« 鈴木祥子@Live Cafe Jive Hiroshima | Main | はなむけの言葉 »

February 28, 2009

鈴木祥子@旧立誠小学校

090228_rissei_001 今日も今日とて、鈴木祥子さんのライヴに行ってしまいました。何と3週連続。これは自分でも新記録(だと思います。全て違う街だったというのは)。

この2月のツアーの最終日は、京都の飲み屋街である木屋町の真ん中にあり、今は廃校になってイヴェントスペースになっている「旧立誠小学校」でのライヴ。以前ここで演劇集団が何かやっていたりしたのは聞いたことがありましたが(唐十郎率いる唐組もここで何かやっていたような)、僕自身、ここに入るのは初めて。今日はゲストとして、鈴木博文さん、武川雅寛さんという、ムーンライダーズのお二人が来るので、恐らくライダーズファンの方も多く集まったことでしょう(実際、いつもにも増して年齢層が上がったような気が・・・)。会場30分前くらいに小学校前に到着し、いつものライヴ仲間祥友の皆さんにご挨拶。開演までだべったり、京都精華大学の学生たちの催し物を眺めたりして暇つぶし。以下は一応ネタバレ、ということで伏せます。

090228_rissei_007 というわけで、いつもの如くセットリストを書いていきます。会場は、小学校の講堂。壁には小学校のみんなで作ったモザイク画や、校歌がまだかけられていたりしました。
時刻通り、祥子さんが登場。今日は赤紫の着物に薄い黄色の帯。紫と黄色って補色だと思いますが、こういう組み合わせは着物ではありなんですねえ。前回、前々回同様、ラジオのチューニングをあわす効果音が流れて、本編スタートです。

1)Don’t go breaking my heart(祥子さんは今回全曲Piano)
バカラックのカヴァーからスタートというのも同じ。バカラックサウンドって、どうしてこうも訴えかけるものがあるんでしょう。余計なことですが、祥子さんの譜面がピカチュウのクリップで挟まれていたのに気付いて気になったのは僕だけじゃないはず(笑)。
2)優しい雨
説明不要の名曲。
3)Hourglass
僕としては、今日の演奏で一番良かったのはこれのような気がします。ピアノの響きも、祥子さんの声の伸びも良かったなあ。祥子さんのMCでは「神戸は古い洋館、広島はカフェ、そして今日は小学校と、ノスタルジックな雰囲気の会場を今回のツアーでは回っています。でも、講堂の雰囲気で、ちょっと硬くなってます(笑)」
4)花束
5)とどくかしら
ここまでソロで一気に演奏して、ここから武川さんが入ります。
6)Sweet Thing(武川Vln)
ここで武川さんのヴァイオリンが入って、ぐっと雰囲気が良くなりましたよねえ。何やらせても上手すぎる。
7)本当は哀しい関係(武川Vln→Tp)
これは実際にアルバムレコーディングで武川さんが入っている曲。トランペットもちゃらっとこなすんだから、堪りません。
8)俺はそんなに馬鹿じゃない(武川Vo&AG)

武川さんの曲。今度はヴォーカルも、ギターも武川さんで。武川さん曰く「これは何年前の曲かな、それほど昔じゃないけど。もう一人の方が、日記とか付けてちゃんとしています」と言って呼び出されて、鈴木博文さん登場。代わりに祥子さんが一旦抜けて、ここから数曲「三分の一のムーンライダーズ」による掛け合い漫才のようなステージに。実際、30年以上も一緒にやっている仲間ですから、阿吽の呼吸というか、ボケと突っ込みというか、そういうのが調和しているんですよね。これが大人の渋さってやつ。でも、この二人だけでのライヴというのは何と初めてなんだそうです。
9)ブルー(博文AG、武川AG)
お二人でツインギター&ツインヴォーカル。
10)A FROZEN GIRL,A BOY IN LOVE(博文AG、武川AG)
これも二人でギター&ヴォーカル。これは『Don’t trust over thirty』所収。今日の客席見たら、アラサーどころかアラフォーの人の方が多かった気もしますが(笑)、ま、それはそれで。
090228_rissei_008 11)Bomb(博文AG、武川マンドリン)
12)今すぐ君をぶっとばせ(博文AG、武川AG)
13)月夜のドライヴ(博文P、武川Vln)
博文さんがピアノに向かったとき、武川さんが「僕はピアノができないので、できる人が羨ましい。両手で別々のことやっていて、頭よく見えますよねって、何くだらないこと言ってるんだ、俺(笑)」と言っていたのは笑えましたが、これは武川さんほどのテクニシャンがいうので、却って空恐ろしさも感じちゃったりします。
昔から思うのですが、ムーンライダーズの皆さんはハッとするような美声の持ち主はいない気がするのですが(ファンの方済みません)、今日の博文さんと言い、武川さんと言い、訴える力がすごくある歌声だと思います。特に博文さんの生声は僕、初めてだったのですが、溜めやひねりを加えていない憂歌団の木村さんのような感じで(声質は似ていると思う)、ブルージィ。
ここで再び祥子さんが登場です。
14)Highway Star(博文AG、武川Vln)
これは博文さんとカーネーションの直枝政広さんのユニット「政風会」の曲(今気付いたけど、武川さんと直枝さんって、「まさひろ」なのね)。一部ファンは大喜び(笑)。このタイトルの由来は、と聞かれて博文さんは「検索でひっかかってくれるかな、と」などとはぐらかしていましたが・・・。
15)Short People(博文AG、武川Tp)
これはRandy Newmanのカヴァー。アルバム『Little Criminal』所収。ここで一旦博文さんは退場。
16)ラジオのように(武川Vln)
弦楽器が入ると、やっぱり良いですねえ
17)両手いっぱい(武川Tp)
18)Love Child(武川Tp)
2曲続けて、武川さんはトランペット。これが、また合うんですよ。武川さんのトランペットを初めて聞いたのは、2006年12月の上野洋子さんのライヴででしたが、トランペットとバッキングコーラスが渋いなあ、とその時も思いましたが、今回も同様に感じました。たまたまですが、僕が恐らく一生敬い続ける歌姫お二人のサポートを両方なさっているんですよね、武川さんは。ということで、今後もどこかでお顔を拝見することが増えそう。
ここで武川さんも退場して、祥子さんのソロに戻ります。
19)Silent Dream
祥子さん曰く「これは自分の子供の頃の風景を思い出しながら作った曲で、まさに小学校で歌うためのような曲かも」。
20)Farewell Song
21)Happiness
「Silent Dream」から「Happiness」までは、この三回のツアーで共通した流れですよね。「Happiness」の曲の途中で行き当たりばったりMCに突入したのですが、「この曲は歌詞の通り25歳の時作った曲なんですが、今から見ると青いな、甘いななんて思っちゃったりもしますが、その反面今でも通じるというか、私に成長はあるのか、という気持ちにもなったりします(笑)」とのこと。要するに「青さばかりだとつまらないし、老練だけでもつまらない。人間はそこそこの青さを保っている方が良い」ということでしょうか。それなら僕も同感です。本編はここで終了。ここからはアンコールです。

アンコールとともに、再び武川さん登場。そしていきなり、先週広島で披露された新曲ですよ!!
e1)Do you still remember me?(武川Vln)
この曲は近々レコーディングされることが決定したと先週も告知されたわけですが、何と「7インチシングル」で出るそうです!!ドーナツ盤かあ。祥子さんたら、やっぱりレコードを出したいのね。
e2)ブラウン管の告白(武川Vln)
これは先週広島でも演奏された、一風堂ドラマーだった藤井章司師匠に捧げる曲。
この曲の後、博文さんも再登場。
e3)くれない埠頭(武川Vln、博文AG)
この曲の前、祥子さんと博文さんで「大田区」トークが花開きました。「東京のブルックリン」だの「ディープサウス」なんて事も言っていましたが(笑)。
ここでムーンライダーズのお二人は退場、祥子さんも一旦引き返しますが、一人だけ戻ってきて再アンコールに応えてくれます。
e4)言葉
『Hourglass』のなかでも、隠れた人気曲なのではないでしょうか。以前、この曲ばかりしつこくリクエストするおじさんもいましたしね。
5)逆プロポーズ(仮)(リクエスト)
最後はこれでシメ。「何か最後に聴きたい曲ある?」と祥子さんが聞いたとき、即座に答えたのが祥友であるR.R.さん(仮名)でした。彼の他は声が挙がらず、そのまま採用。これにて本日のライヴは終了。

僕としては、3週連続で祥子さんを拝むことができ、嬉しいと言えば勿論嬉しいんですが、禁断症状とか、この後の虚脱状態が予想されて、そっちが自分ながら心配です。
ライヴの後は、目の前の飲み屋街に突入して、日付が変わるまで杯を重ねました。どうもありがとうございました。ライヴ会場であったほかの皆様も、また会う日まで。

追記:ムーンライダーズの曲に関しては、こちらのブログを参考にさせていただきました。popholicさん、あまり会話できずに残念でしたが、またお会いしましょう。

|

« 鈴木祥子@Live Cafe Jive Hiroshima | Main | はなむけの言葉 »

Comments

おつかれさまでした。政風会で大喜びしたうちの一人です(^^;)昨日はやはりゲストの存在感がすごかったですね~。まさかの「月夜のドライブ」でした。僕のハイライトはDo you still remember me?、新曲が聴けて満足です。しかし7インチとは(^^;)久しぶりの打ち上げも楽しかったです。では、次なる会場でお会いしましょう(^^;)

Posted by: めんちかつ | March 01, 2009 at 09:06 AM

やっぱりめんちかつさんがコメント一番乗りですね。早起きさんなんだから(笑)。
昨晩はどうもでした。僕は打ち上げとこのレポを書いて精根尽きたのか、今日の日曜日は一日自宅でゆっくりしていました(花粉も酷かったので外に出たくなかったのです)。
確かにゲストの存在感はすごかったなあ。実はそれほどライダーズはちゃんと追いかけていなかったのですが、ちょっと色々聞いてみたくなりました。
それではまたお会いしましょう。

Posted by: かわせ | March 01, 2009 at 11:43 PM

3週連続参戦、おつかれさまでした。
うらやましい限りです。
それに詳細なレポありがとうございます。

新曲どんな感じなのかな~
7インチシングルとは!!
祥子さん、マジっすね(笑)

リクエストでラストは神戸と同じですね。
「逆プロポーズ(仮)」か~いいなぁ
大好きなんで、ライブで聴きたいです。

Posted by: Ken | March 02, 2009 at 09:55 AM

川瀬さん詳細なライブレポート有難うございます。行けなかった残念さを埋め合わせて頂いた様で大変感謝です。今度こそ初対面致しましょう。

Posted by: 古都のまりん | March 02, 2009 at 11:58 AM

かわせさま、今回も詳細レポ、ありがとうございます。読みながらつい余韻に浸ってしまいます(笑)。ライダーズのお二人との共演(競演?)も良かったですね。次の関西はいつになるでしょう。楽しみですね。
そして祥友の皆さんとお会いできて本当に良かったです。かわせさんのおかげです。また皆さんとお会いできるのを楽しみに、7インチ買って聴きこみたいと思います(笑)。ありがとうございました!

Posted by: すたあまん | March 02, 2009 at 02:33 PM

いつものように、また参加した気分になっています(笑)
ほんとすばらしいレポ、ありがとうございます!
新曲、レコードで出るのですか!
早めに針を買い替えなきゃ!!

Posted by: みたか | March 02, 2009 at 09:13 PM

どうも。素晴らしいライブでしたね!
ライダーズ経由で祥子さんを知った僕には
もう最高のライブでしたよ。
また今度ゆっくり話しましょう

Posted by: popholic | March 02, 2009 at 09:51 PM

お疲れ様でした
関西ツアーコンプとかさすがですねー
けど自分も地元神戸での開催を初めて体験したわけですが、なんかやはり京都のliveが落ち着く感じがします。公演中も、公演後もwww
また遠くない日に京都であることを祈るばかりです、今度は飲むゾ♪wine

Posted by: YOH | March 02, 2009 at 10:12 PM

あの野球部夜間練習用みたいなライトアップの感じに、去年の精華大を思わせるムードがありました。
同じく講堂だったしね。
あの時はHONZIさん、今回は藤井章司氏、と追悼曲がアクセントになり、観る側含め「死」と隣り合わせに生きていく想いというのが強くなってきた気がします。
テーマのノスタルジアというのも「死」につながるイメージではあるし。
うまく云えませんが、より根源的に生と死をみつめていくような姿勢を感じました。
(最近のCDジャーナルとin my roomの記事の印象が強いのかも)

spa

Posted by: るーとちぐーか | March 03, 2009 at 01:03 AM

皆様、コメントありがとうございます。

Kenさん、祥子さんの「レコード愛」は本物ですね。我々もつい巻き込まれていますが(笑)。「逆プロポーズ(仮)」の声が挙がったとき、祥子さんは一瞬「えっ(他のはないの)?」みたいな表情をしたのですが、その声以外には上がらず、そのままこれになりましたが、いい締め方だったと思います。R.R.さん、GJ!

古都のまりんさん、ご満足いただけたなら幸いです。お体、お大事になさってください。今度の京都でのライヴでお会いしましょう。

すたあまんさん、ご夫婦の仲を裂くようなことになって済みません(笑)。これからもお時間が許せば、打ち上げに参加してください。早く関西にもう一度来てくださればいいですね。僕の勝手な希望としては京都は磔磔、大阪はシャングリラですね(どっちも適度な大きさのハコで、舞台が高くて見やすいから)。

みたかさん、祥子さんは我々ファンに「レコード」及び「カセットテープ」の良さをいつもライヴで布教なさっていますが、本格的な宣教を始められるようです(笑)。また関西のライヴでお目にかかりたいですね。

popholicさん、ライダーズの曲のセットリスト、参考にさせていただきありがとうございました。そりゃ、あの構成は昔からライダーズを聞いている方には辛抱たまらんものだったでしょうね。またどこかでお会いしましょう。

YOHさん、いつもどうもです。車で来ていらっしゃるYOHさんの前で酒を飲むのは気が引けるのですが(といいつつ飲みまくりですけど)、今度京都でお泊まりになって、心ゆくまで飲み明かしましょう(体力が持つ限り)。

るーとちぐーかさん、もうちょっとお話ししたかったのですが、早くお帰りになって残念でした。
そうなんですよ、広島と京都で祥子さんは、お師匠様である藤井さんに捧げるべく一曲歌ったのですが、良い意味で「からっ」としていた気がします。お父様を亡くされたときのような重さや、HONZIさんを思い出して涙ぐまれたときのようなときとは違って、死んだ人も既に、そしてこれからも自分の一部になっているというような気概を感じました(穿ち過ぎかな?)。

Posted by: かわせ | March 03, 2009 at 01:59 AM

今回もお世話になりました。感謝です。
しばらく間が空いてしまいますが今後共宜しくお願いします。

きっとタカヤさんの事でしょうから急遽横浜に出張が入る事でしょう・笑。

Posted by: りゅう | March 07, 2009 at 07:43 PM

りゅうさん
いや、横浜は出張の予定は絶対に入りません(笑)。知り合いもいないし、何かあるなら東京ですから。ま、東京から横浜なんて、大阪と京都くらいの距離ですけどね。

Posted by: かわせ | March 08, 2009 at 10:44 PM

The comments to this entry are closed.

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/34862/44199939

Listed below are links to weblogs that reference 鈴木祥子@旧立誠小学校:

« 鈴木祥子@Live Cafe Jive Hiroshima | Main | はなむけの言葉 »