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August 21, 2010

zabadak「私の罪は三千年」@郡上八幡照明寺

Rimg0481 さて、残暑厳しい折、皆様いかがお過ごしでしょうか?
僕は今日もzabadakのライブに行ってきましたが、今日のライブは今までとは一味違う(僕的には)。というのも、この十数年ほど毎年夏に、岐阜県の郡上八幡の照明寺というお寺で「私の罪は三千年」と題されたライブが開かれているのですが、今年僕は初めて参加することができました。今までは日程が合わなかったり、交通手段に問題があったりで参加を見合わせていたのですが、このところのライブで知り合いになった皆さんの「レンタカー借りて、日帰り弾丸郡上ライブツアーしちゃおう(仮称)」企画に僕もご相伴させていただくことができました。ここに記して感謝申し上げます。
Rimg0480 てなわけで、朝早く起き、お迎えの車をセレブ気分(嘘)で待ち、高速道路で一路郡上八幡に向かいます。僕の田舎(川瀬家の墓の所在地)は岐阜県養老郡ですが、それ以北については全く土地勘がないんですよね。というわけで、一宮インターチェンジからは全く未知の世界でした。お昼過ぎに、無事郡上八幡に到着。お昼ご飯は、下調べをしておいた、鰻が評判の「美濃錦」というお店。結構並ばされましたが、その価値はありました。久々に美味い鰻(僕はうな重を頼みました)を食ったという気がしますが、実は「事件」はこのお店から起こっていたのです。まず中に入ると、先客の中に、かつてライブ会場でお見受けした気がする人が数名すでにいらっしゃいました。でも、これは想定の範囲内。狭い町だから、うろうろしていたらどこかで会うのは当然ありうることですが、びっくりしたのは、zabadakの吉良さんご一家(と住職ご一家)が衝立の向こうにいらっしゃったこと!!最初、中学生くらいの男の子をちらっと見て「あれ、吉良さんのところのS君に似ているなあ」と思ったら、続けてお父さんご本人がギターを抱えてお店に入ってきたので、我々ファンは思わず目をむきました。地方の鰻屋で、zabadakファン率(十数名いたもんな)が異常に高まるという一種の非常事態に(笑)。もちろん、プライヴェートな領域ですから、我々も目礼だけで済ませました。ここで食事を済ませた後、少しだけ観光として街中を散歩しました。驚いたのが、郡上八幡がいわゆる「食品サンプル」が名産だということ。思わず果物とか餃子とかのサンプルを買ってしまいそうになりましたが、ぐっとこらえて、スルーします。
そのあと、結局3時半ごろ、会場の照明寺に到着、そこで旧知の人に缶ビールなどをおごってもらいつつ(ちゃんとお礼を申し上げるのを忘れていました。すみません。借りはまた今度)、開場時間を待ちます。みんな、こんなところ(って失礼だけど、初めての人はなかなかたどり着けないと思う)に続々と集まって、会場がお寺っていうのもあるけど、本当に聖地巡礼だなあ、と思ったりしました。
Rimg0500 4時半ごろから会場となるお堂への入場が始まりました。このお寺、お堂はもちろんですが(なんたってこれだけの人数を収容できる規模なんですから)、すごく豪華絢爛で立派な内陣でびっくり。このあたりも、真宗の篤信地帯なんだろうな。というわけで、阿弥陀仏やら親鸞聖人の御影をバックに吉良さんと公子さんはお歌いになるわけです。5時ちょうどに住職さん(正確には前住職さん)のお話があり、そのあとに吉良さん、公子さんの登場です。吉良さんは向かって左側、公子さんは右側でした。ギターとアコーディオンと鈴とグロッケン(鉄琴)というシンプルな道具立て。完全アンプラグドなライブが開始されました。以下、いつものようにセットリストを中心に書いていきます。
1)遠い音楽
しっとりとしたこの名曲からスタート。「昨日、我々は下呂温泉に泊まったのですが、Twitterで「ゲロなう」とつぶやいてしまい、大丈夫ですか、とか言われちゃいました(笑)。カタカナにしたのがまずかった」と「おいおい」と突っ込みたくなるお話が今日最初のMCでした。
2)線香花火
夏らしい選曲。
3)Still I'm fine
最初吉良さんが間違えて、速攻で「ごめんなさい」と謝る姿に、思わず共感してしまったのは秘密です(ってここに書いちゃうけど)。その後、今度は公子さんのテンポがずれてしまい「これは夫婦の…(危機?)」とひそひそと相談しているさまにも共感(以下略)。
4)宇宙のラジヲ
吉良さんいわく「そうは聞こえないかもしれないけど、一番難しい曲」「息継ぎができない曲」なんだそうです。でも、今回はこの曲、間奏部分がすごくかっこよかったです。
5)星の約束
この曲の後、吉良さんが汗をぬぐっている間、公子さんはつなぎとして、この前発売されたDVDの宣伝MC。「あのDVDも(今同様)だんだん吉良君の髪型が変わってきて、最後は洗った子犬のようになる(会場爆笑)」。
6)七月の雪(KARAK)
これはレア。カラクの曲だもんなあ。で、この曲の後、驚くべき発表が。それは「我々は沖縄が好きで、このところ年に一度は行っているんですが、そういえば沖縄でライブをやったことはないなあ、そうだ、たまにはツアーでも組んでみんなで行っちゃおうか、ということを考えていまして、今のところ、子供の冬休みに合わせて12月29日(ごろ)を考えております。詳細は後日に」とのことです。うーん、これは行きたいけど、なかなか難しいかな。そもそも、これはさすがに単独ではだめだな、沖縄なら妻と一緒に行きたいな。
7)星ぬ浜
沖縄ライブの構想が発表された直後は、このオキナワンテイスト(でもやっぱりメロディラインはzabadakなんだよな)の曲を。
8)雲の言葉
これは照明寺の住職に依頼されて作った曲なんだそうな(知らなかったなあ)。公子さんいわく「生命ができていく過程をうたった」とのこと。そういう意味も込められていたのか。最後の方は吉良さん一人がギターをジャカジャカ弾いていたのですが、終わった直後「あれ、そっち(公子さん)はこの曲の最後そんなに暇だっけ?一人でやってて空しかった」(会場爆笑)。
9)夕焼け
いつの間にかこの郡上八幡でのライブも14回目になると、公子さん。僕はようやく来れましたよ。
10)Je suis
これは新曲。作詞・作曲ともに公子さん(吉良さんいわく「フランスかぶれ」、公子さんいわく「かぶれてます」)。僕はフランス語を勉強していないので、殆ど聞き取れませんでしたが、最初の部分は「私は海、私は空」というように聞こえたので、歌詞の感じとしては、僕も大好きなKARAKの名曲「On this planet」に近いものがあるんじゃないかな、と思いました(あくまで推測ですが)。
11)双子の星
この二曲は立て続けに演奏されました。「双子の星」には吉良さんによるホーミー的な発声部分があるんですが、そこから話を持ってきて「現在吉良家で流行っているのは、ブブブブとトランペットを吹くために口の周りの筋肉を鍛えることです。誰が一番先に吹けるようになるかの競争をしている」そうです。負けず嫌いの吉良さんは「(小峰は)トランペット頑張らずに、フランス語頑張ってよ」と思っているようですが…(笑)。
12)冷たい夜に
これは、La Compagnie Anの「月いづる邦」の挿入歌。zabadakの「My Space」でそのさわりが聞けますね。
13)はじめてうたったうた
これも最初、ちょっとトチってしまったのですが、公子さんが我々観客に「忘れろ~」という魔法をかけたので、どういうミスだったかは忘れてしまいました。
14)この空であえるよう
最近のライブでは、これを歌うことが多いですよね。この日本語版、改めてアルバムに収録してもいいんじゃないかな、と思います。
15)夢を見る方法
終盤となり、盛り上がるこの曲が奏でられます。
16)Easy Going
やっぱ、ライブの締めはこの定番の曲なわけですが、やはり吉良さんがどこかで歌詞間違いしてしまうのもお約束。不思議だなあ。なんか、「間違えなくちゃいけない」とでもいうような気持ちが、無意識のレベルであるんじゃなかろうかとまで勘ぐってしまいます。横の公子さんの表情が何とも…(笑)。本編はいったんこれにて終了。すぐにアンコールに応じてお二人は戻ってきたのですが、吉良さんは「なんですか、この盛り上がりは」とおっしゃいます。いや、それより問題は、手拍子の調教のされ具合では、と僕は思ってしまいましたが…(アンプラグドなので、お二人の歌の部分になると手拍子が小さくなったりする気の使いよう。改めてファンの皆さんに、「あんたら、スゲーよ」と感心)。
17)小さい宇宙
最後はこの曲で締め。
始まったのが早かったのは、我々観客が郡上踊りや観光を楽しめるように、という配慮だったそうです(もちろん、吉良さんご一家も楽しめるように)。
Rimg0503 終わった直後にサイン会。僕は写真のように最新DVDにお二人に頂きました。ありがとうございます。その際「実は、ツイッターで申し上げたのですが、僕が「Wonderful Life」を使って宗教学の講義をした者です」と名乗り、公子さんから「今度どんな反応だったか聞かせてください」と言われました。今後とも授業で使わせてもらい、ある程度貯まればご報告したいと思います。「死生観」を考えるきっかけになりますからね、あの歌は。
弾丸ツアーの我々は、サインを一通りしていただいた後そのまま車に乗り込み、帰路につきました(夕食は高速道路のSAで)。あまりにも慌ただしかったので、郡上八幡を満喫、というわけにはいきませんでしたが、今、こうしていつものようにブログを書きつつ、じわじわと「ああ、あのお寺の本堂で、生声、生音を聞いたんだなあ」としみじみ感じております。今回僕を連れて行ってくださった皆さん(特に運転を行き帰りとも引き受けてくださったFさん)に改めて感謝申し上げて、今回は締めたいと思います。

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