って少ないと思います)。
7)夏はどこへ行った(P→G)
最初ピアノで弾こうとしたのですが「ピアノとギター、どっちがいい?」と会場に訊くと「ギター」という声が多かったので「私もそう思ったんだよね」ということでギターで仕切り直し。「この曲はこの磔磔で初のソロライヴをやった時に、最初に弾いた曲で、今回もまたやってみたいと思いました」とのこと。
8)そしてなお永遠に(G、リクエスト)
祥子さんは「まだもうちょっとギターな気分。何か聴きたい曲あります?」というと、祥友りゅうさんがすかさずこの曲をリクエスト&アクセプト。「何かこの曲を歌っちゃうと大団円みたいだね(笑)」と苦笑しながら、このヘヴィーなラヴソングを歌い上げます。いやあ、ギターを弾く祥子さん、迫力あったなあ。
9)危ない橋(P)
10)ぼくたちの旅(P)
この2曲はシームレスで演奏。
11)水の中の月(P、リクエスト)
これは昨日も聞きましたが、最も好きな曲の一つなので、何度でも良いです。この曲に代表されるロマンティシズムというかリリシズムをずっと愛するファンも多かろうと思います。
12)本当は哀しい関係(P、新曲)
これは9月10日発売予定のニューアルバム「Sweet Serenity(直訳すれば「甘い穏やかさ」、かな)」に収録される新曲です(皆さん、手帖に書き込みましょう)。僕はライヴで聞くのは2回目かな(前回は品川ステラボールで)。祥子さん曰く、本当はもうちょっと長いタイトルにしたかったそうですが(「Sweet Serenity and Chocolate Milk Tea」というのが原タイトル)、レコード会社の人から「もっと短く」といわれ、このタイトルになったそうです。ちなみに、僕はすぐに影響を受ける人間ですので、このブログは祥子さんが教えてくれた熱いミルクティーに板チョコを溶かすChocolate Milk Teaを飲みながら書いています(笑)。ただ、僕の自宅にあったのが、大人向けの苦めのチョコ「チョコ○ート効果(カカオ86%)」だったので、ちょっとイマイチでした。恐らく甘めのチョコの方がおいしくなると思います。
13)Father Figure(P)
これもニューアルバムに入る予定の曲ですが、この一年ほど、よくライヴでやっているのでライヴ常連にはおなじみの曲。実は、最初聞いた時は「どういう情景を歌っているんだろう?」とピンと来なかったのですが(済みません)、何度も聞き、祥子さんのアナログ版のスリーブのライナーノーツ(英語の翻訳は疲れる)を読むうちにずしっと胸に迫るようになり、今では大好きな曲の一つになっております。ニューアルバムが発売されたら、当然ヘヴィーローテーション決定でしょう。
14)悲しい青空(P、リクエスト)
これはまさに史上初、だそうです。祥子さん自身「練習もしていない曲をぶっつけ本番でリクエストでやってしまう。出血大サーヴィスと言っていいものかどうか(笑)」。うーん、超レア曲ばかり聴けて幸せ。
15)Circle Game(G)
この曲は僕にとって「峻厳な雰囲気の曲」です。聞いて身が引き締まる思いがします。
16)GOIN' HOME(G)
一転して明るいこの曲。観客もさびの部分を合唱。
17)恋は罪(P→G、産業ロックmix)
「この曲も実は昨日、19年ぶりにやってしまいました」。僕たちは当然昨日これをリクエストしためんちかつさんを見てくすくす笑い。すると祥子さんも「そこ、何笑ってるんですか~」とツッコミ。で、今日もこの明るい不倫ソング(笑)を歌ってくれましたが、ビックリすることに、昨日同様、Huey Lewis & the News のDo you believe in loveのさび部分とこの曲のさび部分を交互にするヴァージョンでやってくれました!!というわけで、これを仮に「産業ロックmix」と呼んでおきたいと思います(笑)。しかも、最後はギターで締めくくってくれました。いやあ、すごいよ、祥子さん。
18)光の駅(G)
祥子さんはこの曲が入っている『Long Long Way Home』にはどうしても「スタジオに閉じこもって(閉じ込められて)延々曲を書いていた(書かされていた)」というトラウマがある、ゆえにこのアルバムの曲はなかなか気が進まないということを何度かライヴのMCで言っていましたが、最近心境の変化があったそうです。ツアーで初期の曲をやっているうちにこの曲も改めて好きになってきたとのことです(僕が思うに、今回の祥子さんのツアーはこのように「昔の自分を振り返り、そして前に進む」というコンセプトがあったと思います)。ということで、祥子さんもノリノリ、僕たちも大盛り上がり。「Into the sunrise, into the moonlight」と祥子さんと観客でcall & responce。一旦ステージはこれで終了。以下はアンコールです。
19)D'yer Mak'er(P)
これはLed Zeppelinのカヴァー。今までのライヴでも何度かやっていますね。
20)ときめきは涙に負けない(P)
うわあ、一転してしっとりして会場の男子どもが瞑目して聞いているぅ(僕もその一人でしたが)。
21)午後の坂道で(P、リクエスト)
これをリクエストする人って多い気がしますね(ほぼ男性ですが)。浜離宮朝日ホールのソロの時でもリクエストしていた人がいたよなあ。
22)月とSNAPSHOTS(D)
待ってました!ようやくドラムの叩き語りですよ!!ズンズン来るドラムの音。スカートだなんて関係ないぜとばかりに豪快に叩きまくる祥子さん。
23)海辺とラジオ(P、リクエスト)
明るい曲で終盤疾走するライヴ会場。この曲の直後、みんなでStanding Ovation。大盛り上がりのままアンコールの「第一部」が終了し、またまた拍手で一旦楽屋に引っ込んだ祥子さんを呼び出し、二度目のアンコールです。ここからはほとんどの客が立ったままでした。まあ、年齢層の高い祥子さんファンとはいえ、2、3曲ならスタンディングも大丈夫でしょう(笑)。
24)メロディ(P)
これもノリの良い歌なので、手拍子が続きます。僕も含め何人かは、さびに入る直前に手拍子を少し原曲のリズムを真似して変化させました。
25)あたらしい愛の詩(アカペラ→P)
最後にこの曲です。祥子さんはアカペラで、我々は手拍子で。「愛がただの名前に過ぎなくなって~♪」というフレーズは僕にとって永遠です。「I still love you」というフレーズを祥子さんと僕たちで交互に歌い続けましたが、何度も続くうちに「どうやって収拾をつければいいのか(笑)」と祥子さんも困ってしまい、ピアノに移り、締めました。
今日のライブはこれで終了。いやあ、今日もしっかり堪能してしまいました。
僕は恐らく次に参加するのは、ニューアルバムのレコ発の10月あたりのライヴになる予定です(9月の東京公演は恐らく出張で行けないのです。無念)。でもこの6月、しっかり「祥子分」を補給させてもらい(もしかしたらオーヴァードーズかも知れませんが)、終演後一緒に飲みに行った祥友の皆さんとも秋の再会を期したのでした。

では、かけられたレコードのリストを羅列していき、その後のライブのセットリストをいつものようにお送りしたいと思います。



祥子さんやかわいさんを見送った後もTOKUZOで僕たちは飲み続け(遠くから来てらっしゃる方は電車やバスの時間が迫っていましたので「いつかまた会う日まで」と言いつつどんどん消えていきましたが)、地元の方や僕のように泊まる人間数名は、ここにとても書けない「内緒話」に興じ、こうして楽しい名古屋の夜は更けるのでした(その話のせいで眠れなくなり、真夜中にこうしてブログを更新しております←ちょっと嘘)。


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