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November 17, 2007

安彦良和原画展@美術館「えき」KYOTO

071117yas_5 今日は休日という事で昼前まで寝てしまいました(まあ、昨日お酒を飲みながら内田樹先生の『村上春樹にご用心』を読みふけって夜更かししたのもありますが)。
さて、せっかくの休日、何をしようと思い、京都駅伊勢丹にある美術館「えき」で開催されている「安彦良和原画展」に行く事に決めました。
安彦先生は、僕の世代にとっては何よりも「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザイナーとして記憶されている人ですが、その他のアニメ作品、漫画と、旺盛な創作活動を行っている方であることは今更言うまでもないでしょう。僕などは後年、幼稚園くらいで見ていたアニメーションにも安彦先生が関わっている事を知って(例えば「超電磁ロボ コン・バトラーV」とか「勇者ライディーン」のキャラクターデザインは安彦先生)、先生の偉大さに打たれたものです。
僕は漫画家としての安彦先生の大ファンでもあるので、駅で予告ポスターをみた時からこれは071117yas_2 是非行かねばと思っていました。そうこうしているうちにこの展覧会がスタートしたのですが、たまたま、僕の教え子で某博物館に勤務している子がいて、彼女が「職場に何枚か招待券が届いたので、先生に差し上げます。私、先生みたいなガンダム世代でもないし」と、僕に招待券を送ってくれたのですね。学生には優しくしておくものです(笑)。というわけで、ただで拝見する事ができました。ありがとう、Y佐さん!
071117yas_4 さて、入る前から壁にはシャアやらアムロやら、「虹色のトロツキー」や「アリオン」の拡大コピーが壁沿いに並べられていて、早速テンションが挙がってしまいました。単純な奴です。そのまま喜び勇んで、会場に突入しました。今日は休日だし、メチャクチャ混んでいるかなあ、と心配したのですが、それほど混んではいませんでした。しかし、熱心なファン(僕もその1人ですが)が一枚一枚、ためつすがめつ眺めるものですから、遅々として進みません。まさに牛歩。しかも、カップルで来ている人が多かったのですが(恐らく、ガンダム好きの彼氏に付き合わされた、という人も多かったと思います)、彼氏が彼女に講釈・蘊蓄を垂れたり、オタク趣味の一致しているカップルは「このラインが」とか、恐れ多くも安彦先生の絵にダメ出しをしているものまでいて、牛歩に拍車を掛けます。「お前ら、良いから、前に進め」と心の中で叫びつつ、僕も原画を舐めるように見てしまいました(僕も後ろの人から「独りで来ているくせに、とっとと早く進め」と思われていたかも知れません。済みません、この場を借りてお詫びします)。
安彦先生の絵の上手さは、僕のような素人には上手に表現できませんが、敢えて言えば、先生の描く肉体のライン、ことに「足」のラインは、素晴らしいものがあると思います。僕が思うに、安彦先生が描く女性キャラクターの太ももの曲線は、日本の漫画家で最高の「脚線美(文字通り)」だと思います(言い訳しますが、僕は別に足フェチというわけではありません)。
何だかんだで一時間ほどいたでしょうか。会場の一番最後には、お定まりのグッズ売場。安彦先生の漫画はほぼ全て持っているので買うものもないのですが、やはり来た記念に今回の展示の図録と、ポストカードセットはしっかり買ってしまいました。あと、凄くレアなブックレットも買いました。それは

安彦良和『漫画で描こうとした大陸と日本青年(愛知大学東亜同文書院ブックレット2)』(あるむ、2007年)

というもの。要するに安彦先生が『虹色のトロツキー』とか『王道の狗』とかを描く背景を語った講演録なのですが、さすが東亜同文書院の流れを汲む愛知大学、ナイスな企画を立てたものです。

満足して会場をあとにしたのですが、何と驚いたのは、京都の映画館「みなみ会館」で、「安彦良和の映画世界」という企画が来週末(23、24、25日)に行われ、先生も舞台挨拶に来たり、「ファーストガンダム」三部作やら、「クラッシャージョウ」やら「ヴィナス戦記」などを一挙に上映するというビラが目に飛び込んできました。どどどどうしよう。僕などは「ファーストガンダム」は台詞も憶えるくらい見ていますけど、実は劇場のスクリーンで見た経験というのがないのです。「めぐりあい宇宙」だけでも見に行くか(オールナイトはさすがに厳しいな・・・)。
というわけで、これを見ている方で、「僕(私)もちょっとこのみなみ会館の企画に興味がある」という方は、僕にご連絡ください(笑)。では。

追記:僕の学生さん達へ
知っている人もいるでしょうが、僕の研究室の一角には、歴史や宗教をモチーフとした「お勉強になる」漫画を何冊か置いています。安彦先生の漫画(『王道の狗』『ジャンヌ』『イエス』『蚤の王』など)もたくさん置いていますので、この記事を読んで興味が出てきた方は、借りに来てください。

August 26, 2006

世界宗教者平和会議出席

本日、国立京都国際会館(けっこう昔に建設されたようですが、立派なものでした)で始まった「世界宗教者平和会議(WCRP)」第8回世界大会に出席してきました(この大会は29日まで)。この集まりはその名の通り、世界中から宗教者が集まり、宗教間対話を通じて平和に向けて共に歩もうという意図の下、組織されたもので、発祥の地は何とのこの京都でした(第一回大会は1970年に京都で開催)。僕は何故か大会本部(日本本部は立正佼成会が担当しています)から招待状(参加費は払いますけど)が来たので、折角京都で行われるし、この目で宗教間対話の現場を見られるなら、と思い参加することに決めたのです。宗教学や平和学で「宗教間対話」の重要性、必要性は嫌ほど説かれてきましたが、実際その「現場」を見ることはほとんどないといっても良いでしょう。故に、この大会は非常に貴重な機会だと思います。
今週の朝日新聞の夕刊にも、この会議に関する記事が出ていたのですが、不安を煽るような書き方で、ちょっと小心者の僕はビクビクしながら会場に向かいました(笑)。まあ、確かにこの数年で、「911」の他にも宗教が絡んでいるテロは数え切れないほど起きてしまいましたし、他宗教の指導者と話し合いを持つだけで「あいつは裏切り者だ」と視野狭窄に陥っている勢力が存在するのもまた事実です。

さて、朝十時半から開会式が始まったのですが、それに先立つ持ち物及び身体検査は、空港でのそれと全く同じの厳戒態勢(金属探知機のゲートをくぐって、体の隅々まで調べられました)。カメラも持ち込み不可、といわれて、結局パンフレットとペンだけを持って入場しました。
僕は少し遅めに行ったら、メイン会場は超満員で既に空席もなく、“It's Greek for me”の英語をたっぷり聞かされました(同時通訳のイヤホンは各席にあるのですが、僕はそれを手に入れられなかったわけです)。で、ぼーっと突っ立ったまま巨大スクリーンを見ていたのですが、あれ、なんかこの5年間ほど嫌になるくらい見たあの白髪の長髪(挑発)の人が現れたぞ。あれは・・・。もうお判りですね。日本国内閣総理大臣小泉純一郎その人でした。僕は事前に知らされていなかったので、ちょっとビックリ。この手の国際会議に政府の偉いさんが挨拶することは珍しくありませんが、ビデオレターくらいが大半だと思っていたので、いきなりのご本人登場は素直に驚いてしまいました(ちなみに晩餐会では、山田京都府知事が来ていました)。で、スピーチ内容ですが、文面を素直に受け取れば、非常にご立派なことをおっしゃっていましたが、言っているご本人が・・・。というわけで、文字通り「話半分」で聞いてしまいました。素直じゃなくて、済みません。

今日は大会の初日ということで、各宗教の指導者層の方々のスピーチが延々続く、といった感じだったのですが、出色のスピーチはヨルダン王国のエル・ハッサン・ビン・タラール王子(Prince El Hassan bin Talal)。この方は、このWPRCの実務議長をされているのですが、アドリブとジョークも交えたenergeticなスピーチでしたが、一番ビックリしたのは「仏教徒の皆さん、ムスリムを代表して、バーミヤンの仏像の破壊をお詫びいたします」とおっしゃったこと(その隣のハターミー前イラン大統領は、王子のスピーチをどう思っていたでしょうか・・・)。あと、恐らくアドリブでしょうけど、小泉首相に対して「日本及びインドは国連常任理事国になりたいのなら、もっと平和構築に貢献せよ」とか、言いづらそうなこともビシビシ言っていました。ちなみに、僕の勝手な印象ですが、各宗教の代表者が何人も登壇してスピーチをしたのですが、一番明確なメッセージを発していたのが、このハッサン王子とボスニア・ヘルツェゴビナのイスラム共同体最高指導者のムスタファ・セリッチ師という二人のムスリムでした。

昼食はバイキング形式でした。ここで、研究室の仲間だった稲場先生(神戸大)とランジャナ先生(名古屋市大)と合流。あとは小原先生(同志社大)にもお会いしてご挨拶。思った以上に、僕らのような学者が少なく(まあ、主役は実際の宗教界の皆さんですから、僕らはオブザーヴァーに過ぎません)、端っこの方で固まってしまいました・・・。昼食会場で思ったのは、「これだけの聖職服、民族衣装を一度に見られる機会はそうはないだろう」ということ。僕はスーツで出席したのですが、宗教者の皆さんは、それぞれの聖職服を着用し、またそれが実にヴァラエティ豊かなのです。写真を撮れなかったことが本当に残念です。

午後の部では、個人的に好意を持っているハターミー前イラン大統領のスピーチを聴いたりしました(なんか、歴代のイラン指導層では一番「話が通じそうな印象」があって・・・)。
英語が聞き取れない僕は、同時通訳の人に頼りっきりでスピーチを聴いていたのですが、本当に、今回の同時通訳者の方の実力は凄かったです。世界中から来ていて、それぞれの英語(たまにスペイン語の方もいました)も凄く癖(アクセント)があるのに、瞬時に聞き取るんですから。
とにかく、一日中人の話を聞くだけだったのですが、非常に疲れちゃいました。軟弱で済みません。英語だって、パーティー会場で自己紹介くらいしか喋らなかったくせに・・・。

さて、このような国際的な会合では、得てして、きれい事だけの自己満足で終わりかねない、という危険性がつきまといます。実際、フロアからの発言でも「この会議で良いアイディアは出るのに、実行に移されていない」と苦言を呈する人がいたくらいです。でも、殊に宗教に関しては、他宗教(他者)との対話の回路を閉ざしてはいないことを継続的にアピールしつつ、実際の問題にも取り組む勇気ある方の存在を知るだけでも、僕は価値があるように思います。ある出席者が言っていたのですが、「宗教組織と世俗組織は、もっと協力し合わなければならない」との提言は、宗教者だけが集まるこの会議で、常に確認されねばならないことだと思いました。

なお、この大会に関して、開催に先んじて、僕の師匠である島薗進先生が『中外日報』8月12日号にエッセイをお書きですのでご参照ください。

追記:同志社大学の小原先生が、この大会の最終日についてのエントリをお書きなので、こちらも参照してください。

April 23, 2006

久々の学生劇団鑑賞

今晩、久々に学生劇団の公演を見に行きました。

教え子のKさんが関わっている公演のお知らせが来たので、ちょうど暇つぶしに良いかなと思い、京都大学西部講堂に行ってきました。あの有名な西部講堂(ロックの殿堂、という感じですよね)に入ったのは、これが実は初めて。
劇団名は「劇団ケッペキ」、公演演題は「恋愛戯曲」というものでした。脚本は鴻上尚史。許可をもらって、鴻上さんの脚本で上演しているそうです。僕は第三舞台を見たことがないので、鴻上さんの脚本も初体験でした。

ストーリーを簡単に説明すると、売れっ子脚本家(ただしスランプ中)が、テレビ局のプロデューサーに「私を好きになってくれたら、良い脚本書けるような気がするから、私を好きになって」と迫るところから始まるドタバタ喜劇です。主人公が脚本家で、彼女が書く脚本が同時進行で語られるという「劇中劇」の形式を取って、頭を軽く混乱させてくれます。でもこれは、観客に緊張を強いる類の混乱であって、意図されたものでしょう。

今回の公演、最初っからけっこう針の振り切れたテンションでぐいぐい進んで「最後まで保つかな、大丈夫かな」と思わず心配してしまいましたが、意外と保ちました(2時間の長丁場だったのに)。やはり若いと体力がありますね(笑)。主演の二人、劇中劇もこなさなければいけないので、そのようにテンションの緩急を付けるかが難しいと思いましたが、頑張っていたと思います。2時間、5人だけの室内劇を飽きさせずに演じていたと思います(えらそーですね、僕も)。

さて僕は昔、何故か学生劇団関係の友人が多く、彼らに毎月のようにチケットを押しつけられ、律儀に見に行っていました(チケット自動購買機と言われたほどです)。その頃の雰囲気を今回久々に味わって、なんか懐かしいものを感じました(西部講堂に入って、やはり駒場小劇場を思い出しちゃいました)。偶然及び私事ですが、学科の同級生で、学生劇団を経てプロの脚本家になったのが一人いますので、ますます今回の劇のネタそれ自体も感情移入してみてしまいました。

たまには、若い子のエキスを吸うべく若い頃の雰囲気を懐かしむため(恐らく、今回見に来ていた観客で、僕が最年長)、学生劇団の鑑賞も悪くないな、と思いました。

April 05, 2005

まだサブカル少年(?)

新学期が迫ってきました。

先月末までの国際学会などもあり、未だ講義案に関して「白紙状態」なので、今、焦りまくりながら、付け焼き刃の予習をしているところです。
でも、哀しいかな、体の方がすっかり「春休みボケ」になっていまして、いまいちエンジンがかかりません。現在読んでいるのは、日本中世仏教の「顕密体制論」とか、そういうややこしいものなのですが(講義には直接関係ないのですが、背景として押さえておこうと思って、ちょっぴり読んでいます)、リハビリとしてはきつすぎて、すぐに眠くなったり、集中力が切れてしまいます。

てなわけで、今日は気分転換且つ夕食を食べに行くついで、ということで、この前学生に教えて貰ったあるサブカル書店に行くことに決定しました。それは、左京区北白川にある「ガケ書房」という本屋さんです。一部では既に有名らしいのですが、僕は初めてでした。ついついこういうサブカルチャー臭漂うスポットに行きたがる習性は、昔、まともな音楽&情報誌だった頃の『宝島』を読んでいたトンガリキッズだった名残でしょうか・・・。三つ子の魂百まで、というか・・・。
どっちにしても、「オサレサブカルなんて」と普段はすねているくせに、なんだかんだ言って、我ながら未練がましいです。

で、お店に関しては、リンク先をみていただきたいのですが、それっぽい本、写真集、CD、雑誌、小物がきれいに並んでいて、一時間以上も中でうろうろしてしまいました。この書店の近くには、京都造形芸術大学もありますから、客層には、明らかにそこの学生さんだろうな、という人も多かったです。そういう傾向は、一乗寺の恵文社にも言えることですが。
僕が良いなあと思ったのは、写真集のほとんどが立ち読みできたこと。中には、ちゃんとビニールに巻かれたものもありますが、ほとんどはむき出しのままだったので、パラパラめくることができて、これが僕としてはポイント高し。

実は、北白川って僕にとっては、ほとんど未開拓の場所なんですよ。勤務先からはちょっとだけ離れているし。これから良い季節になってきますから、このガケ書房も気に入りましたし、散歩がてら、ちょくちょく訪れようと思います。

February 19, 2005

桂離宮見学

京都は小雨がぱらつく寒い朝。
でも、今日は早起きしなければならなかった。というのも、桂離宮の見学日だったからである。

同僚のA先生が、ゼミ生を率いて桂離宮を見学することを発案され、僕や同僚のI先生もその計画に乗り、4人ずつのグループ(桂離宮は4人くらいのグループで見学を宮内庁に申し出ねばならない)に分かれて、時間帯もずらしての見学となった。僕の率いるグループ(KさんとYさん)は、運悪く(笑)朝の9時からという一番早い時間帯を指定された。というわけで、8時半に阪急桂駅に集合。土曜日だというのに・・・。
朝早い時間帯だからか、年齢層はけっこう高め。おそらくKさんとYさんがいなければ、平均年齢は50歳を超していたはず。
30人ほどの集団が、ボランティアの説明係のお爺さんに導かれて、そろそろと入り口をくぐる。

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(ここが入り口)
写真に関しては、撮って良い場所撮ってはいけない場所がはっきりしているが、ファインダーを覗きながら構図とかを考えてうろうろしていると、後ろから係の人が追い立てるので、なかなか落ち着いて撮れない。

shoin
(一番有名な建物ですね。書院。)
この書院を猫が横切ったけど、良いのか、宮内庁?(笑)

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(昔は位牌などが安置されていた園林堂。おんりんどう、と読むそうです)

見学はかっきり1時間で終了。待合室に行くと、次のグループがスタンバっている。そこにA先生グループを発見。A先生グループを見送って、そのまま桂駅に向かい、僕のグループは解散。あっという間でちょっとあっけなかったな。

桂離宮は、今更言うまでもないほど「日本の美」の象徴として有名で、でもそれは近代に創られた「神話」に過ぎない、という批判もこれまた有名なことだろう。井上章一先生の『つくられた桂離宮神話』(講談社学術文庫)は、僕も読んだ。でも、そういうことを考えたり、検証する間も与えず、見学は終わってしまった・・・。無念。
また、季節が変われば違う顔が見えてくるだろうし、この短い見学時間のせいもあって、もしかしたら「リピーター」が生まれるのかも、と思ってしまった。
確かに端正な作りの建物だとは思いました。冬は猛烈に寒そうですが(笑)。

October 03, 2004

自転車で散歩

今日はとりあえず、オフと心に決め、まずはトイレットペーパーなどを買い足すために近くのジャスコ洛南店に向かう。
最近読んだ本(三浦展『ファスト風土化する日本』洋泉社新書、2004。なかなかお薦め。)では「郊外型の均一な空間(これを著者の三浦氏はダジャレもふまえて「ファスト風土化」と呼んでいる)を作り出している象徴」として「ジャスコ」、つまりイオングループがやり玉に挙げられていたが、実は、僕の住む京都って、結構ジャスコが多いんですよね(五条の島津製作所跡にもできたし・・・)。
確かに、ジャスコのような大型スーパーに進出されれば、地元の商店街は軒並みやられますよね。でも、必要なものが全てほぼ揃ってしまう便利さに抗えず、今日も利用してしまうわけです。誤解の無いように言っておきますが、この本は「ジャスコが悪い」といっているわけではなく(ちょっとは言っているけど)、日本全国、どこも金太郎飴みたいな「ロードサイド型」の郊外型空間となって、犯罪も車を使って広がりを持って田舎は田舎らしさを喪失して・・・となる様子がデータと共に示されています。

さて、ジャスコの話はこれくらいにして、今日の休日のメインは、久々の「芸術鑑賞」だ。
僕の従姉妹は画廊の展示企画などをしているのだが、この度京都西京極の「弥右衛門」という展示スペースで、岡田修二さんという画家の展示を企画したのを葉書で教えてもらい、自転車で行ける距離なのでキコキコこいで出掛けた。
まあ、ちょっと駅から離れたところもあるロケーションだし、展示が始まって一月近く経っているので、、僕が到着したときは、客は僕一人。というわけで「弥右衛門」のオーナーの方とサシで話をさせてもらい、岡田さんが滋賀県立近代美術館でおこなった展示のパンフレットを購入(上のリンク先参照)。今回の展示では「水辺」シリーズといわれるものが並べられており、これは例えば水面に浮かぶ枯れ葉などごく小さな対象を2,3メートルのキャンバスにまるで写真のような細密さで描くというもので(しかもモノクロ)、単純に「面白いなあ」と思った。お値段の方は(一応売り出してもいたのだ)、とてもじゃないが個人では買えない値段だったが。

今日は一日中自転車で走り回る珍しく健康的な休日だった。