May 04, 2008

鈴木祥子フルアコースティック・ライブ@浜離宮朝日ホール

002 本日はタイトルの通り、浜離宮朝日ホールに、鈴木祥子さんのソロライブを見に行きました。題して鈴木祥子フル・アコースティック・ライブ SHO-CO-SONGS 2008~しょうことピアノ~。このところの関西のライブでは、狭くて年季の入ったハコ(婉曲表現)でやることが多かった祥子さん、僕もこれほどのきれいなホールでのコンサートは、去年のステラボールでのコンサート以来。まず、僕はこの浜離宮朝日ホール自体が初めてだったのですが(休日ということもあり、周りに時間をつぶすところが全くなかったのには参りましたが)。
今回はスタートも夕方5時からと早く、僕は4時頃このホールに向かったのですが(大江戸線をこんなにぐるっと乗ったのも初めてだなあ)、入口には、いつものようにライブでお友達になった「祥友」の方々が(K崎さん、K口さん、ともも☆さん、YOHさん、よしみさん、A山さん、まきさん、マリンさん、H瀬さん)。彼らといろいろだべっているうちに開場時間です。ロビーは開演前ごった返していましたが、僕はある人物を目ざとく発見してしまい、思わず「ああっ!」と声を上げてしまいました。それは、大学時代の友人のO田君・F村さん夫婦。向こうもものすごく驚いてお互い「どうしてここに?」と質問してしまいました。O田君はおそらく大学卒業以来、F村さんも彼女が母校の助手をやめて以来お会いしていないはず。実は彼らも祥子さんファン歴が長いことがそこで判明(O田君はセカンドアルバムの『水の冠』以来のファン、僕はサードアルバムの『風の扉』から)。意外と、僕の周りに「隠れ祥子さんファン」が多いのかも(そういえば、友人のM部さんも数年前いきなり「私もファンなの」とか言ってたもんな。学部生時代はおくびにも出さなかったくせに)。いきなりの出会いに僕の方はいきなりテンションが上がってしまい、そのまま入場しました。

ここからはいつものように、セットリストを上げて感想を述べたいと思います。今日は本当に「ソロ」ということで、祥子さんの一人での独演会。楽器もピアノ(木目のスタインウェイ。ものすごくいい音でびっくり)とアコースティック・ギターの二種類だけ。

1)Happiness(アカペラ→P)
祥子さんはグレー(照明の関係でそう見えました、もっと微妙な色だったかも)のロングドレスで登場。あいさつなしでいきなり「ねえ、どうして手を離すの~」とアカペラでスタート。さすが音に聞こえたホール、ものすごく声の響きもいい。これすごいや、と最後部にいた僕も納得。でも歌詞の中の「25年も~」のところで苦笑しちゃうのはお約束。一番をアカペラで歌い切り(バックでギターの音が聞こえたのですが、誰が演奏していたのかは不明)、そのあとはピアノで。祥子さんは歌い終わった後、第一声。
「みなさん、こんばんは。今日は実はあまり緊張していないんですよ(笑)。図々しい女でごめんなさい。皆さんも、こんなホールではありますが、あまり緊張しないで最後まで楽しんでください」
2)愛はいつも(P)
3)Sweet Sweet Baby(P)
4)Sweet Thing(P)
「Sweet」二連発。
5)チャイム(P)
6)この愛を(P)
7)あなたを知っているから
8)サヨナラの朗読(P)
これはレア。ファーストアルバムの『Viridian』から。赤い照明で作られた何らかの模様をバックに。
一気にピアノでここまで、MCも入れずぐいぐい進める祥子さん。聴く我々も、ホールがホールなだけに、両手は膝に置いたまま聞き入り、みんな微動だにしません(目をつぶってグラグラしている人は何人かはいますが、音は立てない)。例えるなら、自宅で独り酒を飲んで、しゃべる相手も止める相手もいないのでぐいぐい飲んじゃう、みたいな感じでしょうか。ここで赤いアコースティック・ギターを抱えつつMC。

「みなさん、こんな東京から誰もいなくなる(笑)日に、わざわざこんなところまで来てくださってありがとうございます。今までピアノで優しいのから始まってここまで来ましたが、ここからは少し不穏なのを(笑)」

そう笑いつつ祥子さんが弾き始めたのは…
9)舟(AG)
思わず客席から笑い声が…。何度も言っていますが、僕は結構この曲好きですよ。
10)Happiness?(AG)
これはレアかも。少なくとも、僕が通ったライブで聴いたことはありません。しかも、クエスチョン・マークなしの「Happiness」と同時に聞ける機会はめったにありません。
これを歌い終わった後、「これ、私が29歳の時に作った曲なんですけど、歌いながら実感しちゃった。特に女の人はあれかこれかの選択を迫られて悩んじゃうってこと、ありません?私だけ?」「ここでリクエスト何かありますか、とか言っちゃうといつもの雰囲気になってしまうので、今日はせっかくのこういうホールなので格好つけて、やめておきます(笑)」祥子さんはギターをスタッフに渡して、再びピアノの前に座り、
11)Love/Identified(P)
星というか、羽根が降りしきるような照明効果の中で。その照明は情熱の赤。
12)Blonde(P)
前曲からそのまま繋げて。今度は沈静化させる青い照明のもとで。
ここで祥子さんは「女性って、父性への憧れとかそういうのってありません?」という話題を振って、それがテーマであるこの曲へ
13)Father Figure(P)
これの歌詞にあるように、「星」が降りしきるような照明の中で。
14)Five years and then(P)
この2曲もつなげるような感じで。これらが入っているであろうニュー・アルバム(9月発売)が待ち遠しいです。ここで再びアコギをもち、
15)sickness(AG)
僕、この曲がなぜかすごく好きなんですよ。これをギターで聴けたのも嬉しい。
16)日記(AG)
ここでいったん祥子さんは舞台袖に退場。もちろん僕たちはアンコールを要求する拍手。祥子さんは、今度は朱色のドレスに着替えて再登場(遠くからだと、照明で色が飛ぶのか、ピンクやオレンジっぽい色に見えました)。以下はアンコール曲です。

17)完全な愛(P)
最初、祥子さんは次回のコンサートやCDの発売を告知しようとしたのですがなぜか「お知らせがあります、が・・・やっぱ後で。先に曲やります」と言ってこの曲を。
18)もう一度(P)
この曲でお客さんは思わず手拍子。しかしその手拍子が微妙にずれていたのか、祥子さんは途中でこの曲をストップして、さっきやりかけた告知を(9月21日の20周年記念コンサートと、6月発売のCD Boxセットの告知)。祥子さんはどうも静かに聞き入る僕たちの「生の反応」を感じ取りたい、という欲求があったようで、つい「リクエストあります?」と言ってくれました。それで採用されたのは
19)午後の坂道(P、リクエスト)
20)もう一度(P)
「もう一度」をもう一度(笑)。ここで再び祥子さんは舞台袖に消え、僕らは二度目のカーテン・コール。

21)逆プロポーズ(仮)(P)
ニュー・アルバムに入る予定の新曲。このタイトルも、もちろん仮のもの。「二人は同じものを感じてる?あなたを幸せにしたいの」という感じのハッピーな曲です。
22)忘却(P)
さっきハッピー極まりない新曲を歌っておいて、最後にこれで締めるところがまた祥子さんらしいというか、なんというか(笑)。

これにて、今日のライブはすべて終了。今日はカヴァー曲も一切なし(最近祥子さんはCheap Trickのライブに行ったので、一曲くらいはあるかと思っていたのですが)、すべて祥子さんの曲だけ、構成もピアノとギターだけというシンプルなもので、ホールの音響、ピアノの素晴らしい音も相まって、これはこれで素晴らしい企画だったと個人的には思いました(祥子さん自身は、僕らからの反応が測れないので、多少フラストレーションがあったように見受けられましたが…)。

そして、祥子さんのライブにしては非常に早い時間に終了してしまったので、そのままいつものメンツで連れ立って、おっさんサラリーマンの街新橋で飲むことに(東京駅から深夜バスで帰る、という方もいたので、ロケーション的にもちょうど良かった)。実は、僕は東京に約11年間住んでいましたが、新橋で飲むのはおそらく初めて。まあ、この近所に勤めていなければ、わざわざ来ないですけどね。今日行った店は「迷宮の国アリス」というお店。ちょっとした好奇心で連れ立って行ってしまいました(結構繁盛していてビックリ)。まあ、新橋に咲いた徒花、というか、なんというか・・・。その後、東京駅まで酔い覚ましに歩いてYOHさんをお見送りし、僕とK口さんは丸ノ内線で帰宅。では、また6月以降のツアーでお会いしましょう。

| | Comments (13) | TrackBack (0)

March 27, 2008

全国アナログプレイヤー普及委員会第一回東京総決起集会

080327_003 さて、いつものように鈴木祥子さんのライヴ…ではなく、祥子さんが主催するイヴェント@南青山MANDALAに参加してまいりました。そのイヴェントのタイトルは、

全国アナログプレイヤー普及委員会(略してレコプレ)
第一回東京総決起集会  アナログ盤の未来とその可能性

というものです。祥子さんは常々「アナログレコードやカセットテープの音の方が膨らみがあってよろしい」というようなことをライヴ中のMCでおっしゃっていましたが、とうとうその思いを我々ファンに布教、いや普及させるべく「決起集会」まで開いてしまった、というわけです。このイヴェントは祥子さんやゲスト、そして我々観客が持ってきたアナログ盤を聞いて、アナログ盤の持つ「音の強靭さ」を再認識しよう、というのが趣旨、と言えばいいでしょうか。このイヴェントに参加した僕の「祥友」の皆さんは、K崎さん、YOHさん、K口さん、H瀬さん、ともも☆さん、NAGさん、A山さん。あとはいつも祥子さんのライヴでお見かけする人がちらほら。今日は平日だったので、仕事帰りでしょうね、スーツ姿の方が多かったです。

さて、定刻通りに「決起集会」はスタート。一人目のゲストは『CD Journal』(祥子さんの連載エッセイがありますね)編集長の藤本国彦さん(髭のナイスガイ)。まず祥子さんから「私、デビューは1988年で、今年20周年なんですけど、私のデビューの時がちょうどアナログが廃止されて、CDに切り替わる時期で、レコード出してやるって言われて喜んでいたら、できたのはCDで、ちっちゃ!、と思ったんですよね(笑)。私より半年ほど早くデビューした遊佐未森さんとか片桐麻美さんは、最後の最後でアナログ盤を出してもらっているんですよ。それがうらやましくて…」とのアナログ盤にかける情熱の一端を披露。なるほど、そういう思いもあったんですか。そうでした。僕が高校生の時ですが、一気にCDに変わりましたもんね。アイドルのLPなんか、あの大きさが結構嬉しかったりしたものですが、一気に小さくなったもんなあ。

第一部は「Jazz・Classic編」と題されて、祥子さんが持ってきた何枚かのアルバムがかけられました。以下、僕の調べがついた範囲で書いていきたいと思います。
1)Eric Dolphy Last Date
いきなり渋い!僕もほとんど知りませんが、早世した管楽器プレーヤーのアルバムです。このアルバムの‘Epistrophy’という曲でした。これはセロニアス・モンクの曲だそうです。
2)Thelonious Monk Thelonious Himself
次はそのモンクのアルバム。かけた曲はオープニングの‘April in Paris’と、コルトレーンが参加しているこのアルバムのラストの曲‘Monk’s Mood’。特にMonk’s Moodは祥子さんがホームページのエッセイで書いているように、確かに「悶絶もの」です。祥子さん曰く、コルトレーンのサックスの音というのは「非常に広がりがあるというか、大きい感じがする。包み込まれるというか。仏像を見た時のような感じ。精神が落ち着く、沈静化するんですよね」とのこと。
祥子さんはジャズを聴き始めたのは24歳ごろからだそうですが、あるジャズ喫茶でアルバート・アイラーをリクエストしたら、その前衛的すぎる曲のせいか、客が一人減り二人減り、最後には祥子さん一人になってしまったこともあったそうな(笑)。
3)バッハ「平均律クラヴィーア」
チェンバロ奏者のWanda Landowskaのアルバム。僕はこの人、全く知らないのですが、チェンバロの地位を高めた名演奏家だったそうです。確かに雑音も多いのですが、祥子さんが言うように「全体が鳴っている」というか、削ぎ落とさずにそのまま出された、という感じがしました。
4)バッハ「オルガンソナタ」
今度は教会のパイプオルガンの演奏。Marie-Claire Alainというオルガン奏者。これも上記のアルバム同様、その「空気感」まで含めての音、でしたね。

ここまでが第一部で、休憩をはさんで、「第二部 青春のPops & Rock編」に突入です。ここで、ゲストの鬼木雄二さん登場。
5)キム・カーンズ「ベティ・デイヴィスの瞳」
これは祥子さん所有のシングル盤。日本版。シンセ・ドラムが時代の最先端だったそうな。
6)井上陽水『氷の世界』
鬼木さんセレクト。問答無用の不朽の名盤。かけたのは「帰れない二人」。鬼木さんが聞きまくったアルバムなのだそう。祥子さんの感想は「フォークと思いきや、意外とロックな感じ」。ちなみにこの曲のギターソロは高中正義なんだそう。
7)荒井由美『COBALT HOUR』
祥子さんセレクト。かけたのはタイトル曲「COBALT HOUR」。やはり来たか、という感じですね。昭和30年代から40年代初期生まれの女性にとって、ユーミンはすごく大きな存在なんだなあ、と改めて思いました。「これぞニューミュージック!」と祥子さん。
8)Journey EVOLUTION
祥子さんが大好きな「Jのつくバンド」。かけたのは二曲目の‘Too Late’だったと思います。ヴォーカルのスティーヴ・ペリーが「直球ストライク」なのだそうで、現在携帯の待ち受け画面まで彼の写真という衝撃の事実が発覚(笑)。そういえば、「20周年記念ブログ」でも熱く語っておられましたね…(遠い目)。ちなみにこのアルバムは1979年で発売で、祥子さんがテキサスのヒューストンに行っていた時期でもあるんですね。
9)Led Zeppelin In Through The Out Door
鬼木さんセレクト。これも1979年発売。かけられたのは‘All my love’だと思います。祥子さんの発言で笑ったのは「Led ZeppelinとかDeep Purpleとか、王様が直訳歌詞を歌ってたけど、歌詞をよく読むと、すごくバカなことが書いてあったりするんですよね。王様のを聞いて、なんで私、こんなのをカッコイイと思いこんでいたんだと落ち込みました」。
10)Cheap Trick At Budokan
当然、祥子さんセレクト。かけたのは‘Surrender’これまた1979年。70年代の終わりに集中しちゃいましたね。
そしてこの後、祥子さん(V)と鬼木さん(G)で2曲演奏してくれました。
●Come on, Come On(Cheap Trick)
●曲名未詳(鬼木さんの曲なのですが…。情報求む)

ここで鬼木さんが退場。そのまま「第三部 ノスタルジーと未来編(もしくはお客さんとの掛け合い)」に移行しました。ここからは祥子さんのレコードを出すAngel Recordの平沢さんも参加。
まずは、今日、この会場で発売される予定だった祥子さんのアナログ盤“Absolutely Alone In Kyoto Jittoku”テストプレス版が披露されました(スリーブは届いているのですが、肝心のレコードが結局間に合わず、会場で予約した人にあとで中身だけ発送する、ということになりました。平沢さんはそのお詫びも兼ねての登場でしたが、そのまま参加)。そこからまず一曲。
11)Father Figure
祥子さん曰く「自分で聴き入っちゃった(笑)。自分の声をアナログ盤で聞くのは生まれて初めてだし」。これはやはりいい曲。
12)B.J.トーマス「Mighty Cloud Of Joy」(客持込み)
バカラック(先日の日本公演、祥子さんはしっかり行ったそうです)の「雨に濡れても(Raindrops Keep Falling on My Head)」のヴォーカルの人。シングル盤でした。
13)ニール・ヤング『孤独の旅路』(K口さん持込み)
祥友のK口さんが、祥子さんがかつてライヴでカヴァーしたり言及したりしたものを何枚かDisk Unionで買い集め、祥子さんによってこれが採用されました。すごい!
14)Linda Ronstadt  Heart Like a Wheel(客持込み)
かけられたのは一曲目の‘You're No Good’。これがアルバムの邦題の「悪いあなた」となったようです。「祥子さんがCD Jouenalでの記事で言及されていた」とのことで、このお客さんはそのコピーを持ってきていたのですが、よく見ると『CD Journal』ではなくて『FM Fan』だったというオチ。冷静に返す藤本編集長に惚れた(笑)。
15)The Beatles Rubber Soul
言わずと知れたビートルズの名盤。これは祥子さんセレクト。かけられたのは一曲目の‘Drive My Car’でした。ここでゲストの藤本さんと平沢さんのものすごく濃いビートルズ談義がはじまりかけたのですが、時間の関係上すっ飛ばされました。ただ、CD化初期の音はひどいので買わない方がよい、最近のは相当改善された、との情報をお聞きしました。そんなにひどかったのか…、僕が聞いていたやつは。
16)Carnation Real Man(客持込み)
祥子さんファンとカーネーションファンを兼ねている人は大勢いらっしゃいますが、その中のどなたかが持ってきました。Liquid Roomでのライヴ音源なのだそうです。
17)鈴木慶一ソロアルバム『ヘイト船長とラヴ航海士』(平沢さん持込み、だと思います)
カーネーションから鈴木慶一さん、というのもなかなか意味深長な流れではありますが、慶一さんが最近出したソロアルバム。限定版で、モノで録音というレアもの。でも祥子さんは「音が太い!」と絶賛。

全国アナログプレイヤー普及委員会の書記長としての祥子さんの強調点は、「アナログは人間くさくて」、「ロマンティックで」、「音の生命が長い」ということ。それに比べて、たとえばi-Podとかはどうも好きになれない…ということ。僕自身はアナログレコードの良さを感じる間もなくCD時代に突入して、スピーカーに凝ったこともないので偉そうなことは言えないのですが、これを機会に、ちょっと中古レコード屋巡りしてみてもいいかも、なんて思ってしまいました。洗脳されやすすぎでしょうか?とりあえず、今度ジャズレコードを見てみたいな、と思います。
3時間近い長丁場に及んだ「レコプレ」決起集会はいったんこれでお開きとなり(まさに「うちにレコード聴きに来ない?」という一昔前のコミュニケーションの再現だったといえましょう)、最後に祥子さんのソロで、ピアノの弾き語りがありました。僕の座っていたのはちょうどピアノの真横。
●5 years/and then
●Father Figure
●新曲(本邦初公開)
最初の二曲は、レコードにも収録されているもの。しかし実際に立て続けに聞いていると、たまらんものがありました。祥友YOHさんも、Father Figureが好きでたまらないのに、これをやるライヴに限ってお休みだったりしたのですが、とうとう本懐を遂げられました(笑)。最後の曲は、まだタイトルもちゃんと決まっていないようでした。人前で歌うのは初めてだとのことですが、ハッピーな感じのラヴソングでした。

080327_007 このあとはあわててレコードスリーブへのサイン会。祥子さんは予約した名前を見てサインしてくださいました。で、実は今回一番うれしかったというか、衝撃だったことはこのサイン会で起きたのです。僕の番になったとき「あ、お久しぶりです」と言ってもらえたのですよ。うひーっ、ももももしかして、このところいつもしつこく前列で座っている僕の顔なんぞを憶えてくださったのでしょうか。この突然の「デレ成分」のドーピングで、ちょっとだけ気が遠くなりました(笑)。
本当はこの後祥友の皆さんと一杯いきたかったところですが、もはや時計は11時近く、しかも平日ということで、そのままお別れしました。
というわけで、最後の最後に「こわいくらいの完璧(Father Figure)」なプレゼントをもらい、帰宅した僕なのでした。

| | Comments (6) | TrackBack (0)

December 31, 2007

鈴木祥子 absolutely ALONE in 京都拾得(New Year's Eve)

さて、二日連続、京都の拾得で行われたこのライブ、しつこく参加してまいりました。よく「カウントダウンライブに行ってきました」というようなブログを読んだことはあったのですが、自分がそれをやるのは初めてでした(別に年越しのカウントダウンライブではありませんが、気分的にね)。
さすがに大晦日ということで、昨日ほどの参加人数はいませんでしたし、祥友の何人かもご実家に帰省したりなど、ちょっと寂しい感じでしたが、それでも来る人は来る。そういう猛者として、りゅうさん、よしみさん、K口さん、K崎さん、A山さん、U田さん、マリンさん、K山さん、ラリーさんなどがそろい踏み。僕などはたまたま京都在住だから参加しているというだけで、この人達には、本当に頭が下がります(今回は妻と二人で来ました。妻と祥子さんの拾得ライブに来るのは二回目。前回はちょうど二年前でした)。

では、いつものように以下にセットリストと感想を書いていきます。衣装は昨日とほぼ同じですが、ジャケットが黒。
1)Yesterday(Beatles、P)
昨日と同じ滑り出し。
2)Blackbird(Beatles、P)
二曲続けてポール・マッカートニーの曲を。
3)D'yer Mak'er(Led Zeppelin、P)
アルバム『聖なる館』所収。祥子さんはこのアルバムが大好きなそうな。
4)チャイム(P)
昨日よりもピアノが「歌っている」と感じました。
5)風の扉(G、リクエスト)
リクエストを受け入れたのですが「あ、歌詞カード上の控え室に置いて来ちゃった」と祥子さんが言い、今日もスタッフとして甲斐甲斐しく世話をしていたbikkeさんとスタッフが慌てて控え室に取りに行き、事なきを得ました。
6)愛はいつも(G、リクエスト)
最初は「舟」というリクエストを一旦アクセプトして「舟、やっちゃって良いですか」と祥子さんが言うので、最前列にいた僕は無意識に「はい」と言ったら、祥子さんに「はいって言われちゃいましたよ~」と言われてしまい赤面(僕個人は「舟」が好きなんでやって欲しかったのですが)。でも、「よく考えたら、大晦日に「舟」はないよね。止めます」とこのリクエストは却下、結局「愛はいつも」が採用されたのですが「ギターで弾くのは初めて」。非常にそういう意味でレア。
7)ささやかな奇跡(P)
これもレア曲。昨日も聞けましたが、やはり良い。偶然もありますが、アルバム『風の扉』から立て続けに3曲という珍しい構成になりましたね。祥子さん曰く、「『風の扉』はレコーディングが11月から12月に掛けてだったので、私の中では冬のアルバムって感じなんですよね」とのこと。
8)イケナイコトカイ(P)
昨日もやってくださいましたが、昨日よりもエモーショナルな感じがしました。隣にいる妻も「懐かしいー」と大喜び。
9)ムーンダンスダイナーで(P)
いやあ、昨日今日とこの年末シリーズは「しっとり」「ほっこり」な感じで、安らぎますねえ。この曲、『水の冠』のラストを飾る曲なのですが、「中締め」には最適な曲かと。ここで今日の第1部終了。

祥子さん、再び登場。
10)Goin' Home(G)
後半戦のスタートは先ほどリクエストでも声が上がったこの曲で。ジャンジャカギターをかき鳴らします。
11)Baby It's you(G、リクエスト)
祥子さんがギターでこれをやってくれるのも、定番になりつつありますね。よしみさんのリクエスト。

「Leave me alone now, oh baby it's you who break my heart, wow ひとりきり生きてゆく なんて素敵なの」

という歌詞のあとに「素敵じゃないよ!」とツッコミを入れるのもお約束(笑)。で、祥子さんからある意味ネタバレの一言。「この曲、実はコード進行がTOTOのある曲と同じです。私、TOTOの大ファンなの」。というわけで、その曲の一節をやってくれたのですが、確かに同じだ(笑)。
12)Frederick(P)
昨日は用意していたセットリストに入っていましたが、今日はリクエストに応じる形で。この曲がコールされて、即対応。「素直な私(笑)」。
13)Little Love(P)
「少しだけ時期がずれたけど、冬の曲で」と、この曲。しんみり。
14)東京で生まれた女(P)
二年前、京都での初めての冬に生まれた曲。その時の状況は祥子さん曰く、「二年前の京都は物凄く寒くて、ガス代が一月4万円近く行っちゃったの。ガスファンヒーター点けまくって、お風呂も追い炊きしまくって。友達もいないし、ああ、人生は厳しいなあ、とか思いながら過ごしていて、川端通りでこの曲のフレーズが浮かんだんですよね」とのこと。「二年前の京都の寒さ、覚えている方いらっしゃいます?」と聞かれたので、思わず手を挙げる僕(地元民ですから、そりゃ覚えています)。確かに寒かったです、あの冬は。
15)ラジオのように(G)
祥子さん、ギターでこの曲は2度目(昨日は初挑戦だったわけですが)。
16)Me and Bobby McGee(Janis Joplin、G)
ジャニスが本当に好きなんだな、祥子さんは。昨日に増して激しく弾きまくり。あまりに激しかったせいで、弦がずれて不協和音が発生するほど。
17)水の冠(P、リクエスト)
さっきのジャニスの曲の勢いのまま、軽快に弾きまくり。
18)Father Figure(P、リクエスト)
やってくれましたよ、この曲。今日来ていないYOHさんはさぞ残念なことでしょう・・・。しみじみ聞き入ってしまいました。
19)Five years and then(P)
今年作った曲を2連発。ああ、早くこの二曲が入ったオリジナルアルバムの新作を・・・。
20)A Long December(P、リクエスト)
昨日もやったCounting Crowsのカバー。この歌詞カードも控え室に置いていたので、またまたbikkeさんが取りに走る羽目に。
21)道(P)
昨日同様、この曲で第二部は終了。

祥子さんは昨日同様、すぐ引き返してアンコールに応えてくれました。ここからはアンコールです。
e1)Desperado(Eagles、P)
これはbikkeさんのリクエスト。実は、この曲を吹き込んだデモテープが「シンガーソングライター鈴木祥子」の誕生のきっかけとなったそうで、祥子さんにとっても感慨深い曲だそうです。歌い終わった時「22歳頃を思い出しちゃうよ~」。
e2)風に折れない花(P、リクエスト)
やっぱ、この曲を聴いてじーんとしちゃう男子は数多いことでしょう。僕としても、今日で一番染みたのはこの曲でした。すたあまんさんのリクエスト。
e3)Adios(P)
昨日同様、この曲で一旦アンコールも締め。
で、ここで重大発表。祥子さんはまず一月の終わりに下北沢leteで、そしてゴールデンウィークに浜離宮朝日ホールでのコンサートが決まっていますが、その間にも東京でやろうか、という計画が立ち上がっており、そして、京都では6月頃に来るかも知れないとのこと。「京都はもはやもう一つのホームタウンですからね」という言葉に、僕を含め関西のファンは感涙。
e4)どこにもかえらない(P、リクエスト)
一旦終わったと思ったのですが、大晦日だし、ということで、しつこい我々の再度のアンコールに応えてくれました。これもよしみさんの声であっという間に採用。「いつになく素直な私(笑)」と祥子さん。最後は「No Woman No Cry」(by Bob Marley)でフェイドアウト。これで、大晦日のライブは完全に終了。

いやあ、この二日間、堪能しました。祥子さん、東京に帰られたのは寂しいですが、来年の初夏に京都に来てくださるとのこと、首を長くしてお待ちしています。そして祥友の皆さんともそこでの再会を期して、お別れしました。では皆さん、よいお年を!

| | Comments (12) | TrackBack (0)

December 30, 2007

鈴木祥子 absolutely ALONE in 京都拾得(初日)

071230_jittoku_1 こちらのブログ、このところ忙しすぎて更新できず、申し訳ありません。久々の更新はやはり(?)鈴木祥子さんのライブレポでございます。
今日と明日、年末の二日間連続で行われるこのライブ、東京に戻られた祥子さんがこんな企画してくださるのは今年で最後だろうと思い(実際、公式サイトには「スズキ京都在住期間2年と五ヶ月、本当にほんとうにラストのライブです。暮れもおしせまりにおしせまった2日間、あたたかい夜にしたいと思います。ぜひぜひおはこびくださいませ。」とありました)、僕は両日ともチケットを買ってしまいました。

この二日間のライブは題して「鈴木祥子 absolutely ALONE in 京都拾得~音、そしてコトバ~帰郷編」というもの。最後の「帰郷編」というところが、この二年余り、他の地域に比べて美味しい思いをしてきた近畿圏ファンには辛いところですが、仕方ありません。
京都は今日あたりから再び厳しい冷え込み。ライブハウス拾得の周りは、余り時間をつぶせるような場所もありませんので、開場時間ギリギリに行こうと思い、夕方の5時前に到着。そこには、いつもの「祥友」の皆さんが勢揃い。めんちかつさんYOHさん、つかさん、りゅうさん、よしみさん、K口さん、K崎さん、K山さん、A山さん、U田さん、マリンさん、shineyokoさんご夫妻などのみなさん。りゅうさんの発案で、祥子さんに花束と寄せ書きを贈ることにしました(実は去年も贈っているのですが。ライブの最後でちょっぴり言及してもらって感激)。会場は大入り満員(立ち見もいたくらい)。ライブは予定よりちょっとだけ遅れて6時過ぎにスタート。

では、いつものように、以下ではセットリストと僕の感想を差し挟む形でお届けします。
祥子さんはえんじ色のジャケットに黒いスカートで登場。ウーリッツァーは「外出禁止令」が出たそうで持って来れず、今日はピアノ(P)とエレキギター(G)の二種類というシンプルなステージでした。ちなみに、ギターはbikkeさんのもの。
1)Yesterday(Beatles、P)
あまりにも有名なこの曲。祥子さん曰く「あるお店に入ったらこれがかかっていて、次に別のお店に入ったらまたこれがかかっていて、これは私に演れってこと?」(会場爆笑)とのこと。
2)D'yer Mak'er(Led Zeppelin、P)
アルバム『聖なる館』所収。ピアノを弾いている時祥子さんは観客に背中を向けるような形になっており(僕の席の位置からはちょうど横顔が拝めましたが)、「ピアノの時は背中向けちゃってごめんなさいね、まあ背中で語るってことで(笑)」
3)チャイム(P)
4)paingiver(G)
次はオリジナル曲を立て続けに。チャイムはやっぱ可愛い曲だなあ(こういう曲に辛抱たまらんおっさんファンも多いと見た)。paingiverはギターが似合いますよね(目の前でこの好きな曲を聴いたりゅうさんもご満悦だったのでは?)。
5)Celluloid Heroes(The Kinks、G)
「今日は何となく英語の曲を歌いたい気分なので、もう一曲」と言って始めたのがこの曲。ハリウッド・スターの名前が次々と言葉遊びのように歌われるこの曲、マリリン・モンロー好きの祥子さんの琴線に響くものがあるのでしょうか。
6)もう一度(P)
K山さんのリクエスト。「えーっ、歌詞忘れちゃった」と言いながら、しっかり魅せてくれました。このパフォーマンス振り、そこにしびれる!あこがれるゥ!
7)ささやかな奇跡(P)
これは激レア曲。祥子さんも「これはライブでは2回くらいしか歌ったことがない。今日歌うのも十数年ぶり」とおっしゃっていましたので。この曲を聴けたこと自体が「ささやかな奇跡(byりゅうさん)」。
8)イケナイコトカイ(P)
ご存じ、岡村ちゃんこと岡村靖幸のカバー。これ好きな人、僕の周りにも多し。071230_jittoku_2
9)A Long December(Counting Crows、P)
ライブアルバム『Love is a sweet harmony』にも入っていますね。
10)ムーンダンスダイナーで(P)
これもレア曲。実は先ほどのリクエストの際にりゅうさんがこの曲を言ったのですが、あらかじめセットリストの中に入っていて却下されたのでした。結果としては歌ってもらえたわけですが。
しっとりした曲が続き、会場も良い雰囲気に。祥子さんは「いつも暗い暗い、といわれていますが、今日は冬仕様で堂々と暗い曲ばかり歌っています(笑)。あ、なんかもう終わるのかって感じの曲でしたが、違いますよ、まだまだやりますよ!!(笑)」といって、一旦休憩のため退場。ここで第1部終了。

祥子さん、再び登場。今度は上着を脱いで、グレーのTシャツ姿。
11)Frederick(Patti Smith、P)
後半戦のスタートはいつも激しいこの曲で。好きだなあ。もう、カバーを超えて祥子さん自身の血肉とかしていますよね。
12)いつかまた逢う日まで(P)
聴かせてくれます。後の飲み会でも、この曲を今回のベストパフォーマンスに挙げる人が多かったです。
13)Little Love(P)
「もう終わっちゃったけど、クリスマスなので」とこの曲。最後に「真っ赤のお鼻の」の「赤鼻のトナカイ」のフレーズを挿入するお遊びも。
14)ラジオのように(G)
祥子さん、ギターでこの曲は初挑戦。
15)日記(G、リクエスト)
僕の隣にいたよしみさんのリクエスト。「え、日記ちゃん?」と聞き返す祥子さんに萌え笑った。弦のチューニングしながら冒頭の

「たいしたことじゃないようにみえて どうでもいいようなことにみえても それがいちばんあたしにとって大事だから」

の部分をアカペラで歌う祥子さん。すげー。チューニングが終わった途端こちらを振り向いて「そういうことってありますよね?」と聴いてくるのでドギマギしてしまいました(←妄想)。あと、祥子さんは今ホームページで募集している「アナログ普及委員会(祥子さんは書記長。書記長が一番えらいなんて、昔の共産主義国みたいだ)」についても触れ、「2、3人くらい来てくれればいいかな、と思ったらもう60人ほどがメールくれたんですよね。私はCD聴くと集中して聴かなきゃ、という仕事モードになってしまうんですが、アナログの音っていうのは、ふわっと包み込んでくれるというか、そういう感じがするのよ。というわけで、皆さんもレコード集めて、アナログ聴きましょう!!」とアジっていました。
16)Me and Bobby McGee(Janis Joplin、G)
ジャニスのこの曲。僕なんか、ジャニスの幾つかの曲は祥子さんにライブで教えてもらったようなものです。
17)東京で生まれた女(P)
「あ、ギター抱えたままピアノに向かって、ニールヤングのようなことをするつもりだったのに、ついギターを置いてしまった」と祥子さん。京都の我々には、一層心に染みる曲になりました・・・。
18)両手いっぱい(P、リクエスト)
今日の観客は、いつもの関西ノリではなく、大人しい人が多くて祥子さんが「リクエストあります?」と聞いてくれても声はチラホラ。まあ、証券取引所みたいな激しいリクエスト合戦もちょっと考え物ですが(夏の拾得はすごかった・・・)。これもしっとりとした名曲。しみじみ聞き入ってしまいました。
19)I was there, I'm here.(P、リクエスト)
明るい曲のリクエストを欲した祥子さんが、これを採用。「ビリジアン」をリクエストした方もいたのですが、「暗いからヤッ!」の一言であえなく撃沈。
20)道(P)
この曲はやはり「締め」に相応しい重量感で迫ってきますね。この曲で第二部は終了。祥子さんはステージを降りて、二階の控え室に戻るのかと思いきや、階段を数段上っただけで、すぐさま僕たちの拍手に応じて戻ってきてくれました。ここからはアンコールです。
e1)Sweet Thing(P、リクエスト)
僕個人は、この曲が今日のベストパフォーマンス。ピアノが「歌いまくる」とはこのような状態を言うのだと思いました。激しかったなあ。しかも上手いっ!ズンズン来ましたよ。
e2)Adios(P)
曲のタイトル通り、この曲で「さようなら」。祥子さん曰く「皆さんの笑顔の見える一瞬があるから、こういうヤクザな稼業を続けられるんですよね(会場爆笑)。今日は本当にありがとうございました」。祥子さん、もし、僕が単に祥子さんを見て「にやけている」のを「笑顔」と受け取ってくださっているのなら、その美しい誤解は解きますまい(ここに書いている時点でダメ)。僕たちこそ、祥子さんの曲にどれだけ「救われているか」、測り知れません。

今日のライブはこれで終了。明日もあるせいか、祥子さんもそそくさと会場をあとにし、僕たちもゾロゾロ外に出て、そのままこのところ恒例となっている飲み会に突入(今日は僕を含めて11名)。東京などから「遠征」してらっしゃる方々の便を考え、ホテルの近くの繁華街(だいたい木屋町になってしまいますが)におもむき「祥友忘年会」スタート!!今日の会場は「がんこ三条店」。そこで豚しゃぶ鍋をつつき、あっという間に二時間経過。その後まだ残れるメンツでカラオケに突撃。祥子さんの曲をガンガン入れて、みんなでマイク無しで歌う我々。この空間だけ「歌声喫茶」のようになっていました。特にすごかったのは「そしてなお永遠に」を歌った時、間奏部分のナレーションまでみんなでハモって唱えだしたところ。僕ですら「何の宗教だよ」と思ったほど。新しい宗教の誕生に立ち会ったのかも知れません。今日はとりあえずこれでお開き。「ではまた明日(もしくは「よいお年を」)」と元気にお別れしました。

| | Comments (5) | TrackBack (1)

November 11, 2007

帰郷第一弾―鈴木祥子@ステラボール

Shoko さて、今日もしつこく鈴木祥子さんのライヴに行って参りました(最近ライヴレポ専用ブログになってきましたね、これ)。場所は品川ステラボール。品川プリンスホテルの裏側にあるイヴェントホールです。僕にとっては、祥子さんの東京初ライヴとなります。
本当はこのホールライヴは行く予定ではなかったんですが、このライヴ予告のビラ(フライヤー)があまりにもかっこよすぎて(写真参照)、ついついネットでチケットセンターにつないで衝動的に買ってしまいました。
そういえば、今日11月11日は、今年亡くなった祥子さんのお父様のお誕生日。祥子さんの胸に去来するものは一体どんな感情か、お父さんを思いつつやっぱり「あの曲」をやるのかな、などと思いつつ会場に向かいました(ちなみに、僕の予想はほぼ当たりました。後述)。
まずは時間つぶしに、このステラボールに隣接している水族館「エプソンアクアスタジアム」に立ち寄りました。僕は何を隠そう、結構水族館好きなのです。ただ、妻が無脊椎動物の一部が苦手で、最近一緒に行っておりませんが。そこで一人っきりでしっかりイルカショーを見てから外に出ました(一人でイルカショーを見るなんて強者ですね、と後で人に言われました)。
5時開場というので、ちょっと早めにホールの入り口に向かいました。そこには、このところのライヴで知り合いになった「祥友」のいつもの皆さんが(K口さん、K崎さん、K山さん、りゅうさん、shineyokoさんYOHさん、A山さん、H瀬さん、ともも☆さん、まきさん、K島さん)。そして、メール等でやりとりしていたアーパパさん、マリンさん、NAG@さん(皆さん仮名)とも初めてお会いすることができました。どんどん知り合いの輪が広がっていきますね。その皆さんと談笑しているうちに、開演時間となりました。開演は予定より約30分遅れましたが。ステラボールは思った以上に広い会場で、これほどの大きなハコでの祥子さんも、僕は初めてです。客入れの音楽は、バッハ。祥子さんって、結構バッハ好きなんですよね。でもロックコンサートの客入れの音楽がクラッシックだなんて、あまりないと思います。あと、観客の年齢層はやはり高め。
今日のサポートメンバーは、大友良英さん(EG)、勝井祐二さん(EV)、芳垣安洋さん(Dr)、坂本弘道さん(Cello)の皆さん。大変な豪華メンバーといえましょう。この皆さんをバックに、バンド形式でやるのかもなあ、などと期待してしまいます。
以下、いつものようにセットリストを記して感想を書いていきたいと思います。

さて、祥子さんが登場しました。最初の衣装は黒のジャケットとパンツ、そしてインナーは赤いタンクトップでした。出だしは何と、ドラムから。ステージ真ん中の雛壇の上に、祥子さんのドラムセットは設置してありました(配置は舞台に向かって左からピアノ、ウーリッツァー、祥子用ドラム、坂本さん、勝井さん、大友さん、芳垣さん)。
1)True Romance(Dr)
いきなりのツインドラムでやってくれました。おお、すげえ、とあっけにとられる僕たち。終わった後、スティックを放り投げることまでしちゃう祥子さん。最初からエンジン全開です。
2)Frederick(P)
息もつかせず、今度は舞台左端のピアノに移って、Patti Smithのこの曲。毎回ライブでやっていますが、この曲は本当にいいですね。
この二曲を立て続けにやって、まずは深呼吸。祥子さんも息が上がっています。ここでサポートメンバーの皆さんは一旦退場して、ここから祥子さんのソロになりました。最初のMCで「Hello Tokio! How do you feel?」なんて、外タレみたいな挨拶をする祥子さん(笑)。「ホームグラウンド」の東京に戻ってきた祥子さんの第一声がこれでした。「今回、このライブでやる曲を選曲していて、季節はもう晩秋なのに、なぜか夏の曲が多いです。なぜかそんな気分です」と言って立て続けに演奏したのはこの懐かしい曲たち。
3)モノクロームの夏(W)
4)夏はどこへ行った(W)
5)Get Back(W)
祥子さん曰く、「Get Backみたいな昔の曲を聴いていると、ああ若いな、未熟だな、と思って恥ずかしかったんですが、今となってはなかなかいい曲じゃんと開き直れてきました。器がでかくなったというか未熟を笑い飛ばせるというか(会場爆笑)」
6)優しい雨(W)
キョンキョンに提供したおなじみの曲ですね。今日の空模様にあわせてのチョイス(?)。
7)Father Figure(P)
今日は祥子さんの亡くなったお父様のお誕生日。たぶんこの曲やるんじゃないかな、と密かに思っていたらドンピシャでした。歌詞の「星と観覧車と月」というのにあわせて、舞台の背景は星の海に。実は僕、この曲京都のライブで聞いたときはそれほど印象に残らなかったのですが、今日の演奏はすごく引き込まれました。
8)恋のショットガン(Dr)
この曲はリクエストに応じた形になっていましたが、実は夏の南青山マンダラでうまくできなかったので、祥子さん自身の「雪辱戦」としてドラムだけで歌うという変速パターン。でも最初に「あ、スティックはどこ~?さっき放り投げちゃった」というオチあり。このときに祥子さんはジャケットを脱いで赤のタンクトップになったんですが、そのタンクトップが、何て言うんでしょう、前のボタンが飛び飛びで、おへそとかが見える仕様になっていてですね、遠目にもあまりにtoo sexyで、僕は頭の中で「大変だー」と叫んでしまいました(何が大変なのか)。おそらくシャイガイの多い祥子さんファンの皆さんも、「色っぽいのはいいけど、ここまでセクシーすぎると困ってしまう」と目のやり場に困り、うつむいてしまう人がたくさんいたことと思います。雪辱戦、と言っていましたが、やっぱり(?)トチってしまい(そこはご愛敬)、祥子さんはそのままJanis Joplinになりきるという(反則)技を仕掛けてきました(笑)。これは思いつきなのか、予定通りなのか判断に苦しむところですが、とにかく様になってしまうところがすごい。というわけで、
8)’Move Over(Janis Joplinのカバー)
この後、「恋のショットガン」に戻って終了。
9)風に折れない花(W)
激しいドラムプレイの後は、しっとりとした名曲を。目を閉じてうっとりする人続出。人数は多くてもシャイな東京の皆さんは「You are the melody♪」というさびの部分の英語詞のところをささやくようにこそこそ歌いました(って、僕も何となく照れてカヒミ・カリィ並みにウィスパーヴォイスでしか歌えなかったんですが。すみません)。祥子さんは衣装替えのために一旦退場。
10)interlude(大友良英)
大友さんが祥子さんの衣装替えの間、間を持たせるため(?)、ギターをかき鳴らしましたが、インタールードと言うにはあまりにも激しいノイジーサウンド。祥子さんは、現在のオフィシャルサイトに載っているのと同じが、それに似た黒のチェック柄のツーピースで再登場。ドラムの芳垣さんも再登場。
11)波の化石(ファシル)(W)
これは超激レア曲ですよ。まずライブでやったことなんて、ほぼないんじゃないでしょうか。何とファーストアルバム『ビリジアン』から。「ファシル」という単語を聞いて、ようやく思い出しました。この曲で芳垣さんout。その代わりに勝井さんと坂本さんin。
12)She's Leaving Home(Beatlesのカバー)
『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』所収の曲。祥子さんは舞台真ん中にたって、詩の朗読のように歌うスタイル。この曲で大友さん、勝井さんout。
13)かもめ(W)
チェロの坂本さんとのコラボ。これも懐かしい曲だなあ。祥子さん、今回は「夏」に関する曲を多く選んだと言っていましたが、それとは別に、デビューから5枚目までの曲を意識的に選んだような気すらしました(そういう世界が好きなファンが大挙して押し寄せていた気もしますが)。この曲で坂本さんout。
14)本当は哀しい関係(仮)(W)
新曲。初めて聞きました。歌詞の内容は、一言で言えば「欲望の模倣性」についての曲、と言えばいいでしょうか。つまり、欲望というのが人の欲望を模倣して発生する、というのは精神分析や社会学でよく言われていることですが(ブランド品に対する欲望なんかが典型的ですね。僕の知っている学者だとルネ・ジラールという学者が欲望の模倣性について分析しています。詳しくはこちらの僕のエッセイをどうぞ)、「私があなたを好きだというこの欲望はどこからくるの」「この欲望はあたしのものではなくて」「あなたのものでもなくて」と自分と「あなた」に問いかけ続けて、「あたしとあなたの関係は本当は哀しい関係(でもその関係でしかつながっていないのね)」というような内容の歌詞、だったと思います。ちょっと僕の記憶違いもあるかもしれませんが。この曲は、社会学や精神分析をちょっとかじってきた一学者としては色々言いたいこともあるのですが(笑)、「あの人でなければ駄目」というのだけは、模倣できないその人なりの「業」のようなものなのでは、と思っています。
15)忘却(W)
この曲も、お父様を思って歌うだろうなあ、と予想していたものでした。ふるさとの大森から二駅しか離れていない品川で歌う「忘却」、胸にしみました。
ここで、メンバーが全員再登場。
16)そしてなお永遠に(EG)
エレキギターを野蛮に(ほめ言葉)弾きまくる祥子さん。手拍子が起こりましたが、「I don't need 手拍子」なんてことも言っっちゃう祥子さん。シャイな我々は体を揺することくらいしかできず。
17)Love / Identified(P)
何度聞いても、この曲の「叫び」を含めたエモーショナルな部分にやられてしまいます。芳垣さんのドラムも素敵。
18)Happiness(V→W→V)
最初はアカペラで歌い始める祥子さん。この曲も一時は封印されていたんだよなあ。今日は原曲通り「生まれてからもう25年も」と歌いました。
19)あたらしい愛の詩(W)
この曲も最初はアカペラでスタート。何度もこのブログで書いている気がしますが、この曲の「愛がただの名前にすぎなくなって」という部分に、こりもせず泣かされます。

ここで一旦ライヴは終了。全員が退場して、祥子さんだけが再登場(衣装はスカートからパンツへ)。ここからはアンコールです。
20)Baby, it's you(EG)
「一人で生きていくのって、素敵じゃないよ!」と自曲につっこみ(このパターン、前にもありましたね)。
21)言葉(W)
何と、ホールなのにリクエスト。この曲を含めて、『Hourglass』からやってくれることは少ないんですが、今日は意外とレア曲の連発だったなあ。
22)あの空へ帰ろう(W)
これもリクエスト。リクエスト曲を叫ぶおじさんたちは、やはり初期の鈴木祥子の世界が今も好きなんだなあ、と再確認させられました(まあ、僕ももちろん好きですが)。MCでは、またまたしょこたんこと中川翔子ちゃんネタで盛り上がりました。しょこたんがこの前のコンサートの時、亡きお父さんの中川勝彦さんの席を設けて花束を置いた話とか。
23)五年の歌five years song(仮)(W)
新曲。祥子さん曰く「10年前なら一昔前、という感じだけど、5年というのは、成長したのかしていないのかがわからない、中途半端な年月だと思うんですよ」とのこと。そういう気持ちを込めて作ったもの。今日のライヴでは新曲が多く披露されたので、来年のデビュー二十周年に向けてアルバム作りに着手し始めているんだな、と勝手に期待がふくらみます。
24)Stay(Jackson Browneのカバー、P)
これは先週もやった曲ですね。「もうちょっとだけ残って、もう一曲だけ付き合って(ハート)」と祥子さんに言われて、付き合わない者がいましょうか(笑)。
この曲から、またバックメンバーの皆さんが全員出てきたんですが、何と皆さん全員、あの可愛らしい「Sho-co Journey」のTシャツまるで罰ゲームのように着させられているではないですか!思わず大笑い。祥子さんも一瞬舞台の袖に飛び込んで、すぐにこのTシャツに着替えてきました(帰りの物販で、ついついこのTシャツを買ってしまいました)。
25)Goin' Home(EG)
祥子さんも「もしかしたら、プロモーターとか、スタッフの人は(時間延長で)怒っているかもしれないけど、許してくれるよね(笑)」とこの曲で締め。これほどまでにアンコールをしてくれるとは我々も思ってもいませんでした。

これで全ての演奏は終了。時間がやはり押しているのか、係員に急かされて外に追い出され、そのまま品川駅前の居酒屋にて、時間のある人だけ残って軽く打ち上げをし、久闊を叙しました(一週間ぶりの人もいましたが)。明日が月曜ということで、急いで帰る方が多かったのが残念です。あと、大人数のホールでしたので、一旦見失うともう探せなくなって、お別れの挨拶をしそこねた方も数名います。この場を借りてお詫びします。
僕は今度は年末の京都拾得でのライヴに参加予定です。そのときに何人かの方はまたお会いしたいと思います。ではでは。

| | Comments (7) | TrackBack (0)

November 04, 2007

鈴木祥子@京都精華大学with浜田真理子、ふちがみとふなと、大友良英

07nov_002 今日は、京都精華大学まで鈴木祥子さんのライブを見に行きました。正式なタイトルは「浜田真理子+鈴木祥子コンサート ゲスト:ふちがみとふなと」で、浜田真理子さんふちがみとふなとのお二人と、大友良英さんという豪華ラインナップのジョイント企画でした。
そして今日もまたまた「祥友」の皆さんと一緒に待ち合わせ。今日いらした方はつかさん、まきさん、めんちかつさんYOHさん、のりぴさん、shineyokoさんご夫妻、りゅうさん、K口さん、A山さん、H瀬さんの皆さん(僕が挨拶した方のみです)。もうすっかり顔なじみです(外にも、ライブ会場で良くお見かけするけど一度も言葉を交わしたことのない方はたくさんいます)。さすがに京都精華大学は山腹にあるので、夕方になりちょっと冷えましたが、予定時間より約15分押しで入場開始。僕は舞台(今日の会場は大講義室なので、教檀なんですが)から見て少し右よりの二列目。今日もまたまた祥友の皆さんが一列目と二列目にゾロゾロ。
では、以下でセットリストを記していきたいと思いますが、よく判らないのもあります。もしよろしければ、コメント欄やメール、mixi経由で情報をお寄せいただければ幸いです(めんちかつさんに多くの情報をお寄せいただきました。多謝!)。

まずは「ふちがみとふなと」のお二人からスタート。渕上さんは「今回、こういうイヴェントにご相伴させていただいて、楽しませてもらおうと思っています」と前口上を述べ、立て続けに3曲披露。
1)不明
2)不明
3)池田さん(渕上さんが幼い頃に近所に住んでいた「池田さん」のことを思い出して歌ったもの。シュール。で、結局池田さんは何の商売だったんですか(笑))
4曲目に、祥子さんが加わります。この時の祥子さんは白のTシャツにジーンズというシンプルな出で立ち。まるで初期の片岡義男の作品に出てきそう。
4)You've got a friend(Carole Kingのカバー)祥子さんはヴォーカルオンリー。
一曲だけで祥子さんは一旦退場して、入れ替わりに浜田さんが登場です。
5)街の灯り(堺正章のカバー、浜田さんはピアノ)
そして浜田さんもこの一曲で退場し、代わりに大友さんが入ります。
6)ヘブン(ふちがみとふなと)
この曲で一旦渕上さんと船戸さん、大友さんも退場し、次からは祥子さんのソロになります。祥子さんは、ジャケットを羽織っての再登場。
7)愛の名前(W)
この曲は、声が凄く響いていて良かったなあ。教義室だから期待はしていなかったんですが、この部屋、凄く音響が良かったです。
8)たしかめていてよ(W)
最初、インプロっぽい入り方をしたので、判りませんでした。
9)I won't back down(W、Tom Pettyのカバー)
祥子さん曰く「この曲のタイトルは「引き下がらねえぜ」、という感じなので、攻撃的な時というか、こういうのを歌いたくなる気持ちの時があるんですよね。でも、私何で今こういう気持ちなんだろう(笑)」。こっちが聞きたいです(笑)。確かに、この曲の時の祥子さんはエモーショナルで、楽譜を放り投げたりというパフォーマンスも。
10)Blonde(V→W→P)
この曲は船戸さんのダブルベースと共に。最初はヴォーカルのみ。途中からウーリッツァーへ。途中なんか、ウーリッツァーvsダブルベースという感じの部分もあり、興奮させられました。最後はピアノに移って歌い上げる祥子さん。あんなに移動するなんて、恐らく予定ではなかったでしょうね。船戸さんは演奏中いつも笑っているので、苦笑なのかどうかの判定もできませんでしたが。
11)Goin' Home(P→W)
この曲も祥子さんの気まぐれで(笑)、最初はピアノから始まったのに、いつの間にはウーリッツァーへ。水晶のブレスレットのカチカチ響く音が、祥子さんが鍵盤をたたきつける度にかすかに聞こえてきました。「♪何もいい事がないのはこの街のせいじゃないと♪」という歌詞の時に「いえいえ、いい事はいっぱいありましたよ」と京都に対してフォローを入れる祥子さん。
ここで大友さんが合流。そしていきなり昔のフォークソングを。
12)旅路(W、風車のカバー←僕は知りませんでした)
何かのドラマの主題歌だったそうで、祥子さんはこのシングルを苦労して手に入れたそうです。
13)風の扉(W)
祥子さんは「学生運動のような曲」と紹介していましたが、どういうところがそうなのか、ちょっと判らず。大友さんと船戸さんはこの曲で退場。で、祥子さんは「この曲で終わりの筈だったんだけど、もう一曲やって良いですか?」とこれまたいきなりの追加。今日は本当に自由気ままだなあ。B型度120%(笑)。
14)東京で生まれた女(W)
本当に東京に帰ってしまう祥子さんの事を思うと、やっぱりしんみりしちゃいますよね。
ここで祥子さんも退場、ここから浜田真理子さんのパートになります。浜田さんは紫の着物で再登場。
15)再会の夜(P)
16)風の音(P)
17)愛の風(P)
18)この恋をすてたら(P)
19)唄う人(オクノ修のカバー、P)
20)夜が明けたら(浅川マキのカバー、P)with船戸さん
ここで浜田さんのプロデューサーでもある大友さんもin。
21)いつでも夢を(P)
この曲で、何と大友さんはヴォーカリストとしてデビュー!!(笑)浜田さんとのデュエット。ちょっと音を外したりして照れている大友さんにみんな和む。浜田さんも「大友さんにはいつもいじめられていますから、こういう機会に仕返しを(笑)」と発言。浜田さんの曲はどれも静謐な感じなのですが、MCを聞くに、結構豪快な人柄がしのばれます。他の歌手でいうと、大貫妙子さんと同様の「匂い」を感じました。大貫さんもさめざめ泣かせるような曲を書く割には、性格は姉御肌と聞き及んでいます。
22)哀しみのソレアードSOLEADO(P、歌詞は日本語)。メロディは誰もが聴いた事がありますが、曲名までは出てきませんよね(さっきアマゾンで調べました。大昔、梓みちよが歌っていたようです)。
23)純愛(P)これは以前祥子さんがカバーをしたので、憶えていました。
ここで、祥子さんが再び登場。あ、衣装が替わっている(肩出しキャミ&ブーツ)。そしてここからは浜田さんと二人でデュエット。浜田さんはピアノ、祥子さんはウーリッツァー。
24)夏はどこへ行った(二人の声が絡んで、これは絶品。YOHさんも大絶賛w)
25)The core of you(浜田さんの曲)
ここからは大友さん、ふちがみとふなとも加わり、5人でのジョイントでラストまで突っ走ります。
26)あなたに夢中(何とキャンディーズ!)
「女三人で何が歌えるかしら」と相談して、同世代の共通体験としてキャンディーズを選択したそうです。「私、蘭ちゃんの役、とか三人で話し合ったりしてね」と祥子さんはいっていましたが、続けて「私たち三人が歌うと怖いなんていわれるんですよね」と発言して大爆笑。大友さんも「女性三人集まると怖いですよ」とぼやいていましたが。いずれにしても、この曲で40前後のオッサンどもが喜びすぎ(笑)。
27)Rose(Bette Midlerのカバー。ジャニス・ジョップリンの伝記映画「The Rose」のサウンドトラックより)
28)黒猫のタンゴ(祥子さんはDr)
「タララララララララーラ」というイントロで、懐かしさ爆発。この曲にはビックリ。しかも祥子さんはこの曲で今日初めてのドラム披露。船戸さんのダブルベースもあるし、こんなに無駄にリズム隊がしっかりしている「黒猫のタンゴ」は空前絶後。
29)Close To You(Carpentersのカバー、祥子さんはW)
いやあ、バカラックサウンドはやはり癒されますなあ。前々から、僕は祥子さんの声質はバカラックサウンドにピッタリと思っています(だから『Shoko Suzuki Sings Bacharach & David』も僕の好きなミニアルバムです)。
一旦ここで皆さんは退場。以下の2曲はアンコールです
30)みんな夢の中(W)
これは、先日亡くなったヴァイオリニストのHONZIさんも歌っていたものだそうで(作詞作曲は浜口庫之助)、彼女に捧げる、という名目で、女性三人が次々と交代で歌いました。祥子さんはちょっと涙ぐんでいたなあ。
31)Stay(Jackson Browneのカバー、祥子さんはDr)
浜田さん曰く「私のライブではあり得ないような、明るく盛り上がる曲(笑)」。実際の歌詞の内容も「もう一曲やろうぜ、もう少し残ろうよ」というようなニュアンスらしいです。

これにて長丁場のライブは終了。みんなしてバスと地下鉄を乗り継ぎ、そのまま京都駅まで行き、僕が知っている駅前の居酒屋に直行して、このところ恒例となっている「祥友の飲み会」に突入。腹も減っていたし、ライブの余韻が覚めやらぬ中、みんなハイペースで飲んでいたら、ちょっとビックリする事が。というのは、店員の1人が「川瀬先生ですよね・・・」と声を掛けてきたからです。「私、先生の講義取ってます」といわれてひえー、京都では悪い事はできないなあ(悪いことしてないけど)、と改めて感じ入った次第です。彼女の粋な計らいで、デザートのゆずシャーベットをサービスで出してもらいました。ありがとう、Oさん!レポートを僕に出してくれれば、あとは大船に乗った気分でいてくれてかまいませんよ(笑)。
店じまいと終電の時間が来たので、今日は京都駅前で解散。皆さんお疲れ様でした。

| | Comments (10) | TrackBack (1)

October 20, 2007

Lovejoy feat. S. S.@磔磔

今日は京都の老舗ライブハウスの磔磔に、bikkeさんのバンドLovejoyのライブを見に行きました。というのも、ゲストが、鈴木祥子さんだったからです。
チケットも、発売日にわざわざ磔磔にいって買い込み、僕は何と整理番号1番!こんなの生まれて初めてです(「1番」のチケットを、一緒にチケットを買いに行ったりゅうさんに譲っていただいたのですが)。先日ホームページ上で祥子さんが京都から東京に戻る事が発表されましたが、こうなったら、可能な限り近畿圏で行われるライブは見てやろうと、「祥友(祥子さんのライブでと知り合いになった皆さん)」一同張り切っており、張り切りすぎて、最前列や壁側の良い席に見知った「祥友」の皆さん(りゅうさん、つかさん、K口さん、めんちかつさん、shineyokoさん、U西さん、U田さん、僕)がゾロゾロということにあいなりました(笑)。

さて、最初にお断りしておくと、僕はLovejoyのライブは初めてで、Lovejoyのソロパートはセットリストだけを簡単に記して(情報提供K口さん、多謝)、祥子さんが関わった部分を中心にお伝えしたいと思いますのでご了承ください。

まずはLovejoyの皆さん5名がステージに並び、定刻通りにライブはスタート。思った以上に大きな音を出すなあ、というのが第一印象。bikkeさんの声を活かすために、バックはもう少し遠慮するかな、なんて思いましたが、そんな事はありません。改めてbikkeさんの声は良い声だなあ、と思いました。MCで知りましたが、今年48歳だそうで(僕とちょうど一回り違う・・・)、そんな風には全く見えません。えええ、48って、僕の同僚でいえばW先生やA先生だよな、あの人達と同い年なの、この人、とそのアンチエイジング振りにビックリ。祥子さんも大概お若く見えますけど、bikkeさんもそれに優るとも劣らないお若さです。うーん、これは恐らく「精神的なものが表に出ているんだろうな」と思いました。40超えたら自分の顔に責任を持てと、確かリンカーンか誰かが言っていたと思いますが、恐らく「そういう顔」なのだと思いました。

1)富士
2)百人の人に嫌われても
3)野の人の野のうた
4)日々の彼方
5)オレンジ

この5曲を終えた後、祥子さんが登場。今日の衣装は黒のワンピースに茶色のブーツ。ワンピースはビロード地というか、ベルベット地というか、そういう感じの素材。髪の毛の一部には緑色の筋を入れており(マニキュアもそういう色)、胸には十字架のネックレス、手首にはbikkeさんと恐らく色違いのブレスレット(水晶を数珠つなぎにしたもの?)。bikkeさんはまず「私、昔から『優しい雨』がカラオケの十八番やったんですよ。それが、その作曲者と友達になって、祥子と呼び捨てにできる関係になるなんて・・・」と祥子さんを紹介。祥子さんも「京都での生活で、本当にbikkeさんにはお世話になって・・・」と返答。祥子さんは一曲目、ドラムの植村さんと交代する形で、ドラムセットに腰を下ろします。お、一曲目からドラムか、と祥子さんのドラムが好きな僕は興奮したのですが、ここでちょっとした問題発生。僕は最前列のちょっと右寄りに座っていたのですが、ドラムはステージの左端にあり、ちょうど対角線上にある感じで、譜面台で完全に僕の席からは祥子さんのお顔が見えませんでした。ま、仕方ないですよね。

6)Tonight (Raspberries)
祥子さんが若い時に好きだったバンドだそうで。結構直截的な歌詞もあり。ドラムをバカスカ叩けるところを見ると、足も完全に治ったようですね。良かった良かった。

7)Come on, come on (Cheap Trick)
祥子さんはこのバンドの『Cheap Trick at Budokan』というアルバムをいまも愛聴しているのだそうです。これもドラム叩きまくり。かっちょいい!

8)きのう夢の中で(鈴木祥子)
祥子さん自身の歌をLovejoyをバックに。祥子さんはここからヴォーカルオンリー。

9)What a bastard the world is (Yoko Ono)
オノ・ヨーコの歌。これは面白い試みがなされました。祥子さんが元の英語の歌詞を歌い、それと同時に日本語の歌詞をbikkeさんが読み上げるというbilingualな合唱。祥子さんは読み終わった歌詞カードを床にそのまま落とし疾走するような感じ、bikkeさんも負けじと激しく日本語の歌詞で祥子さんの歌を追いかけ、ポエトリー・リーディングのバトルの様相を呈してきました。でも、元々のタイトルが凄いよね。「世界はなんてくそったれなんだ」てな感じでしょうか。' Woman Is the Nigger of the World 'に優るとも劣らないインパクトあるタイトル。

10)Frederick (Patti Smith)
ご存じ、祥子さんのパティ・スミスのカバー。横に揺れながら歌い上げる祥子さん。‘ Maybe I will come back someday ’という歌詞が、京都を離れる祥子さんの事を思って、個人的に胸に染みました

11)Love/Identified (鈴木祥子)
やっぱりやってくれました。感激。ステージにしゃがみ込んで、カッと顔を上げて歌い始める祥子さん。祥子さんはこの曲を演劇的に歌う事を色々試みているような気がします。今日の衣装の雰囲気に良くあった一人芝居だったと思いました。

一旦祥子さんはここで退場、その後は休憩無しでLovejoyの曲が演奏されました。

12)山の青年
13)世界で一番好きな顔
14)Manna
15)ゼロ

ここでLovejoyの皆さんも一旦退場して、アンコールを求める拍手と共に、メンバーが戻ってきてくれました。でも、bikkeさんも祥子さんもいません。あれれ?「女の人は楽しみもあって、色々時間が掛かるようで」と意味深な事をギターの服部さんが言ったと思ったら、何と、カツラをかぶった二人がバタバタと遅れて登場。これにはマジでwigり、じゃなかったビックリしました。というのも、bikkeさんは茶髪のいわゆる分かり易い「外人変装用のカツラ」だったのですが、祥子さんは、何とピンクのロングヘアー(参考商品はこちら)。何このコスプレ、というか魔法少女は(こちらのブログに写真あり)。はっ、この扮装はもしかして、しょこたんこと中川翔子ちゃんへのオマージュですか?ギザカワユス。また、黒のワンピースと妙に合ってしまうところが何とも。ちなみにピンクはしょこたんの好きな色で、ファンクラブの名前は「ギザぴんく!」です。
ともかく、そういう恰好でアンコールは2曲。

e1)そこに行くのだ(Lovejoy)
e2)at home(Lovejoy)
Lovejoyの曲を立て続けに。祥子さんはピンクの髪を振り乱しつつ、タンバリンを叩きました。ラストの曲は、前の拾得のライブでもやってくれた曲なので憶えていました。

これで今回のライブはつつがなく終了。で、後ろを振り返ったら、勝井祐二さんとか、山本精一さんとか、大友良英さんとか、ミュージシャンの方々がゴロゴロいらしてビックリ(実はこのメンバーで、Cocon烏丸のshin-beでトークイヴェントをしていてそのまま流れてきたわけですけど、かつて祥子さんと共演した事のある方ばかりだよな)。
僕は終わった後、そそくさと物販コーナーに行き、早速LovejoyのCD『かけがえのないひととき』を購入しました。

磔磔を出て、そのまま四条の方に流れ、「祥友」の皆さんと軽く飲んで帰宅。明日予定のある方が多く、無茶はできませんでしたが、また2週間後の再会を約してお別れ。

| | Comments (21) | TrackBack (1)

September 07, 2007

欠落をそのままに生きる―鈴木祥子・勝井祐二・bikke鼎談

さて、今日も鈴木祥子さんがらみのイヴェントに参加して参りました(大学から出る時教え子から「先生、またですか」といわれながら)。
今日はライヴではなく、トークイヴェントでして、京都精華大学の「shin-bi」というプロジェクトがcocon烏丸に置いているイヴェントスペースで、「感覚を拡げる―鼎談・「POP考―女性とソングライティング」」というタイトルで開かれたものでした。トークイヴェントの主役は、鈴木祥子さん、勝井祐二さんbikkeさんの三名。お二人とも鈴木祥子さんのライヴのサポートメンバーとして、我々ファンには馴染みの深い人たちです(bikkeさん曰く「今日のゲストはロック界ダントツ・随一の美男美女」)。でも、ライヴでもなく、ただお話を聞きに行くなんて、ますます「信者」と化しつつありますね、僕は。宗教学者の端くれのくせに、ようやく信者さんの気持ちが今更わかってきたような気がします、なんて言ってちゃまずいですよね。

大学を出たのは六時ちょうど、六時半開場なのでちょっとやばいかな、と思って走ってみたら、到着した時、まだほとんど人はいませんでした。いらっしゃったのは祥友(祥子さんのライヴで友達になった方)のりゅうさん、YOHさんと、あと名前を存じ上げない人の三名だけ。ちょっと拍子抜け。僕が到着したあと、これまた祥友のよしみさん、つかさんがいらっしゃいまして、僕たちが最前列(棚を転がしたような簡易椅子)に陣取ってしまいました。

トークイヴェントでしたので、細かいメモは取っておらず、僕の記憶に残ってい