ミシェル・カミロ@京都
このところ、かっこつけてジャズなんかを聴くことが多くなった僕ですが、今日はコンサートに行って参りました。超絶テクニシャンとして有名なミシェル・カミロのコンサートが京都コンサートホールであったので、ついついチケットを買ってしまいました。なんたって、このコンサートホールは、僕の勤務校のお隣にあるんですから・・・。自分の研究室から徒歩10分足らずで、コンサート会場に足を運べるのは至福です。ここでのコンサートは、去年の山中千尋さん以来。しかも、今回はスペシャルゲストとして、上原ひろみさんまで出るのですから、これはお得といえましょう。両方とも、「豪腕」と表現したくなるようなタイプですから、相性はばっちりのはず。
てなわけで、土曜の昼下がり、通勤と全く同じルートで(当たり前ですが)いそいそとコンサートに向かいました。時間があったので、一旦自分の研究室に荷物を置いてから、ほとんど手ぶらでホールに向かいました。
舞台には、大きなグランドピアノが一台だけというシンプルなスタイル。つまり、今回はリズム隊を抜いて、完全にピアノソロとしてのコンサートでした。開演の二時半きっかりに、ミシェル・カミロ登場。僕は彼のコンサートは二回目です。初めての時は、妻と一緒に青山のブルーノートに見に行きました。
ホールのロビーは、開演前からビールやワインを飲む大人の雰囲気。まだ真っ昼間ですが。ドレッシィな装いの女性もちらほら見受けられます。僕はユニ○ロのシャツに(以下略)。
さて、全体的な感想ですが、一言でいうと
「大丈夫ですか、カミロさん、そんなに激しく弾いて」
というものです。「ピアノは打楽器」と言っていたピアニストがいたと思いますが、今日の彼の弾きっぷりはまさにそれ。鍵盤の上推定20~30センチまで腕を振り上げて、そこから垂直に降ろすような弾き方ですよ。ほんと、爪とか指とか大丈夫かと素人ながら心配してしまうほどです。そして、相変わらずの、鬼のような超絶早弾き。人間の限界に挑戦しているんじゃないかと思うほどです。今日のコンサートの楽譜って、一体どうなっているんでしょう。カミロは激しい曲と比較的おとなしい曲を交互に入れて、メリハリを付けていました。
コンサートは二部構成で、第二部は、グランドピアノがもう一台増えて、上原さんとの共演です。グランドピアノが二台舞台の真ん中にあると、何か違う楽器に見えてきました。何せ巨大ですし。
上原さんとのセッションは、最初お互いをおっかけっこしているような雰囲気の旋律が結構長く続き、次第にボルテージが上がってきて、上原さんは椅子から腰を浮かせて、前のめりになって演奏。圧巻はチック・コリア作曲の「Spain」の共演。もう、この演奏は、カミロ先生が「さあ、ひろみ、ついてきてごらん」とばかりに、早弾きでシゴいているんじゃないかと錯覚するほどの激しさ。
ともかく、お二人の超絶テクニックは堪能しました。敢えて苦言を言えば、その超絶テクニックに目が奪われてしまい、一曲一曲を味わうという感覚が、ちょっと乏しかったかな、と思いましたけど。
カミロさんと上原さん、まだまだ日も高いですから、これから京都の夜を楽しんでくださいね。


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