歯医者通いは修行だ
最近虫歯が発覚して、いそいそと歯医者通いをしている川瀬です。
今治療中なのは奥歯で、昔詰めたものを一旦取って、削って、新しい銀歯を詰め替えたりして、結構大がかりなことになっています。
まあ、好きな人っていないと思いますが、やはり歯医者さんは嫌なものです。もう、人生の辛酸を舐めるための修行のような気さえします。歯医者で人格が陶冶されたかどうかは怪しいところですが、そうでも考えなければやってられません。
どんなに優しい先生だろうが、結局痛い目に多少は遭いますからね。それに、歯医者って、経験的に当たり外れが激しいと思うんですよ。作家の原田宗典さんがご自身の歯医者運と床屋運の悪さをエッセイで書いていたと思いますが、僕も、歯医者に関しては、当たり外れが今までで半々だったと思います(今通っている歯医者は、これまでのところ「当たり」の部類。実は、教え子から「良いですよ」との評判を聞いて通い始めました)。今までで最悪だったのは、新婚当初に行った歯医者かな。新居の一番近くの歯医者に何も考えずに行ったら、僕の口の中を見て「ああ、こりゃひどい」とか散々叱っておいて、テクニックはないはで、とんだヤブでした。
で、今日の治療ですが、治療箇所が奥歯なので、ずっと大きく口を開けっぱなしで、疲れました。しかも、片方に麻酔を打たれていたので、自分では大きく開けているつもりでも、先生に「もっと開けてください」と何度もいわれちゃいました。一時間近く、顔は「踊る埴輪」状態。
でも、最近の歯医者さんは親切なんですね。何か次のアクションを起こすときは、必ず断りが入ります。
「今から削りますね~」
「ちょっとしみますが、我慢してくださいね」
「今から冷たいものが少し入ります」
「今からちょっと暖かいものを詰めますね」
「ちょっと歯石を取りますね(これは予告されても、思わず「ウガッ」と声をあげてしまいましたが)」
「ちょっと臭い物が入りますね~(一瞬どきどきしましたが、これは要するに接着剤の臭いでした。有機塗料っぽい臭い)」
でも、今日先生の言葉で一番びっくりしたのは、
「ああ、川瀬さんの親知らず、噛み合わせには関係ないから抜いても良いんですけど、将来他の歯がダメになったときに移植できるかもしれませんから、置いておきましょうね」
という言葉でした。えーっ、世の中、そんなに進歩しているんですか?歯医者の世界も、日進月歩ですね。将来、もっと良い治療が進展することを、将来もずっと掛かり続けるであろう僕は切に願っています。歯医者が修行の場でなくなりますように。
Recent Comments