実はこのところ、遅寝遅起きが慣習化してしまい困っている。というのも、原因はただ一つ。地球の裏側で行われているスポーツを真夜中にテレビ中継するからです。
テニスでは全英オープン(ウィンブルドン)、サッカーではユーロ2004と、共に激しく僕の生活のリズムを狂わせてくれました。そして、共に驚くような結果がでました。ユーロ2004は何とギリシャが神話的なストーリーを伴って優勝(これには本気でびっくり)。
そして今回のウィンブルドン女子シングルスでは、まだ17歳のロシアのマリア・シャラポアが、前回の優勝者セリーナ・ウィリアムズを破って優勝しました。今回の日記はこのシャラポワについての雑感。
まあ、彼女のモデルもこなす美しさは、他にも様々な皆さんがブログで語り、マスコミもその辺りは重々承知で報道していますので(写真などは例えばウィンブルドンの公式サイトや、恐らくファンが作ったであろうこのサイトなどを参照)、ここでは特に触れませんが、僕もご多分に漏れず、「シャラポワって足長いなあ」と惚けたように見入ってしまいました。妻は「あのスリットは犯罪的」といいました。僕も同感。日本の杉山愛選手との準々決勝は最初から最後まで見てしまいました(杉山さん、惜しかったですね)。シャラポアを見ながら、昔先輩に聞いたダーティ・ジョーク(一種の人種差別ネタですね、こりゃ)、「スラブの女性は10代の時は人間ではない(天使のようだから)、しかし30歳越えると人間以外のもの(例えば樽)になる」というのを思い出していました。
実は僕は中高5年間硬式テニス部に所属していたので、結構今もテニスの試合を見るのは好きな方なのです(公式戦では一勝もできずに引退しましたが)。そのころの僕のスターはちょっと渋く、マッツ・ビランデル(スウェーデン)でした。今、この名前でピンと来る人はあまりいないでしょうね(彼のバックハンドをお手本にしていたのです)。
それはさておき、このシャラポワの快進撃に見られるように、どうも女子においてはロシアテニスが一大勢力になりつつあるようです(ベストテンのうち4人がロシア勢だとか)。時代ごとに、ある国出身の選手が世界の頂点を占める、ということがテニスではままあるようですね(ベッカー・グラフを中心としたジャーマンテニス、古くはボルグ、ビランデル、エドベリを中心としたスウェーデンテニス、ナブナチロワ・レンドルを中心としたチェコスロバキアテニスなど。たとえが古くて済みませんが。アメリカはみんなが移住してくる国なので単純には言えませんが、この10年ほどはアメリカ勢が結構有力だったような気がします。アガシ、サンプラス、ダベンポート、カプリアティなど)。何か不思議な気がしますね。
今回17歳という若さでウィンブルドンを制してしまったシャラポワ嬢ですが、まだ他の大会でめぼしい成績を上げてはいないようですので、「燃え尽き症候群」にはならなさそうで、一安心です。彼女の躍動する姿はまだしばらく拝見していたい気分です。
実際、テニスという競技は「若さ」がものをいうところが大ですから(老成よりはスピードと反射神経がものをいう実も蓋もない競技です)、若くして大きな大会を制してしまって早々に燃え尽き症候群に陥るという選手が結構いると思います。カプリアティなんかその典型でしたよね(更生しましたが)。
テニスって(『エースをねらえ』がいう以上に)残酷なスポーツだと思います。
そういえば、今クルニコワとヒンギスはどうしているのかな・・・。
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