悪趣味を極める
悪趣味を極める、といっても、僕じゃありませんよ。僕はそれほど「ディープ」な人間ではありません。
でも、「悪趣味の極地」を覗くことは比較的大好きだと思います。というわけで、そのような書籍の紹介をしたいと思います。
僕がこの数日、「うわあ、これは凄い」と読みふけっているのが、都築響一さんの凄すぎる紀行写真集です。
・『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行 東日本編』ちくま文庫、2000

・『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行 西日本編』ちくま文庫、2000

・『珍世界紀行 ヨーロッパ編』筑摩書房、2004

の三冊です。
この写真集は、例えば「秘宝館」を代表とするような悪趣味な観光珍名所をくまなく歩いたもので(日本の名所は『spa!』に連載されていたそうです。正確には観光地でも何でもないような場所も多数収録されています)、今年そのヨーロッパ編がでたことで、洋の東西を問わない人間の悪趣味さが知れて、大変興味深かったです。
何で観光地にはこういうトホホなものがあるのかは謎ですが(「旅の恥はかきすて」ということわざは、意外と普遍性を持つのでしょうか?)、冗談抜きで「人間の深遠さ」を思い知らされる展示の圧倒されます。
最新作の『珍世界紀行』は値段も高く、買うのを躊躇いますが、もし公立図書館にあればパラパラ見てください。結構えぐいネタも多く、気の弱い方にはお薦めできませんが(蝋細工の病気の標本とか)。
僕が一番感動し、またいずれ行ってみたいと思うのは、骸骨で装飾された教会です。カタコンベ(地下墓地)にミイラ化した白骨がたくさん、というのもこの本には掲載されていますが、出色はデコラティヴな「骸骨のシャンデリア」などを飾る教会です。写真は必見!!
あと、今日は浅羽通明『ナショナリズム』(ちくま新書、2004)を読了。何か筑摩ばかりだなあ。
予想以上の出来。失礼な物言いながら、浅羽さん、よく勉強なさっている。ある意味当たり前なのだが、ナショナリズムに対して批判的なスタンスを取る昨今のカルチュラル・スタディーズ系の研究も博捜して、ブックガイドも有益。入門書としては、姜尚中先生の『ナショナリズム』(岩波書店)より学生にはお勧めかも。まあ、一部に物言いを付けたくなる言い回しももちろんあるのだが・・・。
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- 初の単著、刊行(2009.11.19)
- 『映画で学ぶ現代宗教』発売!(2009.05.14)
- 『国家と宗教―宗教から見る近現代日本(上・下)』発売中!(2008.09.04)
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