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September 04, 2008

『国家と宗教―宗教から見る近現代日本(上・下)』発売中!

Kokka_syukyo01 皆様、お久しぶりです。

実は、ほぼ一ヶ月前に出た本の宣伝をさせていただきます。法蔵館から『国家と宗教―宗教から見る近現代日本()』という本が現在発売中です。これは、京都仏教会が12回にわたって行った研究会の成果として編まれたもので、不肖僕も論文一本載せております。僕は先輩、後輩、知り合いの中からこのテーマで何か書いていただけそうな方々をお呼びするという、いわばブローカーネゴシエーターのようなことも多少やったこともあり、編集作業も多少お手伝いしました。
既にもう一つのブログでは「出ましたよ」と宣伝していたのですが、先日京都仏教会の方々とお話しした際「やはりもっと宣伝しなければ」という声があがりましたので、及ばずながら、僕のこのブログでもご紹介することにしました。目次は以下の通りです。

目 次
上  巻
発刊のことば     京都仏教会
理事長 有馬 頼底
はじめに 洗 建 田中 滋
総論:法律と宗教     洗 建

第一部.     「国家神道」形成期の葛藤
1.     国家神道の形成     洗 建
2.     近代国家と仏教     末木文美士
3.     神仏分離と文化破壊―修験宗の現代的悲喜     井戸 聡
4.     国家の憲法と宗教団体の憲法―本願寺派寺法・宗制を素材に     平野 武
5.     井上円了と哲学宗―近代日本のユートピア的愛国主義     岡田 正彦
6.     近代日本における政教分離の解釈と受容     小原 克博
7.     国家神道はどのようにして国民生活を形づくつたのか?
    ―明治後期の天皇崇敬・国体思想・神社神道     島薗 進

☆インタビュー:聖護院門跡門主宮城泰年
「国家神道体制下の本山修験宗」

第二部.     国家総動員体制下の宗教
8.     国家総動員体制下の宗教弾圧―第二次大本事件     津城 寛文
9.     植民地期朝鮮における宗教政策―各法令の性格をめぐって     川瀬 貴也
10.    近代日本仏教と中国仏教の間で―「布教使」水野梅暁を中心に     辻村志のぶ
11.    戦時下における仏教者の反戦の不可視性
    ―創価教育学会の事例を通じて     松岡 幹夫
12.     反戦・反ファシズムの仏教社会運動
     ―妹尾義郎と新興仏教青年同盟     大谷 栄一

下  巻
第三部.     戦後新憲法と宗教
13.     戦後新憲法体制と政教分離     洗 建
14.     遺骨収集・戦没地慰霊と仏教者たち
    ―昭和二七、八年の『中外日報』から     西村 明
15.     アメリカ合衆国における信教の自由をめぐる諸問題
    ―日米比校の一助として     藤田 尚則
16.     靖国問題     平野 武

☆インタビュー:日本基督教団牧師千葉宣義
「日本基督教団の戦後の歩みの中で 一人の牧師として」

第四部.     宗教の存在理由への問い―新自由主義経済体制下の「国家と宗教」
17.     宗教法人法改正問題     洗 建
18.     オウム反対の世俗的原理主義―転入届不受理の論拠と感情     芦田 徹郎
19.     地域の安心・国家の治安
    ―オウム問題から見た日本の「コミュニティ・ポリシング」     野中 亮
20.     宗教法人法の改正問題と情報公開
    ―広島高裁判決をめぐって     小池 健治
21.     「宗教関連判例の動向」について     橋口 玲
22.     国家が宗教的情操を語り始めるとき     野田 正彰
23.     憲法第九粂改正論と絶対平和主義     藤田 尚則
24.     意法改正論と政教分班論―憲法二〇条をめぐって     桐ケ谷 章
25.     観光立国「日本」と「宗教」
    ―世界遺産熊野古道の柔らかなナショナリズム     湯川 宗紀
26.     国会において「宗教」はいかに語られてきたか
    ―宗教間題の脱宗教化?     寺田 憲弘
27.     公益法人制度改革と宗教法人     田中 治

☆インタビュー:京都仏教会理事安井攸爾
  「反古都税運動と京都仏教会」

総括:宗教への交錯するまなざし―新自由主義経済体制下の宗教     田中 滋
あとがき     田中 滋

Kokka_syukyo02 非常に多くの方のご協力の下、浩瀚な本ができてしまいました(僕もまだ全部読み切れていません)。宗教学、法学、神学、仏教学、社会学など、様々な分野の論考が一緒になっている、という点でも「お買い得」だと思います。共に\3,675(税込み)です。
日本近現代にご興味のある方や、特に僕と似た分野を研究されている大学関係者の皆さまは、どうぞお買い求め(もしくは大学図書館に入れて)くださいますようお願いいたします。

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Comments

こんにちは。
書店においてあるのを見かけました。
私の研究との関連でも読んどかないといけませんが、上下巻買うのはしんどいところです。

錦正社の『慰霊と顕彰の間』を買ったところでございまして。私の研究が知らないところで言及されていたんですね。大学を挙げてやられるとやることなくなりそうです(笑)。

Posted by: 虎哲 | September 06, 2008 at 12:28 AM

虎哲さん、どうも。
それじゃ、僕の研究室に来た時に差し上げましょうか?まだ僕がもらった「著者分」が余っているので。

錦正社のやつは、内容はしっかりしていますよね(出てくる人の9割が知り合いですが・・・)。あそこは神道がらみの良い本を出す場合があります(昔、加藤玄智という宗教学者の神道論の本も出していた記憶が)。あと、以前から國學院のある人は君の論文を読んでいましたよ(前にお教えしたと思いますが)。

Posted by: かわせ | September 06, 2008 at 03:08 AM

たびたびです。
>差し上げましょうか
それは有り難いことです。よろしくお願いします。しかし読み終えるのには時間かかりそうですね・・・。

>前にお教えした
残念ながら全く覚えていませんでした。すみません。

Posted by: 虎哲 | September 06, 2008 at 11:08 AM

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