さて、今日も行ってしまいました、鈴木祥子さんのライヴ。去年僕が最後に見たライヴが祥子さんの拾得でのライヴ、今年初めてのライブが、このカフェ・アンデパンダンでの祥子さんのライブとなりました。
タイトルは「音、そしてコトバ~あるいは流れゆくエクリチュール~absolutely ALONE in cafe INDEPENDANT」というもの(「流れゆくエクリチュール」というのは、祥子さんの好きなM.デュラスの言葉だそうです)。「カフェ・アンデパンダン」(フランス語で読むんですね。エクリチュールもフランス語だけど)は、三条通りと御幸町通りの交差点にある、もと毎日新聞の社屋を改造したビルの地下にあります。
今日は早めに職場を切り上げて、いそいそと週末の繁華街へ向かいました。開場は7時、ということでしたので、6時台には会場に着いておこうと思い職場を出たら、思いの外バスが早く着いてしまって、5時半頃現地に到着。しかし、既にそこには、いつも祥子さんのライヴではお世話になっている大常連のRさんとYさんが一番前に陣取っていらっしゃいました。さすがだ。やっぱこの人たちには敵わない・・・。僕は前から10人目くらいに並ぶことになりました。
発行されるかも、といわれていた結局整理券は発行されず(整理券が発行されたら、一旦近くのカフェに行って休憩と腹ごしらえをしようと思っていたのですが、それが出来ませんでした。ちょっと誤算)、結局そのままなし崩し的にずっと寒空のもと、並ぶ羽目になってしまいました。
いよいよ開場となり、RさんとYさんが、一番前の左側、ピアノの真ん前の「かぶりつき」の席、僕はその右側の席に座りました。7時過ぎ、祥子さんが登場。今日の祥子さんの衣装は、全体的に黒でまとめていました。黒のノースリーブに黒のスカート、そして黒のブーツ。でも、真っ黒なのではなく、ノースリーブは大きな花の模様があり、ブーツにも飾りが付いていました。
以下、今日のセットリストを書き、簡単な感想を挟みたいと思います(写真はスタート直前の舞台の様子です。こういう地下のスペースは、大学時代に友人たちが良く学生劇団で使っていたものと似ているので、何か懐かしかったです)。
1)甘い夜(いきなりこれですよ。曲名がなかなか思い出せず。祥子さんも緊張気味なのか、声が少しかすれていた。祥子さんはこの曲を歌っている夢を見たのだそう)
2)Love is a sweet harmony(ニューアルバムから。この曲から声も本調子に)
3)何がしたいの?(これもニューアルバムから)
4)Passion(これもニューアルバム所収。今回のライブで、僕は生でこの曲を聴けて感動しました。Passionというより、Tensionといった方が良かったかも。すごい緊張感がありました。あと、祥子さんが左手をまるでハンマーのように振り下ろすのがすごかったなあ。)
祥子さんはここまでやって「皆さん、私が暗いのは良くご存じでしょうが、今日は特に重めの選曲で(笑)」とあらかじめ宣言。
ここからギターで(ギターを弾く椅子が、まさに僕の至近距離。至福でした)。
5)だまって笑ってそばにいる女(これをギターでやるとは思わなかったなあ)
6)holdmethrillmetrustmeloveme (DVDでしか見たことがなかったから、これも感動)
再びピアノに戻って
7)He hit me and it felt like a kiss(キャロル・キングのカバー)
8)愛の名前(ニューアルバム所収。ライブではこのところ必ずやってくれる曲。歌詞も何となく覚えていました。愛は主観的でもなく客観的でもない。同感)
実はさっき祥子さんは歌詞をど忘れして一曲ギターでやるのを止めていたのですが、ピアノに立て掛けていた楽譜を見て「ごめんなさい、何を歌いたかったのか思い出した・・・」といって再びギターを手に取り、
9)あたしの場所で(実は、僕も喉からこの歌の冒頭部分が出そうだったのだけど、モジモジしていて祥子さんに教え損ねました「祥子さん、「情けない(夕日に)」ですよ」というと、何か変だし)
10)Love Is A Many Splendored Thing(映画「慕情」の主題歌)
ここまでで、第一部終了。
少し休憩を挟んで第二部開始。
11)Body and Soul(ビリー・ホリデイのカバー。アカペラで)
12)シュガーダディーベイビー(祥子さん曰く「私のトラウマソング(笑)」)
この辺りで、何故か祥子さんのMCが暴走。つらつらと話すうちに年齢の話になって、「私、去年40になったんですけど、39と40って、全然違いますよね。若いときは判らなかったけど。over 40の人は会場には少なそうだけど。今歌っている曲は39歳の時までに書いた曲だから、暗いのよ(会場爆笑)。40歳になった今は、「人生は全て流れゆくエクリチュール」というか、何かどうでも良いというか、水に流すというか、どんな愚行も過去のことさって感じで(大意)」という、「40歳になったら、人生に開き直れて、明るくなってきたぞ」というような祥子さんの、なんて言いましょうか、エイジング勝利宣言、いや、違うな、表現が難しいですが、そういうポジティヴな姿勢を伺うことが出来ました。まだ40にならない僕は正直まだ判りませんが、祥子さんはいい年の取り方をしているなあ、と常々思っておりましたから、何となく合点はいきます。
13)忘却(というわけで、暗い曲再開(笑)。「忘れた」僕もいつかあのことに対してつぶやく時が来るのだろうか)
14)Woman is the nigger of the world(John Lennonのカバー。歌詞もすごいよな、確かに。邦題も「女は世界の奴隷か!」だもんね。未だ変化しない現状に怒りを込めて。祥子さん曰く「ジョン・レノンって、なんて正直な人なの、と思いました」)
15)Gimmie Some Life(ライヴで聴くのは初めてだな)
16)Love/Identified(僕、この曲のドライヴ感が好きだなあ)
17)Blonde(15~17曲目まで、立て続けに一気果敢に)
18)曲名失念、洋楽のカバー
祥子さんは「この曲で終わりにしようかな、と思っていたんですが、少ないですか?」と聞いてきたので、もちろん僕たちは「もっと」の意を込めて大きな拍手。「何かリクエストあります?」との祥子さんの問いかけに、かぶりつきにいたYさんが「そしてなお永遠に」をリクエストしたら言下に「いやっ!」(でもこれはある意味巧まざる伏線だったのだ・・・後述)、Rさんが「完全な愛」(Rさん、やっぱりこの曲好きなのね)をいうと「ええ、あんな長いのを?」とこれまた却下。結局以下の曲がチョイスされました。
19)イケナイコトカイ(言わずと知れた岡村靖幸のカバー。でも、岡村ちゃんといえば、江口寿史の書いたマンガがちらついて困ります)
ここでちょっとトラブル発生。スピーカーが一つ、音割れを起こしちゃいました。ここで第二部が終了、以下はアンコールです。
20)そしてなお永遠に(祥子さんは「さっきリクエストしてもらって、いやっとか言って済みません。やります」とリクエストに応じてくれ、Yさん大満足。こんな「ツンデレ」攻撃受けちゃ、ファンの男子はひとたまりもないっすよ。「「完全な愛」は難しいので、また今度ね」とRさんにも言っていたし。ギターでの弾き語り)
21)すいか(これもギターで。今冬だけど)
22)夏はどこへ行った(ギター。これも今冬だけど。リクエストに応えて)
23)光の駅(これは昨年末の拾得でもやろうとして止めた曲。今回も祥子さんの中ではいまいちフィットしなかったようで、はしょって終了)
24)Happy Someday(ここからピアノ。なんか、最後の方が自然とサイモン&ガーファンクルの「59番街橋の歌」にスライドしていきました)
25)道(ニューアルバムのラストを飾る曲。ライヴもこの曲で締めとなりました)
いやあ、「これで終わろうと思うんだけど」とか言ってからも多くの曲を歌ってくださり、今回もまた大サーヴィスをしてくださった祥子さん、大感謝です。
そしてライヴのあとは、このところ恒例のサイン会。今回は、25日に発売予定のニューアルバム「鈴木祥子」(自分の名前そのままのタイトル)が会場先行発売され、僕も当然それを買って列に並び、ライナーノーツにサインをしていただきました。
その後、Yさんと立ち話をしていたら、この前このブログにコメントを書き込んでくださったHN十六夜さんが僕を発見して話しかけてくれて、しばらく3人で話しました。大分会場も人がいなくなったのを見計らって、僕は十六夜さんに「せっかく遠くからいらしたんですから、祥子さんと写真を撮ってもらったらどうです」と、「その後なし崩し的に自分もご相伴にあずかろう」という計算(下心)のもと、お勧めしてみました。やはり、一人でお願いするのは勇気がいりますので、僕と十六夜さんは二人して、サインが終わりそうな祥子さんに近づいていって、「一緒にお写真、お願いします」と言って、二人とも撮っていただきました。十六夜さん、ダシに使ってしまい申し訳ありません(笑)。皆さんは左のしょぼくれた男の存在は無視してくださってけっこうです。祥子さん、ありがとうございます。妻よ、許せ(笑)。
というわけで、浮かれ気分で本当にスキップしながら地下鉄の駅へと急いだ僕なのでした。腹減ってたけど。
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